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会社でよくある「これってなんのためだったっけ?」

(事前にお知らせ)ちょっと愚痴っぽくなっています。

何かのためにやり始めたことが、時間の経過と、その間に起こった別の事象が絡み合って、意図と反したものになっているということがある。渦中にいるとその間違い・ズレに気づけなくなっていることがよくある。直前まで働いていたところでは、チェックシートが当初の目的からずれて形骸化していた。

その会社に派遣された時からこのチェックシートに振り回された。とにかく仕事(入力する時間・手間)を増やすものでしかなかった。なぜこんなものを作ったのかと尋ねたところ「作成した書類に不備が多かったため」だそうだ。どこの会社でもよくやるパターン。別の会社でも似たようなものが存在した。趣旨は別に構わないけれど、実際にその目的(書類の不備をなくす)が果たされないものであれば無駄でしかない。

共有されたチェックシートに従って仕事をしようとすると、まず意味が分からない。主語が書かれていなかったり、その会社の暗黙のルールで項目が記載されていて後から加わった人には理解できない文章になっている。もっとひどいのが「手順書通りか?」という項目。そんなことってある?と目を疑った。でもこの文言を結構な頻度で目にした。溜息しかでない。そりゃ、不備のある書類作成するよね、結局、個人の努力に頼ってるじゃんというびっくりするレベルだった。「このチェックシートって意味なくないですかね」と直球の質問を投げたけど、すっかりそれに慣れている人たちはぽかんとしている。直したいんだけど、時間がなくてねという決めセリフで終了だ。そのたびに心の蓋をそっと閉めるのだ。

べつにこの会社だけの話ではない。多くの会社が「慣れ」でやっていることだろう。間違い易いところはどこなのか、なぜ間違うのか、何と間違うのかなどなど掘り下げが中途半端だし、絶対間違いたくない、いいもの作るんだという意気込みが足りないのだろう。

また間違い方は人の性格や考え方とかで違ってくると私は思っている。以前、製薬業界でQC業務をしていたけれど、この人はここが間違い易いとか、こういう間違いをするとか、癖があった。なので、画一的な何かを作るのもいいけれど、そこから個人で自分にあうようにカスタマイズすることが必要だと思うし、上司はそれをきちんと評価する必要があるだろうと思う。

私はとっても心配性だし、完璧主義なところがあるらしい(自覚はあまりない)。自分自身では、生来、すっごくいい加減なところがあって、ぼんやりしていて間違うことが多いと自覚しているので、間違ったりすると二度と間違うまいとしていろんな手段を講じる。自動で入力できないかとハード面を検討したり、自分専用チェックシート、間違い集などソフト面でも対応するなど防衛策を講じる。もちろん、時間をかけても間違いが減らないのであればコスパが悪いのですぐに別の策を検討するしかない。一気に対応することはできないので時間をかけて少しずつ100%を目指していくのだ。

「自分はこれが得意です!」という人よりも「あんまり得意ではないんです。。。」という謙虚な人の方がいい仕事をすると私は思うので、自分はそうやって仕事に向き合っている。

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