見出し画像

レアモデル列伝-39  Mark Donohueが駆ったSUNOCO Indy Eagle

 最近入手したモデルは1973年のIndy 500でMark Donohueが駆ったSunoco Eagle 73

 筆者はM. Donohueフリークで、過去に下記の題名で「note」に記載している。
・レアモデル列伝-14:傷だらけのローラ
・レアモデル列伝-17:牙を研ぐ前、Lola T 163
・重箱の隅をつつく-11:Can Am Mosport@1966
・重箱の隅をつつく-18:2台のFord GT MK-IIの出来栄え
・事実は小説よりも奇なり-8:‘68 日本Can Am
・事実は小説よりも奇なり-21:Penskeスポンサーの遍歴
・異能β-14:キャプテン・ナイスって誰!?

 今回のモデルは2024.08.10にeBayで見つけて直ぐ落札した。ところが08.25に「検品したら、こんなだったが、送ってよいか?」との報があり、写真を見たら右後輪が脱落したモデル。

1/43 Formula Models(FM)右後輪が完全に外れている
この様な矢印が示しているが、拡大写真がないのでホイール毎後輪が外れているのしか分からない
eBayに出ていた写真では問題なかった、この出品者の梱包法は結構厳重なのだが

 腕に自信のある過去ならいざ知らず、後期高齢者では視力が乏しく、指先も震え、バラバラになったサスペンションとタイヤの修理は無理(そのまま輸入して懇意にしているフィニッシャーに頼むという手はあったが)。
 そこで購入はキャンセルし、同じモデルが出品されていないかを探した。

 3週間程して、前回と同じ出品者から同額で新たなモデルを発見した。この出品者からは過去に20台以上購入していて、モデルの梱包等はほぼ完全(それでも破損は業者の取り扱いが悪い)であったので、再度落札し数日前に手元に届いた。今回は完全な品。

 このモデルは初見、色々な資料をみると、塗装が異なるモデルを発見した。購入した1/43モデルは先端まで青い塗装、参考写真の1/18モデルはフロントナンバーの手前で青塗装が終わり、最先端のSUNOCO DXの有無等の違いがある。

1/43 FM製のフロント周り、先端まで青の塗装がなされている
SUNOCOの下にDXと書かれている
(参考モデル)1/18 Carousel製 No.66の手前で青の塗装が終わる、
先端はSUNOCOだけでDXの文字が見えない、
DieHardの文字がフロントウイングの中央で1/43モデルの場所と異なる

これは資料の写真でも異なることが分かる。

(参考写真-1)
(参考写真-2)

 以前だと間違いと思うが本年6月に「note」に掲載した「重箱の隅をつつく-19 何が何やら、PennzoilのIndy Car」を 書いた時、有力Teamはスペアカーを用意し、コースとドライバーに合った車を駆ることを知り、その区別を分かり易くするための色や図柄を変えることを知り納得。

 Team Penske1969年よりIndy 500にチャレンジ、その頃からメインのドライバーはM. Donohue。69年と70年はLolaを使用し、71年はLolaと新たにMcLarenを使用した2台体制。1972年にMcLaren M16BでIndy初優勝、73年は堅実なMcLaren2台に72年でのEagleの速さと完成度の高さを見て新たにM.DonohueにEagkeを託したものと推測される。

1/43 左は72年、優勝車McLaren M16B Spark製
右は73年、予選3位のEagle 73 FM製

 参考資料をみると、73年はフロントに並んだ記念写真で1/18モデル、実際のピット作業中は1/43モデルとなっている。この様なものは参考資料を丹念に調べないと分からないものだ。

レース前の記念写真、M. Donohueは予選3位なのでフロント右からの発進
実際のピット作業中の写真、この車は1/43モデルと同じ

                               2024.10.23

参考資料
・TEAM PENSKE 50 th Anniversary at the Indianapolis 500
 Rizzoli New York 2019


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?