さんざんまよって とっちらかって おおたちまわりして 結局ここにすみつづけると決めてから 1ヶ月がたちました 決めたので 迷ってたときとおなじではないのだけれど 気がつくと なんで と いいの が 綱引きをはじめるので そんなときはコーヒーを淹れて ムツゴロウになる 消去法 石橋のたたきこわし など ネガティブなきもちやことばがしずかに大暴れしながらもちゃんと生活しててえらい 先日対談でゆっきゅんさんが 理性がおおあばれするみたいなことを言っていて じぶんを愛してるひ
えらぶ おおい すくない ない きめる 保留 まかせる うけおう 記憶する 記録する うばう ならぶ しがみつく はなれる よりそう 渡す まよい なやみ まいご 手を繋ぐ くやむ あきらめる かんがえる つくりあう dream up そんな、日々
掛ける 駆ける 架ける 懸ける 賭ける 翔ける 描ける 書ける 欠ける もっとあるのかな しごとで毎日 エプロンをかける 「かけますね」 と発するたびに 「かける」 種類の多さについ おもいをはせてしまう ことばをつくった 先人たち たくさんの時代に 多発した かける 異なる字をあてたひとたち それぞれの 「かける」 を持ったひとたち かんがえればかんがえるほど いとおしい 走るという意味がいちばん好きです にばんめは橋 さんばんめは絵 どれがはじめての かけるだ
花とハチ 人と植物 独自の呼応 変化させ 変化して 育み 共生は いつでもどちらにも 戻り 転じ シーソー 根本的な営みを 日々に重ねる かみさまがつくって いきものが手を加える 他者に自分に およぼす影響 諸行無常ですね 月と地球のひっぱりっこで 吹く風 冷たいうなじ みんなで寝ぶくろにくるまったり ひざを分け合ったりして 寝っ転がった日をおもう 夜空をみたいと ぼんやり つよく おもう
運ばれていく ラジオやおんがく 環境音 感情がたくさん生まれて忙しい 前田エマさんの 日々の句読点を なんどもくりかえし聴く 過程でも 途中でも 見せることのよさ 成長しなくても たのしくてうれしいことたくさんある 興味だけにつきすすむ 言葉を扱うおしごとだけれど 好きではない ことばが最適手段であるというのみ 清く 潔い 和菓子のような ほのかで たしかな 色と 実直さ誠実さ 芽吹きたての葉のような 正直で 無垢な視点 うえからよんでもしたからよんでも
見透かされる よろこび はじらい はたちのころ とうとつに モジモジして うちあけられたこと そちらが想像してたほど おどろかなくてごめんねとか 言わなくてもわかってるよとか 言ったとおもう それで良かったのか いまもわからない 同席のともだちに 甘える姿をみて ホッとしながら ほんのり 妬けた かくしてた 憧れのような 初恋みたいなものだったのだろうね どんなポンコツも 受け取り ひろい ほじくり返し 茶化し かさぶたにして さらさらにして やわらかくしてくれる そ
さいきんのこと 来春小学生になる姪へ プレゼントをつくっています ほしいとか言われたわけではなく 迷惑かもしれないけれどね 何かを作るのが好きな 彼女のため わたしもなにか 新生活のそばにいられるようなものを 作りたいなあとおもいまして してくれるように 喜んでもらいたいという気持ちで 手を動かしながら 思いかえすこと 生まれたばかり 扉を開けると ちょこんと置かれてたひと やわらかな白に包まれて 美しく光っていた こんなにまぶしい人はみたことがなくて いのちのき
そばにいたい ということのみ 行動の原動であったところから 無条件にどでかい愛をもらう日 あまりあるまばゆさに たまらず逃避 もどりもどされ 走り倒れる日 朝に夜に逃げ まぶしいまぶしいたまらない もったいない こぼれおちる ひろえず過ぎる日 猫の毛まとわりつく顔に ももに刺さる爪 喉が鳴り 砂をかけ 疾走 おでこに陽を浴びる日 目を逸らしたい 見つめきらない葛藤 崩れていく 乱れていく いとおしむ 遠くをみつめ 書は心の鏡 抱きしめる日
