異能β-8 競争しない車たち
これまで掲げてきた車の多くはレースカー、1台1台に歴史と個性が有ったので書きやすくもあった。しかし乗用車はそれに当てはまらない、最初の3台は自分が乗ってきた(現在乗っている)車についての記載、自己満足に終わることのない様に書いたが、うまく伝わるかも問題だ。(2023.02.25)
先ず、最初は現在既に8年目に入った車から。
BMW320i F30、BMWが生産している3シリーズの4ドア・セダンのコードネーム。エンジンが1997cc 直列4気筒DOHCターボ、先代の車E36が2.8ℓ直列6気筒であったのに比べ明らかにダウンサイジングであったが、ターボのお陰で乗り心地は遜色無しどころか、運転していて楽しい車となった。
モデルの最初の1台はディーラーで実車を購入した後、その1/18モデルがあるとのことで購入、どこのメーカーが制作したのか不明、自分的にはフルパカ品(ドア・ボンネット・トランクが開く)は飾ると結構ズレるので嫌であったが、これは良くできていて、ドアを開けても、ボンネットを開けてもキッチリ出来ていた。自分の購入車にはサンルーフが付けていない、前車では付けていたが、値段の割に使わないので辞めたのだが、どのモデルも付いているのは致し方ない。
次のモデルはその1/43版、生憎シルバーのモデルはどこを探しても無い、仕方がないので白と赤のモデルでお茶を濁した。これもメーカーは不明である。
次のモデルは先代の328i E36、No.無しの5台。
2019年、1/43のE36としては久しぶりの新モデル(1/43以外では1/64モデルが数台発売されている)が発売された。モデルはminichamps(MC)から発売されたM3 Estorblau Limited edition と名付けたれた1/500pcsの品。
実車は1990年から2000年まで生産されたもの。最初の320iは2.0-3.2ℓの直列6気筒、自分の車は328i名が示すように2.8ℓのもので1995年から1998年まで生産されたもの。
1/43のモデルは赤と黒の2台はセダンで他の3台は2ドアクーペ、M3となっているので6気筒版と考えられる。このE36は全部で46台ある。それは次回に供覧したい。
マツダRx-8の実車は2003年息子が歯科医の国家試験に合格し大学院に入った祝いとして購入、半年程して息子に譲ったもの(実際はモーターショウで見て一目惚れし自分が乗りたかったので)。
今でこそEV車の吹け上がりはスムースだが当時はEV車が無く、このロータリーエンジンがEV様の吹け上がりで、スロットカーに乗っていた様に感じていた。
観音開きの後ドアは中からしか開かないが、スタイル的にはこれで十分であった。しかし家内からクレームが付いて、独身の息子に譲る羽目となった次第。
Alfa Romeo
白いモデルはAlfa Romeo 33.2という試作車Techno Modelには珍しい1/43製(1/18製は3台持っていてドアもボンネットも開かないが、それがモールドに反映して美しいモデルでもある)、35/60と書いてあるので大手のメーカーとしては慎ましやかな1台。
赤い2台は1/43 右はTZ(BEST Model)、左はCanguro Bertone(Yow Modeli)
Gulfカラーの2台
1台目は1/43 Porsche Boxter GTS 2003(Spark)という車。
もう1台は1/43のAudi R8 GT、自分の趣味では珍しいSchucoの製品で1000台限定となっている
この2台は単にGulfカラーなので購入したもの(今でこそ、何でもありのGulfカラーだが、最初はPorscheやFordのレースカーのみで軒並み収集していた)。
Ferarri 250 LM
白いカラーのLMは1/43 Look Smart製で世界で最初のGeneva Motershowでの出品車、ストリートバージョンとして発表、後ろのブレーキ冷却ダクト入り口にカバーが掛かり、これでは分からないがドアは屋根の上がガルウイング状に開き、乗降がし易くなっている。
赤いモデルは1/43 Fantasista Modelli製のストリートバージョン、フロントグリルやライト部分にクロームメッキの縁取りが付いている、所有の250LMの中では最高値であった。
緑の2台
大手販売店のKid BoxがSparkに依頼して、記念品300台程作らせた物、
先ずは1/43 Lotus Elan S1 Britich Clubman Style 1962と題し、Kid Box 30 th Anniversary Model である。ロータスグリーンが良く似合うElan、ある催事場で入手したもの。
もう1台は言わずと知れた1/43緑のA.C.Cobra、これも限定製品である。
Cobra繋がりでもう1台
1/43 TSM製でFord GT 500、数種類の色で発売されていたが、Cobraといったらこの色だろう、座面のコブラが如何にも。
次はFord繋がり
3台のFord GT
2004年、Ford創立100周年記念モデルとして、1964~1969年にかけて製造されたレーシングモデルFord・GT40のリメイク版となるFord・GTをリリースした。
モデルは1/43 Minichamps製で白・黒・黄の3色モデルだが、制作台数が白5040・黒 3024・黄 2784Pcsと異なる(売れ筋から?)、大きさは元々の40より若干全長が長いようで、トランクスペースやスペアタイヤの場所等でそうなった様だ。実車はこのレプリカでさえプレミアム価格で結構な値段で取引されていると聞く。
赤い1/43 Maserati BORAはCar GraphicがIxo Modelsに依頼して制作された1台、フロントウインドウにCGの文字が描かれている限定車。
次はCheetah Aluminium、他のCheetahが鉄板やグラスファイバーで作られたが、アルミで作られた1/43 Spark製のストリートバージョン。しかしバンバーもワイパーも付いていない、ピカピカに磨き上げられた車、単なる展示車か!
最後の車はキウイオレンジのMcLaren
McLaren F1 GTRはMcLaren Carsが1992年から1998年にかけて製造した所謂スーパーカーである。車の中央に運転席がありその左右に助手席がある3列のレイアウトをとった車で、世界初のカーボンファイバー製のシャーシを用いた市販車である。1995年のLe Mansではそのレーシングモデルが関谷正徳もクルーとなった車で優勝(関谷は日本人初の優勝者)を遂げている。
実は、McLaren Carsはそれ以前から市販車の販売を計画し、試作車を数台生産し路上テストを繰り返した。
Bruce McLarenが1970年レースカーのテスト中に事故死したためストリートバージョンの制作は中止となった曰く付きの車。(M6 GT、M12 Coupeと名付けている資料もある)
モデルはSparkから出ている。シャーシはM6とM12、やや異なるオレンジの塗装の衣を纏いデビュー、それを買い取ってレースにチャレンジした者もいたが、出来てから数年経っており予選敗退の憂き目をみている。今風のスーパーカーとは異なるが、自分的にはこちらが好みだ。
以上、レースカーと異なり、凸凹もある車道を通る車の持っているモデルを供覧したが、レースカーに近い車が多く、趣味の偏りを見てどの様に思われるのかも興味があるところ、これからも少しずつ増えるので台数が揃えば第2報も考えるが、それまで生きていられることを願いつつ頁を閉じたい。