BRANDED SHORTS 特別セミナー「ストーリーテリングで心をつかむ地方創生」レポート
10月17日(火) 赤坂インターシティコンファレンスにて、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2023 秋の上映会 BRANDED SHORTS 特別セミナー「ストーリーテリングで心をつかむ地方創生」が開催されました。
【地方創生*映画祭などのイベント事例〜土地の魅力や盛り上がりをストーリーの力で共創する方法〜】
最初のトピックでは、ストーリーでその土地に住んでいる皆さんと地方の魅力や盛り上がりを共創する重要性についてディスカッションが行われました。
別府短編映画祭の尾渡氏は、別府短編映画祭開催事業にあたり、映画祭だけでなくお笑いライブや昼市・夜市などを街の至るところで同時開催することで、子どもから大人まで世代を超えたお客様が街を循環しながら楽しむことができた点をあげていました。
またSSFF & ASIA のナショナルツアーのスキームとして、映画祭代表の別所氏は、人間には「祭り」が必要な点、そして地方開催が防災など有事の予行練習になる可能性があることなどを、過去の事例を踏まえお話をされました。
【地方創生*映画制作/ストーリー事例〜地域の魅力を外へ発信するストーリー施策〜】
次のトピックでは、「ストーリー施策」として、地方の魅力を発信ツールとしての映画、地方ブランディングについて語られました。
映画『雑魚どもよ、大志を抱け』の舞台になったり、『君の名は』の聖地となった岐阜県飛騨市。飛騨市市役所の職員である大洞氏は当時を振り返り、市民にとって何気ない日常の風景が新しい観光地になる可能性、そして、市民のおもてなしによって一度だけの訪問ではなく継続的な訪問につながることの重要性を強調されていました。
また「BEPPU SHORT MOVIE PROJECT」で短編映画制作を推進された尾渡氏は、参加型映画関連のワークショップを実施することで、地元の子供達の夢の選択肢が広がるなど、実際市民からの嬉しい反応があったことをお話しをされました。
また、映画祭のプロジェクトとして、別所氏は、観光映像に特化した映画祭の部門「観光映像大賞」、また長野県阿智村などとともに地域の方よりストーリーを集めるプロジェクト「BOOK SHORTS」などの取り組みについても触れ、地元の暮らしや生活を映像や物語で後世の残すことの重要性を語りました。
また最後のパートでは、内閣府で企業版ふるさと納税を担当されている大洞氏より、企業版ふるさと納税のスキームを過去の事例とともにご説明いただき、企業・自治体それぞれのメリットなどをお話しいただきました。
イベントの最後には、晝田氏よりイベントや映像制作から生まれる企業とのコミュニケーションや人の繋がりが広がっていくことによって、より地域活性が盛り上がっていくのでは、と締め括られました。