あまやどりするでもなく 顔をいろんな方向に向けて なにかさがしてる はねながらすすむ かいだんをのぼる 柵を越え戻ってくる かるくてちいさいからだ びしょぬれの羽が束になっていてかわいい 何色がすきときかれたら いまならまよわずにすずめの色とこたえます とりはかぜをひくのかな さがしもの みつかって あたたかく すごせますように 記憶がよみがえる 小さい頃の家 なかよしの猫がいて すずめをつかまえてきてくれた よわっていたため はこにティッシュをしき
みえなくてよい わからなくてよい たいせつなひともの たいせつに それだけして 走って 甘えて こわさから 逃げて いやなことを いやだと 言わなくても言ってもいい 逃げて いやなら姿を見せなくていい 好きな人やものの傍をはなれないで ねむれないこと おそれないで 感じたこといちばんに 好きなところを見てください だきしめられるときに やさしくだきしめて あるものを忘れないで
夜を走る まっくらやみ 知らない道 知ってる坂 海みたいなにおい 待っていてくれる 帰りたい正直なきもち 「みるより みられるつもりでさがす さがすより さがされるつもりでみる さえぎるものはなにもなかった みえなかったもの みえるようになると信じさがす」 「うつくしいつくし 切り離せない うつりかわり かなし かぬ について かなしみになる前のかなしみ 崩れ腐り土になる」 肩を借りる ガラス ひかり 漕ぐ 進む 腹はへる 疲れたらやす
しがみつくのは ちがうかと よさ ひろさ 少なさ ふたたび もつこと 手放すこと できごと よろこび ひかり 加工ガラス 木のアーチ ランプ透ける 配置 妄想 期待 自由 ながい まよい どろみたいなことば吐きながら 手足あたまからだ振り乱して 昼夜駆ける
思い描く 小さい好きなものを窓辺にならべる 季節を目の縁に感じる 風が通る 木と葉 土に水を 大きく息を吸い 布団を干す 光と空気の流れのことを かんがえる 朝7時となりの工事の音 まちこがれた季節 窓を開けて のんびりコーヒーをのみたいけれど そっと閉めて仕事へむかう 来年山はかくれる はなれてくらすのはつらいなと ベランダへの愛を再認識 引っ越し めんどうだなあ 工事中止にならないかなあ ならないか 日々の景色は重要 変化は自然 まちはゆれる そ
なにも返せないと思うことがたまにある 返されることが前提ではないのはわかっている 長い年月で 知らない間にじぶんが愛する人たちへ わたしているものがあるのだろうか そんなことを思うとき会いたくなる 好きなともだちがいる 話せる 話せない 話さない 聞かない 言わない 話す 聞く 託す 委ねる 訊ねる 答える 笑う 泣く 怒る そんな日が支えになってくれて じぶんができている 聞いてもらいたいような 聞いてもらいたくないような そうゆうことを口にする ごはんたべて あま
夏のベランダ なんどもにげる すくわれる 風 気温 暗さ ひかり すわりなおす いちじくの 感触 いろ かたち かんぺきとおもう 繰り返し聴く曲 耳からあたまから 溢れたとき 口からながれる 「うみがうみぜんたいだったころ」 もとをたどればひとつ 新たないのちの思考深くひろく自由 うつくしい 出会いは再会 どこからきてどこへゆくの おわりなき問い いまのはなし 苔の生きざま憧れを抱く 雨を待ち つながり はなれ 受け取り 生きる どこへ行っても 海がいる
地衣類 クリスマスツリーゲーム 半ば盲目に自然をみる ノトジロシトド 肌にじかに触れてくるような声 起きた出来事をそのまま伝えなくていい 事実は事実 現実は現実 現象 空想 妄想 肌に触れるさまざま 未完であることの無限 すきだ憧れる しびれている ぼやけている ふるえる ゆれる 手ではないもので感じ 通じ のこる 忘れようとも 覚えようとも しない 吸い込んだものから うまれる景色 そのものがうつくしい