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定石通りなら動けない

最近、転職の本を読み終え、中高年になっての転職がいかに難しいかを実感しました。

若い頃であれば、転職エージェントや転職サイトを通じて、第二新卒とはいかなくても、将来の可能性を買われて転職することは、さほど難しくはないようです。

現に、何人もの若手職員が、そうやって辞めています。
おそらく、瞬間風速としての給与水準は、公務員などより高いのでしょうし、福利厚生も遜色はないのでしょう。公務員であることによる制約も少ないし、生産的とは言えない議会対応からも解放される。

ただ、転職する以上は、そこでの組織文化とか、業界への適性に順応し、成果を挙げることが求められるし、経済環境の急変で、リストラが行われた場合、実績がなければ、先に切り捨てられます。ただ、乗り移った先で必死で頑張って、早めに階段を登れば、早い段階での変化の波に翻弄されることは少なくともないし、そこを踏ん張れば、路線変更が軌道に乗ることになります。

中高年の場合は、リストラでの強制退出という事態に追い込まれない限り、転職先に求められる条件として
・給与水準は一度下がると若い世代に比べてリカバリーが難しいため、現状維持以上の条件で折り合えること
・転職後の階段を登るべく、即成果を出せる業務であること
・転職先の人間関係や組織文化にフィットできること
が重要であり、この辺を見極めた上で飛び移る必要があることから、できれば転職先に相場感があり、採用担当とは別に、知り合いがいることが望ましく、あらかじめ自分の理解者、協力者を見出した上で、飛び移ることが求められるように思います。

幹部公務員の場合、利害関係のある企業への再就職は制約があることから、相場感がある先への転職は一層難しくなります。

そうやって、転職の定石に基づいて行動しようとすると、転職しないほうが絶対いいよ、という結論にならざるを得ない。それで、壁にぶち当たっていたというのが、ここ二週間あまりの状況になります。

でも、自分が目指しているのは、中高年公務員転職フロンティアの開拓であり、それが厳しい道であることは、百も承知。これまでの実績からすると、できない理由を山のように並べるのは簡単ですが、それではブレイクスルーできません。
 人のつながりと、これまでの経験を生かせるような業務の親和性、共通性を見出し、そこを売り込みつつ、利害関係のない転職先自体を探す必要もあり、エントリーの道のりは見込み難いですが、動き続け、考える中で、現在の自分のスキルを磨き、即応できる道を、必ず、探し当てたいと思います。

 


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