矛盾は人間だけのもの

【矛盾はおかしいという考えは、
 人間だけのもの】


有名な話ですよね。

世界一の矛と、世界一の盾が戦う。
この矛は世界最強であり、どんな物も貫く。
この盾は世界最強であり、どんな物も防ぐ。

では、この2つを戦わせれば…
当然どちらかが負ける。
どちらかの武器は世界最強でなくなる。

これはおかしい。
だから矛盾である。


本当にそうでしょうか。
よく考えてみて下さい。

例えば、仮に矛が勝ったとしましょう。
世界最強の武器は矛と言うことになる。

では、盾はどうでしょう。
盾は、確かに矛に負けましたが、
果たして、
世界最強の武器では無いと言えるのか。

そうなのです。
よく考えてみれば、
盾が負けても、
世界最強の盾であることに変わりはない。

盾の中ではそれに並ぶ物は無いのだから、
依然として、
世界最強の武器のままでは無いでしょうか。

私は矛盾すら信じられなくなった。
ある種、病気ですが…

これは、どう言うことなのか。


よく考えてみたら、矛盾の前に、
この世が一貫した法則でできている
という考えこそ幻想なのです。

本当はそんなものなんてなく、
ただ生き残ったものが生き残っているだけ。


「矛盾だらけの世界」を日々痛感し、
嘆きますが
「矛盾の無い世界」
こちらの方が実は虚構。

というより、「矛盾」と言う概念自体が
虚構とも言えるのでは無いか。


この世の中で、理論と呼べる物、
普遍的で一貫したセオリー。
そちらの方が実は
無理矢理、私達が夢見た
幻想なのかも知れません。


人間の間だけに存在する幻想。

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