ラメ入りゼリー


ショウケースの中に思い出を並べて見せびらかせるなら、きっと今日は入るだろうなと思う。七色の少年、本当に良い曲。
大好きな方の作品の展示に行った。友達が一番くくりとしては近いんだろうけど、友達って相互に何らかの影響を与えられるウィンウィンな関係じゃないかと考えており、それならばあまりにも自身が得ているものが多いためにそうは言いきれない。それくらい出会ってから人生をより楽しくしてくれた方である。
一階のカフェでおやつをいただいてから二階の展示を鑑賞した。絵のことはまるでわからないけど、一つは果物みたいにつやつやとしていて、みっちり身が詰まっていて、動物であるにも関わらずすごくおいしそうに見えた。もう一つは、止まっているよう外見と反して内部はぐるぐる蠢いており、感情であれ行動であれ目に見えて理解できるようになるまでにそれぞれにしかわからない過程が存在していることに改めて気づかされた。同じ事実を伝えるにもそのまま事実を突きつける・具体例、比喩で伝える・体験させる といくつかあるし、その手法も声・文字・絵 とさまざまで、大まかに言えば同じことを受け取ったとしてもすんなり沁み入るかどうかはまた異なる。今回はすごくすんなり、それでもって新たな角度、目線から受け取れたなあと思った。人間が思考するのは当たり前に理解できるけど、人間以外の動物も何か考えて生きているんだろうな。言葉が通じないものにも命、脳はあって、それぞれの思考によって生きていることを忘れがちだと自省した。おんなじ生き物だもんな。自分の考えが伝わりやすいコミュニティをどんどん狭めて作り出してそこにいることはすごく幸福だけど、その外界への垣根を高くするのは良くない。自分自身も含め完全に分かり合える人はいない。
どちらの作品同じ動物を描いていたけれど、色も雰囲気も違う。すごいなあと思った。やっぱりどうして私と仲良くしてくれるのかわからないなあとも思った。
最後まで居座ってなぜか写真撮影にも参加させていただき、お菓子までいただいた。出会わずに生きていれば関わることのない方々とお話できて、行かないだろう駅で下車できて、自分の世界を広げてもらっている。それがすごくありがたいし、うれしいし、幸せだと思う。友達だと自然に言えるくらい自分も何かを誇れるようになりたいね。

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