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札幌国際芸術祭2024『LAST SNOW』へ 2024.2.18-19 <1日目>

3年ぶりに札幌へ行ったので、まずはその備忘録を。。。

3年ぶりの札幌。目的は札幌国際芸術祭2024。
https://2024.siaf.jp

札幌国際芸術祭2024

札幌国際芸術祭は2014年から3年ごとに開催していて、主催は札幌市(実行委員会形式)。第1回のディレクターは坂本龍一さん、2回目は大友良英さん。第3回(2020年)はコロナ禍で中止(WEB公開はあり)になったため、実際に開催するのは今回で3回目(ややこしい)。
今回、これまでの夏から冬に会期を変更。ディレクターはメディアアーティストの小川英明さんで、開催テーマは『LAST SONW』。
個人的には、第2回(2017年)は未見のため、初回と今回で2回目の札幌国際芸術祭です。

今回は冬開催ということで、雪まつりの会場にも芸術祭の出展があったが、雪まつり時期はフライトもホテルも高く、そこを避けての1泊2日の弾丸日程でフライトとホテルをとりあえず抑えた。(めずらしく)早めに。
が、、、やはり、この「早めに」がお約束のように裏目に出て、仕事の都合により直前にあえなく日程変更。もちろんLCCのフライトオプション(選ぶならそもそもLCCにしない)は未加入なので、高額な変更手数料+差額(合計2万円)で、結局、元のフライトの倍以上の額に、、、ガーン。
しかも、日程変更に伴い日・月曜の行程(当初は水・木)となったため、月曜休館のモエレ沼公園、芸術の森美術館、北海道立近代美術館、札幌市資料館などの会場は必然的に初日(日曜)に全て行くハメに。特にモエレ沼から芸術の森の遠さは過去に経験済みのため、一番避けたかった日程。。。
(「早めに」行動することが必ずしも良いことではない、と改めて肝に銘ずる。)

初日

そんなこんなで、とりあえず初日。
まずは、早朝の始発電車で名古屋市内から中部国際空港へ。

中部国際空港

フライトまで時間の余裕もないためすぐに空港の保安検査所へ向かうも、前に並んでいた女子はなんとスマホを5台!ポケットからおもむろに取り出し、検査用のカゴに乗せている!!どう使い分けているのか教えてほしい気持ちになりつつ、朝7時発のフライトに無事乗り込み、9時には新千歳空港に着地。
そこからJR、地下鉄、市バスを乗り継ぎ、最初の目的地「モエレ沼公園」へ向かう。
千歳から札幌に向かうJRから見る景色は好きだが、なにせそこから先が長い。札幌駅で地下鉄に乗り換え、環状通東駅で降りてバス停へ。
バス停は芸術祭案内サインがあるためわかりやすいが、バス待ちの時間に冷える冷える冷える。
冷え切る中、約15分バスを待ち、その後40分ほどバスに揺られる。途中で雪を満タンに積んだダンプカーを何台も見かける。街中で除雪した雪を郊外の雪捨て場へ運んでいると思われる。それもかなりの台数。

モエレ沼公園

公園東口バス停に11時頃に到着。
バス停を降りて公園に向かうも、曲がるところを間違えていきなり引き返すことに!しかし、振り向いたら同じバスだった人達が大勢ついてきてた!!勝手についてきたとはいえ、申し訳ない気持ちに。。。
最初に降りたので気づかなかったけど、結構な人数が一緒にバスを降りてモエレ沼公園を目指していた。

モエレ沼公園 ガラスのピラミッド

ようやく着いたモエレ沼公園では、ガラスのピラミッド内に「脇田玲」さんの映像作品と「未来の運動会」の展示。「ユッシ・アンジェスレヴァ+AATB」の展示は期日限定だったためすでに終了。これが見たかっただけに、残念!
公共交通機関を乗り継いで、はるばる雪深い公園に来た者としては、ついついこの場所で展示する必然性を求めすぎてしまうところ。。。
しかし、「脇田玲」さん(音響良かった!)と「未来の運動会」の展示(体験型パネル展?)は、ここではなく街中での展示でも良かったのでは?と感じてしまった。すいません。

芸術祭の開催テーマ『LAST SNOW』は、ガラスのピラミッド内の展示では感じられなかったが、公園内ではSNOWを堪能。ソリしてる家族やクロスカントリースキーしてる人達が大勢いて、みんながここへ来るのはそれが目的だったのかと、納得。
そんな光景をぼんやり見ていると、ピラミッド内だけでなく、公園内で雪の中に佇む作品とかがあるといいなー、とついつい思ってしまう。

モエレ沼公園

しかし、レストランは冬季休業中、売店も食べ物らしい食べ物がない。。。
スケジュールの都合上、約1時間の滞在で次へ。(お腹が空いた、、、)

芸術の森美術館

次は「芸術の森美術館」へ。(昼食は吉野家だったので割愛)
また市バス、地下鉄、市バスと乗り継ぎ、今度は2時間!の移動。
雪深い芸森美術館では「明和電機」と「イニシアティブ・パートナー」の展示。

札幌芸術の森 入口

「明和電機」は芸術祭で括らなくとも、連携展示的な個展として見せれば良かったのでは?という気持ちに。芸術の森入り口のサインもそんな印象です。
展示もザ・明和電機的で『LAST SNOW』とのつながりが見えない。とはいえ、作品制作のための膨大なアイデアスケッチの展示を堪能し、これはこれで満足。
別室の「イニシアティブ・パートナー」は何組かのグループ展だったが、AppleのGarageBandで作った単純なループのみで曲を作成した映像作品など結構面白い作品があった。てか、GarageBandがまだ存在していたことに改めて気づきました、懐かしい。(帰りのフライトでさっそくiPadでやってみた。)
帰りには明和電機のグッズ売り場も偵察。グッとくるものは特になく(すいません)、バスの時間を見定め、次の目的地へ。ここもおおよそ1時間の滞在。

北海道立近代美術館

次は北海道立近代美術館。
またまた約1時間かけて、市内中心部にある近代美に向かう。
当日の札幌は季節外れの暖かさで、街中の歩道も乾いている所もあったが、大部分は雪もしくは凍結していて苦戦しながらもなんとか到着。

北海道立近代美術館 会場入口

近代美を訪れるのは二度目だが、館内はレトロ感もあり程良く重厚で温かみのある雰囲気で良い。
展示冒頭の「平野禎邦」さんの写真は、その量(枚数)、被写体(漁業関係者)からも、北海漁業の厳しさやその環境が伝わってくる展示で、この美術館で観るべきものに感じた。
しかし、ここの展示も全体(一部を除き)としては『LAST SNOW』のテーマ感はあまり感じられず、むしろ近代美のコレクション展かと。
やはり、モエレも芸森も近代美もSCARTS(後述)も、各々の館でキュレーションしているからか、芸術祭の括りではなく、それぞれ個々の企画展になっている感じ。
個人的には、それらを見比べること自体は面白いので、良くも悪くもかな、と思ってみることにする。

札幌市資料館

近代美も1時間そこそこの滞在で、次はSIAF(芸術祭の略称)カフェのある札幌市資料館へ。本日の終着駅。
徒歩でてくてく10分。大通公園の西の端にあります。
ここのカフェでようやくコーヒーブレイク。SIAF関係の資料や図書を眺めつつ、しばし休憩放心状態。(もうそろそろビール飲みたい。。。)
ちなみに、この資料館は昔の札幌控訴院ということで、いわゆる国の重要文化財な建物です。

札幌資料館(会場サインの後方)


これでようやく初日の目的地をコンプリートし、あとは夜のすすきのホテルへ。

<続く>

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