灯火

彼は多分
私のことをずっと好きなんだろう。
この先どんな人と出会って
どんな人生を歩んでも
思い出しては消えない
小さな灯火なんだろう。
かわいそうなことをしてしまったという
思いは消えなくて、
彼がずっと、心の中にいるのだろう。
日の出前の海を見た時
イルカの鳴く声が聞こえた時
夢を叶えた時
流れ星を見た時
数え切れない程のいくつもの瞬間に
ふたりがいて
どれだけ時が流れても
何故かそばにいるような
小さな灯火なんだろう。

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