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にたにた笑って「私はカイロ大学在学時,一生懸命に勉強した」と虚言を平然と吐く小池百合子都知事の「狂言一辺倒だった人生70年」をめぐる話題-都知事選を控えてしるべき「都政の黒百合的な狂想」

 ※-1『一月万冊』2024年6月13日,「独自! 証拠映像アリ! 小池百合子・前代未聞の出馬会見の裏側! 現職知事の立候補表明会見なのに,なぜちゃんとした会見場を準備しなかったのか? 元朝日新聞・記者佐藤 章さんと一月万冊」

 この『一月万冊』6月13日配信で佐藤 章が担当したこのユーチューブ動画サイトは,「6月12日午後2時半からもたれた都庁内での〈ぶら下がり記者会見の場〉から,自分に都合が悪い質問からいきなり逃亡する小池百合子の姿」が報告されている。

 その『一月万冊』で佐藤 章が担当したユーチューブ動画はこれであるが,1時間あまりある放送時間なので,倍速でざっと視聴するのもいい。
 

 

 ※-2 小池百合子の若い時代の素性をしる朝堂院大覚のユーチューブ動画サイト

 小池百合子という政治屋像がある意味,黒百合的に映るほかない時代があった。つまり,いろいろと疑問や疑惑を抱かれているその時期にかかわる真相をしるためには,つぎのこの動画が参考になる。


 ※-3「速報 : 3選出馬表明の小池知事,囲み取材にきちんと対応せず,『逃げる』」『レイバーネット』         http://www.labornetjp.org/news/2024/0613tateba


    ◎ 都庁の現場からの緊急報告,レポート 竪場勝司 ◎
 = 3選出馬表明の小池知事,囲み取材にきちんと対応せず「逃げる」=

 a) 東京都の小池百合子知事は,都議会定例会最終日の〔2024年〕6月12日,知事選に3選をめざして出馬することを,ようやく表明した。それまで,定例記者会見や議会の代表質問で出馬についてなんど訊かれても,「いまは議会に集中する」などと態度を明らかにしていなかった。

 表明後に小池知事を取りかこんで報道陣の取材がおこなわれ,知事は数問の質問に答えただけで取材対応を打ち切り,「逃げないでください」などの記者たちの怒号が飛び交うなか,SPとともに姿を消す一幕があった。

 b) 傍聴席から「嘘つき!」「待ってました カイロ大首席」の声

 小池知事が出馬を表明したのは,都議会本会議の場。議長から発言の機会を与えられた小池知事は,新型コロナウイルスや東京オリンピックなどへの自身の対応を「歴史に残る数々の都政に全身全霊をかけて取り組みつづけた日々だった」と振り返ったあと,

 重要な課題が残されているとして,「東京大改革 3.0を進めていく」〔とオオボラを吹いていた〕(ここでいったん彼女の発言紹介をあえて中断し,太字にしたその字句)に関しては,つぎの補注を挿入しておきたい。

 補注)この「3.0」という小池百合子の発言そのものが,実はそもそもからして〈噴飯モノ〉であった。だいたい「1.0」も「2.0」もろくに経ていない小池都政であったのに,単なる走り幅飛びを三段跳びして「3.0」を進めるというのは,これ,完全に偽ってモノを語っており,つまりは,詐話に過ぎなかった。

 インターネットの世界におけるこの「Web 1.0,Web 2.0 と Web 3.0 の特徴と違いを徹底解説」については,つぎの記述を参照してもらい,説明に代えさせてもらうが,

 ⇒ https://miichisoft.com/2023-the-difference-between-web2-vs-web3/

 この程度の基礎知識を小池百合子がまともに(!)本当に(?)理解したうえで,3.0 をウンヌンしているか確証などなかった。おこがましい発言であった。

 要は,口先だけでかっこうをつけて言及しているだけで,自分はいかにもその 3.0 をよくしっているというふうに,他者に思わせておきたい彼女の意向だけならば,こちら側によく伝わっていた。それだけのことであった。

〔記事に戻る→〕 「その覚悟をもって都知事選への出馬を決意いたしました」と表明した。知事発言の終盤,傍聴席の女性から「嘘つき!」と大きな声が飛んだ。つづいて別の男性からは「待ってました,カイロ大学首席」と,学歴詐称疑惑を指摘するヤジが飛び,男性は議長から「退場」を命じられた。

 c) 本会議終了後,議事堂と都庁第1本庁舎を結ぶ連絡通路の一角では,出馬を表明した小池知事の囲み取材をするため,フリーランスの記者やカメラマンを含めて80人近い報道陣が集まっていた。都議会各会派へのあいさつ回りを終えた小池知事が姿を現し,都庁記者クラブのテレビ局記者の仕切りで,囲み取材が始まった。

