今日のできごと
Yさんと日本橋のコレド室町に行ってきた。
鶴屋吉信という京都の老舗和菓子屋さんで、職人さんが上生菓子を作る様子を目の前で観ながらいただける喫茶サービスをしているというのをテレビで見て、朝から勇んで行ったのですが。
さぞかし行列になるのだろうと思い、オープンの10時半を狙って家を出たのだけれども、その道のりが険しかった。
というのも初め二人とも完全に銀座だと思い込んでいて、グーグルマップで銀座店を検索し、銀座駅を下りて行ったところ、どうも違うと。百貨店の一角のただの売り場のようだと。
ホームページを見たらどうも件の喫茶があるのは日本橋らしいと。でグーグルマップで「鶴屋吉信」で検索したら髙島屋日本橋店がヒットしたので、寒い中を髙島屋まで歩いて行った。
そしたらそこでも、地下の一角に売り場があるのみ。もう一度ホームページを確認。iPhoneで下までスクロールしてみたらなんと目的の喫茶があるのはコレド室町だと。
グーグルマップで確認したら、髙島屋からさらに徒歩7分…
そもそもコレド室町にも行ってみたいと話していたので、結果オーライはオーライなのだけど、開店時間はとっくに過ぎてしまっていて焦る。
己の確認不足を呪い、振り回してしまったYさんに謝り、途中にあった滋賀のアンテナショップがオシャレでセンスのよい感じだったので一応立ち寄ったものの、まったく集中できず、とびだしぼうやのグッズを発見してちょっと盛り上がったけれど数分ざっと見ただけで矢も盾もたまらず店を出てコレド室町へ急ぐ。
そうこうして11時半にやっと到着。
銀座から日本橋にかけて街自体がまだ人がまばらな状態だったこともあり、実演カウンターにもテーブル席の喫茶コーナーにもひと気はなく、ひと安心。
早速実演カウンターへと通していただくと、その直後に一人の40代くらいの線の細いきれいな女性客がやってきて、3人での実演観賞になった。
普段は3種類からのはずが、今回は5種類の上生菓子の中から選べるという。そこで私が選んだのは、明らかにお正月限定メニューと思しき寿かぶら。寿かぶらは紅白の2種類があり、そのどちらかを選べて、私は紅を。女性客の方が白を選んだ。あとになって、紅は作る工程がとても単純だったなあとちょっと悔やんだ。でも女性客の方が白を選んでくださったので、その工程も拝見できてありがたかった。
無作法を内心恥じ入りながらもサイレントカメラで私とYさんの分のできあがりの写真を撮らせていただき、お正月にぴったりな福々しい笑顔のおかめ顔の茶碗で供されたお抹茶とともにいただいた。だけどもなんだかまだひと気のない閑散とした店内でいただいたせいか、なんだか変に緊張してしまってうまく味わえなかった気がする。
私が一人で変な緊張をこじらせている間に、女性客はさっさと食べてさっさと去ってしまった。あれが江戸っ子の粋なのかな、それとも京都の老舗和菓子屋さんだから京都出身の方で、もしかしたら京のエスプリなのかな。実は常連客で、何度も食べ慣れていらっしゃる方のかもしれない。
あのはかなく淡くしとやかな甘さを味わうには、ちょっと今回のシチュエーションには色々無理があったと反省。
その後コレド室町をひとしきり見て回って、最後に隣の茅乃舎でお買い物をして帰るとき、買い物をする人たちの賑わいの中でも、実演カウンター席は特に行列待ちの人もなく、テーブル席にも売り場にも程よく他のお客様が過ごされていて、なんだか妙に寛いだ雰囲気に見えた。
自然に通りがかって、自然に他のお客様の流れに乗っていただいていたら、もっとほのぼのと心からお抹茶と上生菓子の味や舌ざわり、菓子の造形と器の美しさ、お店のしつらえや職人さんの所作を楽しめたのかもしれない。浜離宮や兼六園でそうだったように。
いつかまたリベンジしよう。不自然でない方法で、無理なく、心おきなくお茶とお菓子を味わえるように。
その後はお昼ごはんに名古屋コーチンの親子丼を食べた。名古屋コーチンの肉団子一粒と、つみれ入りのスープと、プリンもつくというのが基本のセットで、とても食べ応えのある大満足のランチになった。
ちなみに上が基本のセットで、私はさらに名古屋コーチンの卵を使ったソフトクリームもつくセットにした。
今日コレド室町で買ったもの。collexのガラス製の鏡餅、ミニチュア門松。それと箔屋日本橋の、自宅で和菓子をいただくときに使う漆のお皿二枚。茅乃舎のノンオイルのだしドレッシングと生七味。
おなじみのやなか珈琲でホットコーヒーを飲み、福徳神社でお参りをして帰宅。
帰宅後は温かい緑茶を淹れて、昨日川崎大師で買った久寿餅をYさんと二人で分け合っておいしく食べた。
今度は今日買った漆皿を使って、自宅でゆっくりと上生菓子をいただきたいな。
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