事実は小説より奇なり-2 輸入するということ
今回は破損モデルの話
オークションで落札できたからと言って、一概に良かったとは言えない。それは壊れて送られてくることが偶に(稀ではない)ある。今回のモデルはオランダからの空輸。元のモデルは英国でキットが作られ、フィニッシャーによって組み立てられ、それが世界の方々に送られ愛好家が購入する。その後、種々の理由でオークションに出品された物。
今回のモデルであるChaparral 2Gは世界中のある年齢層には人気があり、定価購入後結構な希少価値がついて出品される。この間に何回も人手に触れるが、当然それを考えて壊れ難い様にされているが、いくら「取扱注意」となっていても何時も完璧とは言えない。
今回の品は輸出元で検査されOKとなったものが日本に届き、輸入元がそれを検査するが、今回はその検査の目を逃れ、手元に着いてしまった(輸出元や輸入元で検査され、そこで異常が見つかると購入するかどうかメールが入る)。
破損モデルはこれが最初ではない、箱が着いた段階で箱を揺すってみる、音がしなければ安心、すれば一寸心配(と言っても輸入元で検査されているだろうから)、で開封してみた。
箱の中は正方形の物と横に元のモデルが入っていた箱を確認、正方形の箱を開いて見て吃驚、Chaparralの特徴的な羽が完全に離れ、支柱の1本は曲がり、1本はどこにあるか分からない、アクリルの外箱には細かいプラスチックの破片、それ以上開けずにキャンセルの通知、輸入元もその写真を見て納得した様で、キャンセルに応じてくれた。
1年半程して同じモデルがオークションに出品され、その品は落札し無事に手元にある。それをみるとモデルは台座に二箇所のボルトで固定されていた、破損モデルは箱の中にボルトが転がっていた。2本とも抜けて、モデルが箱の中で踊り小破片が一杯となった様だ。
これが個人輸入だとそのキャンセルに苦労する様だ、手数料が掛かっても業者を使ってのオークションはその辺が安心、これからも業者が入ったオークションで入札しようと思っている。 2022.05.03
2024.03.21、久し振りに輸入代行業者から、「商品ページの内容と商品現物を照らして問題がないか、また日本への輸入は可能であるかの確認をします。」(米国の会社に到着時の確認)との報があり、翌日 「お客様の商品に対して、より詳しい調査や確認を必要としております。」「多少お時間を要す可能性がございますが、そのあとの状況につきましてはマイページのステータスに反映いたしますので、そちらをご確認ください。」との報が入っていた。 その状況は以下の写真(一部)をご覧頂きたい。
以前掲載した下記を参照されたい。
事実は小説よりも奇なり-9 PENNZOIL モデルの悲劇と喜劇 22.10.30掲載
事実は小説よりも奇なり-16 トンデモメーカー製PENNZOIL Indy Carは入手困難モデル 23.07.30掲載
オークションで落札した時の写真(以下)
セダンタイプと異なり、フォーミュラカーは4輪が剥き出しなので取り扱い注意なのだ。
懇意にしているフィニッシャーは車体と台座をテープで固定(車体に傷が付かない様に配慮し)、その全体をアクリルカバーで覆い、更にもう一度テープで固定し送ってくる。
外国では(特に米国)、飛行場での取り扱いが酷い動画が見られるのに、この業者はモデルを単体で箱に入れ、多量の紙の緩衝材を入れて、送ろうとしていたらしい。
もう暫くすると、もう一台のPENNZOIL Indy Carが送られてくるが、到着するまで心配の種は尽きない。
なお返金手続きは進行中、返金のトラブルが無いので、手数料を払っても業者を介在させた方が安心と言える。 追加改変 2024.03.23
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