 「出馬の決意に至った経緯は?」「東京大改革3.0の具体的内容は?」「公約の発表時期は?」などの質問がテレビ局記者から続き,小池氏は淡々と答えていく。そこへフリーランスの佐藤 章氏が質問しようと,「昨日,朝堂院大覚さんが…」と学歴詐称疑惑に関する疑問を投げかけたが,これは仕切り役の記者にさえぎられた。

 仕切り役の記者が「いつも勝負服のカラーで緑色の服を着られるが,本日はそういった服を着られていませんが」と質問すると,小池知事は笑いながら「いまは公務をしっかりしておりますので。それはそれでメリハリをつけた対応をしていきたい」と答えたあと,突然取材対応を打ち切り,移動を始めた。

 「待ってください」「逃げないでください」,記者たちから大きな叫び声が上がり,現場は騒然とした雰囲気に。知事を追いかけてカイロ大の学歴詐称疑惑の質問を投げかけるフリーランス記者もいたが,小池氏は答えず,SPに守られながら,第1本庁舎方面に足早に姿を消した。

 補注)前記してあげた佐藤 章のユーチューブ動画は,この佐藤が逃げ去ろうとして遠ざかっていく小池百合子に向かい「コラ……!」と発言する一幕もあった。

 d) 囲み取材の現場に残ったフリーランスの記者たちは「いまの囲み取材はひどすぎる」と憤り,仕切り役を務めた記者に,「都庁記者クラブで話しあって,知事部局に,再度会見を開くよう要求してほしい」と要請した。記者はクラブにもち帰って検討したようだが,結局,この日は,その後,小池知事が報道陣の前に姿を現すことはなかった。

  ♠「開かれていない」知事の定例記者会見 ♠

 現在,小池知事の定例記者会見は,都庁記者クラブ主催で毎週金曜日に開催されている。以前はフリーランスも会見に参加できていたが,コロナ禍を機に,リアルで参加できるのはクラブ加盟社の記者に限られ,フリーランスはオンラインでしか参加できないのが,現状だ。

 〔6月〕12日の囲み取材に集まり,小池知事の「逃げ」の姿勢に怒り,都庁記者クラブの対応に疑問を感じた,筆者を含めたフリーランスの記者たち(横田 一氏,佐藤 章氏,緒方聡彦氏など)は,

 「定例記者会見が限られた記者しか参加できないかたちになっているのは,おかしい」として,同日夕方,都庁記者クラブの幹事社に対して「フリーランスも定例会見に参加できるようにしてほしい」と共同で申し入れをおこなった。

 補注)前段に氏名の出ていた橫田 一は,例の「排除いたします」発言を小池百合子に吐かせたフリーランスの記者であった。小池百合子から観たらゲジゲジのお邪魔虫どころか蛇蝎のように嫌で,かつ憎い独立派の一記者となった橫田は,その意味では,日本の政治史上,それも小池百合子にかかわって非常に重大な局面を作り出す役目を果たすフリーランスの記者になっていた。

 都庁クラブに属している「その他大勢の記者たち」は,その意味では木偶の坊でありつづけているというべきか,小池百合子の提灯持ち的な質問しか放てないでいるような,より明確にいえば「能なしの反動的な記者たち」だとみなすほかあるまい。日本の政治(都政⇒国政)を記者の立場から「よくするために報道する役割」は,完全に放棄しているのだから……。

 補注の補注)橫田 一は小池百合子のその「排除いたします」発言について,こう回想していた。

 この「排除いたします」「取捨」という強い言い回しには正直,私も驚いた。驚いているうちに,小池氏は都庁記者クラブと会見そのものに話をすり替えてしまった。

 いま考えると,小池氏自身も直前の「排除」発言を「まずい」と思い,焦って話題を変えようとしたのかもしれない。

 去〔2016〕年7月の都知事選を皮切りに,〔2017年〕2月の千代田区長選,そして7月の都議選と,連戦連勝を繰り返してきた小池氏を1年あまりウォッチしてきた私には,これが「勝負師らしからぬ失言」としか思えなかった。

 註記)「『排除』発言を引き出した記者が見た『小池百合子の400日』」『現代ビジネス』2017年10月24日,https://gendai.media/articles/-/53285 この記事の本文冒頭には「なぜジャンヌ・ダルクは墜ちたのか」という見出しがかかげられていた。

