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重箱の隅をつつく-15:危うくポチリそうになったChaparral 2世E

 23.05.04 eBayを見ていたら、久し振りにChaparral 2Eがオークションに出品されていた。CHAPARRAL 2E # 65, 1st Laguna Seca 1966 (Phil Hill)との商品名で購入価格は12,985円(諸経費込みで16,718円)。出品者はドイツのfirst class modelsという名。解説ではChaparralはヨーロッパではそれ程有名では無いと書かれていた。それとバックミラーが外れていると。

1/43 Marsh Models製 台座の上に外れたバックミラーが置かれている

 このモデルが選ばれた理由:66.10.16 第4戦  Laguna Seca No.65 Phil Hill Chaparral 2E 1st Heat 予選2位、決勝1位、2nd Heat 1位、2位、総合1位。
 このレースはCan Amには珍しく2 Heat制、1st Heat:1位で2nd Heat:2位のP.Hillが1st:2位、2nd:3位のJim Hallを上回り総合1位となった。
ChaparralがCan Amで唯一の優勝の車だからであろう。しかし、モデルの写真をみて??

 Chaparralがウイングを高い位置に変更したのは2Eになってから、最初は黒いウイングで途中から白いウイングに変更されたが、黒いウイングはCan Am第2と3戦まで、第4戦のLaguna Secaからは白いウイングに変更(同時にフロントにフィンが追加されたのもこのレースから)。だからこのモデルはウイングの色違い。もっと大きな誤りは後部にスポイラーが設置されている点、ウイングがあるのに下にスポイラーを付けると抵抗になる、2E・2F・2Gのウイングのある車にスポイラーが付いた写真やモデルは見たことがない。

1/43 2世Eの所以、後部にスポイラーの設置、空気抵抗になるものでウイングにとっては無駄
蛇や鰻に足を付けた様なもの
ご丁寧に黒ウイングが付いた写真を載せていた、黒いウイングは第2と3戦までのもの(第1戦は不参加)
多くのChaparral本で、黒いウイングは第3戦のMosportで行われたCanadian GPが使用されている
この資料を良く見ればフロントにフィンが付いていないのが分かると思われるが

 だからこのモデルは、作者が架空のモデルをでっち上げた品と考えた、Chaparralフリークであっても架空のChaparral 2世E(偽E)モデルは願い下げだ。

1/43 Marsh Models製 左がLaguna Seca、右はMosport  のモデル

終了日時:23.05.08  03:32:01だから急いで記載した。しかし商品宣伝の写真もピントが甘い、そんな性格の出品者

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