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人間の敵は人間。と、進化論

人間の敵は人間。
それは人間だけか?

よく聞きますよね。
「人間の敵は人間」

古代遺跡なんかで
もっとも見つかるのは、
穴の空いた頭蓋骨。

世界でもっとも人間を殺しているのは
人間である。

果たして、人間だけでしょうか。


例えば、少し前まで、
言語を使い、道具を用いるのは
人間だけであると考えられてきました。

しかし、それは今では否定されている。


猿が上手に道具を使い、
その上道具を作る事は一般的となった。

イルカ、鯨はコミュニケーションを取るし、

犬を飼っている人なら、
犬が人間の言葉を理解する事は
当然でしょう。

人間だけだと思われていた事は、
実は多くの動物にも当てはまる。

そもそも、中世より多く広まっている
人間だけが特別であると言う考えは、

それが多くの問題を引き起こし、
物事を見えなくしていた側面もある

と言う事はあるのではないでしょうか。


ライオンの敵もライオン

この仮説に従い、
今回の件を見返してみましょう。

ライオンも、
群れのリーダーの雄が戦いに敗れ、
交代した時には、
それまでの種違いの子供を
全員殺すと言われます。

小さい頃に、
小さい虫籠に沢山カマキリを入れた結果、
残ったのは数匹と言う
少し残酷な経験を皆しますよね。


そうなのです。
はい。つまり、人間だけでなく、
多くの動物にとって
1番の脅威は
同じ種類ではないでしょうか。

考えてみれば当然。
脅威とは最も身近な物に対して存在する。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、
襲う機会も、
襲う理由も、正当性も生まれる。

ライオンにとって最も脅威なのは
シマウマでも、チーターでも、
ゾウでも、カバでもなく
ライオン自身なのでは無いか。


身近な脅威と進化論


以上の事柄を進化論に
当てはめて考えましょう。

進化論とは、自然淘汰の概念です。

キリンの話が有名ですね。

たまたま自然発生的に首の長い者が生まれ、
たまたま外の環境に適応したため、
首の長いものだけが生き残る。


人間でもそうですよね。

背の高い人、低い人、
足の速い人、遅い人、
才能のある人、ない人…

様々な特徴を持った人がいっぱいいて、
外の環境に合わせて、
たまたま生存に有利に働いた特徴を
持つものだけが生き残り、

代を重ねるごとに
その小さな違いが大きくなっていく。

つまり、
環境にたまたま順応した
特徴を持つ者だけが、
代を重ね、長い年月をかけて
その特徴をより濃くしたのが、進化だ。と。

しかし、これは私は昔から疑問でした。
果てしない年月がかかりすぎるし、
いや、かかっているにしても、
この多種多様な動物達の進化を
説明するのに、
それだけでは必要性が
薄過ぎるということです。



必ず進化しなくてはいけない
理由、
必要性とは何か。

これに今回の大胆な仮説を
当てはめてみましょう。

思い出して下さい。
ライオンの敵はライオン。

だとすれば、
ライオンが最も変化を迫られるのは、
環境の変化等ではなく、
同種同士の生存競争ではないでしょうか。

つまり、進化論。
自然淘汰、環境の要因による生物の進化。
それは、勿論あるでしょうが、

最も進化を促進させている要因は、
環境でも、自然淘汰でもなく、
同種同士の生存競争なのではないか。
と言う事なのです。

だからこそ恐ろしい速さで進化は進み、
こんなにも多種多様な生物が生まれた。

同種の中で、圧倒的に他とは違い、
生存に有利な特徴を
持つ必要があったのではないでしょうか。

だからこそ、こんなにも違いが
顕著に生まれたのではないでしょうか。

差というのは似た物がいるから存在し、
必要である。



では、最大の脅威が
同種でない生物は?

ここまで話が進み、
それでは脅威が同種に
向いていない生物はいないのか。

と言う意見を持った方も
おられると思います。

います。

しかし、この理論に当てはめて考えるなら、
それは、
最も接触しているのが同種ではなく、
異種である存在。
と言う事になる。

そんな生物を何と言うでしょう。

「寄生生物」です。

彼等はきっとそう言うふうに
分類できると思います。


最後に

小学校から、大学まで、
圧倒的にモテるのは足が速い人です。
これは間違いない。

例えば、足が速い魅力的な人は、
きっと子孫を残しやすい。

そうやって足が速いと言う特徴が
どんどんどんどん数代に渡り受け継がれ、
進化していく。

これは、環境の変化に
対応すると言うよりも、

同種での熾烈なコンペティションを勝ち抜く
と言う行為です。

そうやって受け継がれ、進化し、
生き残った物が結果である。
と言う事に過ぎないのではないでしょうか。


ぼんやりと自然発生的に生まれた物が
環境の変化に適応する
と言うのではなく、

同種での
熾烈なコンペティションを勝ち抜くという
必要性に迫られ、進化は発生する。

と言う大胆な仮説をここに提示します。


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