補注の補注

〔記事に戻る ↓ 〕 

 e) 記者の質問に真摯に答えるべきところを,取材対応を突然打ち切って「逃げ去った」小池知事の姿勢はあきれるばかりだ。「開かれた都政」とは真逆の小池知事の姿勢を,よく頭に入れて,有権者には知事選の投票先を選択してほしい。

 補注)なお,以上で話題になっていた囲み取材の模様は,ニュースチャンネル『Arc Times』のつぎの動画で視聴することができる。



 ※-4「小池百合子知事が都庁記者クラブ非加盟の記者に “冷たい” わけ 会見で3~4カ月質問できない社も」『AERA dot.』2024年3月29日 06:30,                  https://dot.asahi.com/articles/-/218279

この記述が公開された日付は2024年3月29日であった。ひとまずこの時期をおぼえてもらい,以下の記述を読んでほしい。

 a) 会見場から立ち去った小池知事

 東京都の小池百合子知事の定例記者会見が閉鎖的だ。記者クラブに非加盟の記者に対してはより顕著だ。AERA dot.が調べたところ,年に40回以上ある定例記者会見で,非加盟の記者が質問できた機会は少ない。

 都のホームページでは,全国自治体の「模範的存在」と紹介されていたが,会見については疑問符がつく。記者を選別するのは “排除の論理” では。

【独自資料】 非加盟社で小池知事から会見で指された社の割合(割愛)

 〔2024年〕3月上旬,筆者は東京都の政策に関する取材で小池百合子都知事に質問しようと,記者会見に参加することにした。

 小池知事の定例会見は,毎週金曜日の午後2時から開かれている。主催は都庁記者クラブで,参加できるのは原則,加盟社に限る。非加盟の記者も事前に申請すれば参加できる。非加盟は,出版社の雑誌や業界紙,海外メディア,webメディアの記者,組織に属さないフリーの記者など。

 ただ,現在は非加盟の記者は会見場に入れず,オンラインでの参加になっていた。2022年1月から記者会見室の工事を理由に「加盟社は1社1人,非加盟はオンライン」になったという。用意できた部屋が会見室より狭く,テレビ局の撮影や中継などに必要な機材などが入ると広さに余裕がないため,現在も継続されているという。

 b) ということで,3月8日の金曜日,会見に出席するため,報道課が発行するURLから入室した。この日は筆者を含め計3人の非加盟の記者がオンラインで会見に出ていた。

 オンラインの場合,小池知事に指されるまではミュートを解除できず,勝手に発言することはできない。また,質問があるときは挙手ボタンを押し,質問の意思を表明するルールになっている。

 会見が始まると,前半は都のとりくみについて小池知事による説明があり,その後,加盟社による質問が数社からあった。そして,最後に非加盟の記者による質問時間が設けられるはずだった。

 しかし,加盟社の質問が終わると,オンライン参加の非加盟の記者3人が全員手を挙げていたのにもかかわらず,小池知事は会見場から去ってしまった。会見の時間は原則1時間とされている。このときはまだ15~20分くらいは残っていたのに,非加盟1人も質問できないというのはどういうことなのだろうか。

 補注)この段落の件に関与していたその1人が佐藤 章であったが,この出来事について佐藤はもちろん,その後,その不当なあつかいを指摘・批判している。

〔記事に戻る→〕 よく会見に参加しているという非加盟の記者に聞くと,

 「私の場合は手を上げているにもかかわらず,質問できないことが多かった時期もあります。長いときは3~4カ月あてられなかったこともありました。最近は1カ月に1~2回指されます」

 と話した。

 また,ある非加盟の記者はこう語る。

 「非加盟の記者は指されないことが多いです。質問したいので挙手しているんですけどね。小池知事は無視して立ち去ってしまうのです。ほぼ毎回,手は挙がっています」

 c) 加盟社との “格差” に驚いたが,非加盟が質問できないのはなぜなのか。都の報道課に取材すると,

 「どの社を指す,指さないは,小池知事の判断によるものです」

 と説明するだけだった。すべては小池知事の気分しだいということか。

 一度も指されなかった月が2カ月あったり,1カ月に1回しか質問できなかったり〔ということで〕,実際,非加盟がどのくらい質問させてもらえていないのか調べてみた。

 東京都の公式 YouTube チャンネルには,これまでの定例会見の様子が公開されている。AERA dot. は,2022,2023の両年度で,非加盟が質問できた回数を計算した。つまり,手を挙げて小池知事に指された数だ。

 d) 結果をみて驚いたが,2022年度の定例会見は計45回あり,非加盟が指されたのは6回だけ。2203年度(3月22日まで)は計42回で質問できたのは18回に増えた。それでも一度も指されなかった月が2カ月あったり,1カ月に1回しか質問できなかったりするケースがたびたびあった。

