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レアモデル列伝-11 Chaparral 2A & 2C @1965 Nassau Speed Week

Chaparralの中でも1965年のNassau Speed Weekに出場したNo.65の2AとNo.66の2Cは好きだ、それはこの車に興味をもった最初だったからかも知れない。1/43の2A初期型はAUTOartを始め色々なメーカーで発売されているが、所謂最終型は作られていない。2Cは1/24でLSとARIIからプラモデルがあるが、1/43はない。

1/43のNo.65 2A ・No.66 2C いずれもESDO製
1/24プラモデルはLSとそのコピーと思われるARIIしか無い

歴史的にミッドエンジンとなったChaparral 2は1963年に誕生し、数々のレースで活躍した。特に1965年のSebring 12hの総合優勝でCoxから1/24のスロットカーが、1/43のNo.3はMarsh Models(MM)が発売され大人気となった。

Sebring 12h 総合優勝 MM製

1965年10月、ボディをそれまでのFRPに代えてアルミ合金のモノコックを採用したChaparral 2Cがデビューした。モノコックの重量が半分になり、競争力が倍増した。この2Cはボディー後半に可変式のスポイラー(Jim Hallはこれをフリッパーと呼んでいた)を装備し、後に2A(最終型)も同様な改造を行なっている。

左 2A 最終型、右の2C同様後部にフリッパーを装備

同年12月のNassau Speed Weekではこの2台が揃って出場し、HallはFastest Timeを記録し、Hap Sharpは優勝している。このレースはCar Graphic誌に紹介され、Chaparralが一般に広く知られる様になったのだ。

Chaparral本の全てで掲載されているNassau Speed Weekの写真と共に


モデルは2台とも青山のメイクアップで購入、ケースも台座も付いていない真っ新なモデル。2台共FranceのESDO製、他のメーカーと比べ、細かな点で優れている、例えばエンジンのラムパイプ、MM等ではアルミや白金の鋳物が多いが、ESDOは細いパイプを加工して出来ており、見た目がスッキリしている。ただ小規模大手のMMからもキットが発売されているが、実物も写真も見たことは無いのが残念で有る。

2A最終型 ESDO製はラムパイプが細いパイプを加工している



今日本で購入できる2Cのモデルはこれのみ(と言ってもそう簡単には見つからない)

                        2022.05.16  第1回 掲載

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