日本のへそからぶらりたび 知夫村 お大師参り編
ゴールデンウィーク前半戦 4月29日に島根県知夫村でお大師参りがあると聞きつけて海士町から島前地域内航船いそかぜに乗って知夫村に向かった。
そもそもお大師参りってなんやねんって思う方もいるかもしれない。
今回は知夫村のお大師参りに訪れたので、そのことも踏まえてお大師参りについて、雰囲気を紹介したいと思う。
お大師参りとは
弘法大師の命日(旧暦3月21日)を縁日として行われている民俗行事。
弘法大師が祀られているお堂などに参拝。
その後、料理やお菓子などが参拝客は振る舞われる。
知夫村のお大師参り
知夫村のお大師参りの接待所
知夫村は『ふるさと再発見シリーズ② 知夫里島のお大師参りについて』(2016、知夫村教育委員会、知夫村文化財保護審議会 著)によると、
知夫村7地区+2ヶ所の接待所がある。
薄毛地区
多沢地区
郡地区
大江地区
仁夫地区
古海地区
来居地区
願成寺
河井地蔵
インターネットには時間帯の情報が全然載っていなかったので聞いてみたところ、大体午前中。知夫村の場合は今年午前8時から12時と統一しているとのこと。この情報を知れただけでも次回海士町のお大師参りとハシゴする際に旅のプランニングがしやすくなった。
2024年に訪れた知夫村・お大師参りの接待所
知夫村 河井地蔵さん
うどん、卵焼き、おにぎり、ドーナツなどをいただいた。
特にうどんは温かくコシのある麺で食べ応えがあった。
天候と時間が許せばおかわりをしたいくらいだった。
京都からの観光客と地元の方がいた。京都から来られた方はたまたま声をかけられて接待所に入ったそう。
知夫村 郡地区 郡お堂
おにぎり2つ(サザエの炊き込みおにぎり、しそ)唐揚げ、沢庵、佃煮が入ったお弁当だった。隠岐でよくとれるさざえを使っているおにぎりは歯ごたえがあり美味しかった。
知夫村 来居地区 来居お堂
おでん、おにぎり、ホットサンド(ハムとドレッシング、卵ペースト)、フルーツポンチ しらたま入りなどがあった。
実際に訪れてみて小中学生など若い方も多く、接待する方も若い方がいた。
フルーツポンチ、おでんは自転車帰りには体に染みるほど美味かった。
知夫村のお大師巡りをしてみて感じたこと。
2024年の感想
知夫村のお大師巡りについて知ったのは、海士町に今年の4月に移住してすぐのことだった。きっかけは海士町を含めた隠岐島前地域(※)の民俗行事、歴史名所、自然などを実際に自分の目で見たかったこと。
図書館で郷土資料を読み漁り偶然見つけた。
本来なら知夫村の全ての接待所、海士町の接待所を巡りたかったのだが、内航船の時刻と天候で知夫村一部だけになった。来年こそは海士町もリベンジしたいと思う。
それから西ノ島町はどこで行われているのか分かるデータ・資料がなかったので引き続き調べていきたいと思う。
今回は時間帯だけでもわかったので次回以降の計画立てに役立てたいと思う。
お大師巡りをして、小学生の時に祖父の住んでいる地区でもお盆にお地蔵さんに賽銭を入れたらお菓子がもらえる行事があったことをふと思い出した。
そのときと同じような人の温かさに触れることができ豊かな時間を過ごせた気がする。
※島前地域=海士町、知夫村、西ノ島町を指す
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?