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石原なんでも通信 No.20 (世界に広がるおむすび文化)

日本では当たり前の「おにぎり」(おむすび)が海外で人気急上昇中。安価でヘルシーなおむすびは海を越え、海外で大きな人気を博しています。

昨年来香川大学創造工学部石塚ゼミが進める当地大手米問屋である   「四国ライス」様との讃岐米(おいでまい)のリブランディングに係る共同研究。讃岐米と讃岐産食材をつかった「さぬきのおむすび」を来年の関西 万博のおむすびショップで販売すべく、ショップオーナーの象印マホービン様との交渉と魅力ある商品開発を継続しています。(筆者はコーディナーターとして同プロジェクトに参加。)
この機会に日本の「おむすび」の人気の背景を紐解いてみます。
 
1.  人気の背景
 
1)   価格の安さ、手軽さ
 
日本ではコンビニでさまざまな種類のおむすびが100円台から購入
できますが、海外のおむすび専門店でも、比較的安価で手に入れることが
できます。
(昨今のインフレ、円安でおむすびは欧米では日本円換算で一個700-800円とか。日本人的には非常に高価なのですが、他のファストフードと比較して安いということ。)
 
おむすびは手作りも簡単で、ご飯と具材を用意すれば、自分好みのおむすびを作ることができます。即ち、おむすびは 「食べる」、「買う」    だけでなく、「体験する」も簡単に味わえる魅力ある食材と言えます。
 
2)日本のカワイイ文化とアニメの影響力
 
日本の「カワイイ文化」「アニメ」の影響力も、外国人がおむすびを  愛する理由の一つのようです。キャラクターの顔が描かれたり、カラフルな具材が使われたりしたカワイイおむすびは、特に女性や若い世代に人気が あります。そしておむすびの形=「三角」も「カワイイ」に繋がって   います。
ところで、おむすびの形はなぜ三角なのでしょうか?
日本の昔の人々は、山に神様が宿っており、太陽や恵みの雨を運んできて くれると信じていました。そのため、神格化された山の形を真似て、炊いたご飯を三角に結び合わせて、おむすびと呼んだということのようです。
 
3)具材次第で世界に広がるバリエーション豊かな味
 
味のバリエーション豊かなおにぎりが、外国人に好評です。具材の選び方によって、さまざまな味が楽しめます。世界のおむすび専門店では鮭や梅干、明太子といった定番の味から、チーズや肉、野菜を練りこんだ新しい試みのおにぎりまで、幅広いメニューが展開されています。
 
日本の伝統的な味としての魅力も評価される一方で、地域固有の食材や味がアレンジされたおにぎりも注目を集めています。例えば、アメリカの   おにぎり専門店では、アボカドベーコンといった現地の食材を使った  おにぎりが提供されており、地元の人々にも受け入れられています。
大阪での「ニコニコのり」、「象印マホービン」、「大阪芸術大学」に
よる産学連携プロジェクトが5月25~26日に「大阪産 マルシェ ~Road to EXPO2025」で提案した「世界おにぎり」
 

5月24日Yahoo! ニュースより

まさしく、世界のグルメが揃っていますね。
 
2025年の関西万博でおにぎりショップの出店を決定している    「象印マホービン」は6か月の開催期間には、日本食材24種と外国食材
24種を使ったおむすびを共演させると伺っています。
 
 
4)ヘルシーな食べ物としておにぎり
 
おにぎりは、ヘルシーな食べ物として注目度が高まっています。その理由は、おにぎりが主に米を使った食品であるため、低カロリーで栄養価が
高く、ダイエット中の人にもおすすめできます。また、具材の種類が多く、野菜や魚を使った具材を選ぶことで、バランスの良い食事が摂れるのも
魅力です。
このおにぎりの利点が、SNSやメディアで取り上げられることが多く、そのヘルシーなイメージが広がりました。特に最近は、海外の人々もおにぎりを食べる機会が増え、ヘルシーフードとして注目されています。
 
2. 健康食品としてのお米
 
「アミノ酸スコア」、食べ物に含まれる「タンパク質」の量と
「必須アミノ酸」がバランスよく含まれているかを数字で表した指標です。100点に近いほうが健康食と優良と言われています。 このスコア、小麦の37点に対して、米は65点で米の圧勝です。
「必須アミノ酸」は約20種類あるアミノ酸のうち、体内で作り出せない9種類のアミノ酸を指します。イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン。 それぞれにカラダを作る働きがあり、一つでも不足してしまうと、健康な
体を維持できなくなってしまいます。
 
又、必須アミノ酸をとると、脳に満足感を高める物質(食べ過ぎ防止   ホルモン=セロトニン)が分泌されるので、自然と食べ過ぎを防ぐことが できます。
 
健康食品 = お米 と さぬき産品具材で 栄養価をアップすれば、気軽にいつでもどこでも食せる 理想的な食 =さぬきむすびの完成です。
 
以下の写真は6月16日にサンポートで実施された「さぬきマルシェin    サンポート」に出店した「香川大学おむすび研究室」の販売ブースです。 香川大学研究交流棟4階で製造した630個のおむすびを売りました。
(おいでまい讃岐ブランド米&讃岐具材のコンビネーション)


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