異能β-15: John Simonsって誰 !?
モデルカーを集め始めたのは遙か昔、その後結構な期間のブランクがあって、
10年程前から収集の泥沼に嵌り出した。
まだその頃の収集はミスタークラフトで5,000円から10,000円程度がメイン。
大手のMinichamps、Spark、TSM、LookSmart、EBBRO、Best等の製品。段々精密で、珍しいモデルを探す内に青山のメイクアップに行く様になったが、価格は安価で20,000円前後、大きくて精密なものは100,000円を超えていた。
最初に「えいやっ」と気合をいれて購入したのはケースも台座もないESDO製のChaparral 2CのNassauモデル。20,000円を超えていたが、憧れのChaparralそれもNassauモデルが入手でき、面目躍如。
その後、ある会社を通してeBayのオークション参加で、素晴らしいモデルを入手するに従い、購入額がドンドン上がり、果てはキットを購入して、プロの製作者(モデラー・フィニッシャー)に依頼するまでになっている。
購入する方も、2ヶ月に1台程度なら、オークションに参加するが、2021年1月20日から2月8日の2週間少々で数台づつの出品があり、予算と欲求の度合いを計算し参加したが、15勝7敗、これが半年程の期間があれば全部欲しかったが叶わず。ここで逸したモデルの中には、1964年のCooper Olds.、68年のC. ParsonsのLola T160のLaguna Secaモデル、63年のTimes GPを走ったR. PenskeのMecom Zerex Special。(2021年はこのオークションで予算の粗方を使い切ってしまい、後々結構苦労したが、冥土の土産と考え納得した)
特に1月21日には1日に好きなモデルが9台も出品され、8時34分から10時29分(日本の時刻)だから8時以降は出勤で、終了頃の競りに参加できず、一寸高めの金額を提示していたが、それを見た他者が1,000円程高めの価格で落札されてしまった(ここで5勝4敗)。
このeBayでMarsh Modelsの逸品を集め出すと、製作者にJohn Simonsという名を見る様になった。
収集のメインは1960年代〜80年代のレースカー、必然的にSimons氏の作品が多くなった。
大手のモデルメーカーは一つのモデル生産は300台が最低ラインの様だが、逸品製作者のSimons氏は100台単位の製品らしい(多くの製品にNo.がふってある)。
かなり以前、日本のフィニッシャーが制作している映像をみたことがあるが、彼は10台程を作るのに、ボディーはボディーのみ纏めて作り、その後10台カラー塗布、内装の制作等々一仕事毎続けて作っていたようだ。
Simons氏もそうなのか、しかし個人で一遍に100台は結構根気のいる仕事、それを本職にしていても、自分にはその気力が湧かない。どのくらいの期間で1台を完成させるのだろう、それを個人で販売するのか何処かの店に卸すのかもわからない。ただeBayにはMMのモデルを多数出品している方がいる(上記オークションの出品は別人)。
ただ、購入するか止めるかはオークションの出品者にもよる。
上記、後列から2列目の真ん中、Ford G7AのPrototype
後部のウイングがこんな格好(日産R381を模したのか)これから提示する2台は何もSimons氏の作だが、1台目はこんな状態で輸送されてきた。
1台目は名前は逸したが、梱包が雑で業者にクレームを入れ金額はチャラに、2台目は梱包が完璧で破損はまるで無し。そんなこともよくあるので、製作者が同じでも特にウイングや4輪が剥き出しのフォーミラーカーは輸入の段階での取り扱いとその前の輸出業者の梱包が問題となる。
編集後記
まだまだ、抜けていた。2019年に購入したLola T260、某大手の販売店の店番をしていたモデル、結構高かった。何回か消費税が変更されていたが、初期の消費税の頃店が買い取った様で、消費税分を免除してくれた品。
もう一つは失敗例、ここに掲載するため写真を撮ったが、間違えて他人の作品を揚げてしまった(Chaparral本の最初の方にでてくる写真、Jim Hallが最初の大きなレース出場時、ラジエーターグリルにJHの飾り)。そこで作者名を知りたくて色々検索したが不明、どなたかご存知の方、お教え願いたい。
2023.10.10