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重箱の隅をつつく-20 モデルカーを比べて見たら、目から鱗-1
2024.07.08 Sparkから新たなモデルカーを購入した。
67年のLe Mansに参戦したPhil Hill / Mike Spenceが駆ったNo.7 Chaparral 2F。
No.8 Bruce Jennings / Bob Johnsonが駆った車については「note」「事実は小説よりも奇なり-20 Spark製Chaparral―1」を参照願いたい。
異なる点
当然の変更点は「車のナンバー」「リアのナンバープレート」「ヘッドライトのシーリング色」「両側壁の夜間マーカーライト」
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フロントライトのシーリングが黄と黒に区別
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リアパネル、No.7は銀、No.8は黒
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その間の整備用ハッチの前方はドアまで届いていない
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サイドウインドウのエア抜きは窓の前方、ドアの下の半円形のリベットはこのモデルのみ
整備用ハッチの前方はドアの真下
はてなの変更点は「運転席ウインドウのエア抜き」「両側壁下方のラジエーター整備用ハッチ」「リアパネルの色、黒と銀」もっとも異なるのは「No.8にあった右側壁下方の半円形のリベットがNo.7では無い」等々、写真では映らないが映ってもボヤけてよく判らないところ、まあ、よっぽどのChaparralフリーク以外は素通りするところだが、写真で判らないからこそ、そんな違いが気になるし、そうせざるを得なかった理由も知りたいものだ。
ところで、モデルカーの世界でも結構なインチキが見られる。
イタリアの某メーカーではFerrari 250LMの金型が1種類で間に合わせているのか、本来は左ハンドルなのに右ハンドルになっているモデルがあった。たった3台だけの左ハンドル車、新たな金型作成はコスト高に影響する様で、お茶を濁したのか。
詳細は「note」の「重箱の隅をつつく-2 Ferrari 250LM No.136」に記載。
ChaparralのRace Car製造はFerrariやTOYOTAと異なり全てが1品づつ。
この2Fのルーツを辿ると、2Aが初代、2Aのシャーシナンバー(CN)は2A001から2A004まで4台が製造された様だ。001はその後2D001を経てRestored as 2Dとなったと記載されている。同じく2A002は2D002→2F001→Restored as 2A、2A003は2F002→Restored as 2Fに、2A004はUnusedと記載されていた。
なお2A002はLe MansではNo.7の2F001になり、No.8の2A003は2F002になっている(CHAPARRAL本で)(檜垣和夫の著書では種々の理由でNo.7が2F002、No.8が2F001と変更したとなっていた)。
戦績は67年の全8戦(次年から5ℓ以上のレースカーは参戦できず)2F001が所謂一軍車で、2F002は二軍車(Le MansではNo.8 Bruce Jennings / Bob Johnson)。
2F001は1967年の初戦Daytona 24h No.15 Hill / Spence(Le Mans以外は全てこのコンビとなっているがサブドライバーのJim Hallが何戦か乗車)が駆ってFastest lapを記録している。2F002は3戦にエントリーしMonza 1000km(Pole Position)、ADAC 1000km(Nurburgring) ( Fastest lap)、とこのLeMans (B.Jennings / B.Johnson)、この年の最後のレースBOAC500Kmで2F001 を駆ったP. Hill / M. Spenceが決勝1位となった。
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ラジエーターの排気口がリアパネルにある
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Phil Hillは自身の最後のレース、優勝で飾れて大層喜んでいたと記載されている。
ここで最後の疑問、参考文献にはこの車はCN 2F001と記されているが、
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リアパネルは同じ黒色
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しかし、「CHAPARRAL」にも「シャパラル」にも001と記されている
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2024.07.14
参考文献
Richard Falconer with Doug Nye CHAPARRAL Motorbooks International
Osceola USA 1992
檜垣和夫 SPORTSCAR PROFILE SERIES 4
シャパラル 二玄社 東京 2008