 関係者によると,2023年度に指された回数が増えたのは,

 「2022年度に非加盟が指された回数があまりに少なかったことで,記者クラブ側から非公式に抗議があったんです」

 とのこと。2023年度は増えたとはいえ,それでも少なすぎる回数ではある。

 前出の非加盟の記者が続ける。

 「非常におかしい事態です。私たちとしてもなんども報道課と記者クラブ側に抗議と是正の要請をしていますが,一向に改善されません」

 都庁クラブの非加盟社のあたったリスト(2023年)。「オブ」とは「オブザーバー」の意味(これも割愛する,みてもたいした参考にはならないので)

 e) 加盟社の動きも鈍く

 一方,定例会見に参加できるのが1社1人という現在の記者会見のあり方について,加盟社はどう思っているのだろうか。

 都庁には広い会議室は多くあり,いまの部屋以外の選択肢があったはずという指摘もあるが,報道課の担当者は,

「記者クラブ側から,部屋の広さに対し,改善してほしいといった要望は入っていません」

 と話した。

 定例会見の主催は記者クラブであり,参加人数に不満があるのであれば,現状を変更するよう要望しないのだろうか。

 記者クラブ側に取材すると,

 「加盟社で開かれる記者クラブの総会で,現状のやり方を変更するなどの要望が議題に上がったことがない」

 ということだった。要望しない理由について,別の記者がこう語った。

 「そこまで重要なこととは感じていないのと,現状をそれほど不満と感じていないからだと思う。そう感じていたら記者が個人でも都に抗議する」

 「加盟社は1社1人」という人数に文句が出ないことについては,

 「メディアが今,都政にそこまで人数を割くほど関心をもっていない,という面があると思う」

 と付けくわえた。

 f)「排除します」発言がいまも……

 記者クラブの問題について,昨年から疑義を唱えてきた立憲民主党の五十嵐えり都議は,

 「国民のしる権利にかかわる重要な問題です。知事は,『情報公開は1丁目1番地』といいながら,現実には非加盟の記者はあまり質問ができていない。いまの方式を変更し,開かれた都庁にするように改善すべきです」

 と話す。

 〔ここからは前段で補注した内容に密接した論点となる〕 別のベテラン都議は,2017年の衆院選前にあった会見が,小池知事が非加盟を避けるようになったきっかけではないかとみる。

 小池知事は当時,希望の党を結党し,民進党との合流を進めていたが,民進党のリベラル派が加わることは認めていなかった。

 「会見でそのことを非加盟のフリーの記者〔橫田 一〕から質問され,小池知事は『排除します』といってしまった。その発言がきっかけで希望の党は大敗してしまった。彼女にとっては大きな痛手だったでしょう。その経験があるので,なるべく理由をつけて非加盟を排除したいのでは」(前出・ベテラン都議)

 g) 都のホームページの職員採用の項目をみると,

 「約1400万人の都民を抱え,令和3〔2021〕年度当初予算額は7兆4250億円と一国の財政に匹敵する規模をもつ日本の首都東京」

 「東京都は全国に先駆けた都市づくりや新しい制度の導入など,模範的な存在としての役割も担っています」

 と紹介している。

 自治体の “トップ” であることを自負しているのであれば,その長たる知事は非加盟の記者の質問にも堂々と答え,範を示してもらいたい。

 h) 行政トップ〔として〕の力量

 「記者会見・記者室の完全開放を求める会」の世話人を新聞記者時代に務めるなど,記者クラブ問題の解決に言及・行動してきた,東京都市大学教授(ジャーナリズム)の高田昌幸さんは,

東京都立大学教授

 「すべての質問に答えようとしないのは,小池知事の自信のなさの表れ。事前に把握できない質問や厳しい質問であっても,きちんと応答して,鮮やかに回答してみせるのが行政トップの力量」

 と小池知事の会見の姿勢を批判する。

 一方,非加盟から抗議がきているのに主催の記者クラブが問題視していないことについては,

 「まったく理解できない。『自分たちが重要だと感じないから問題ではない』というのは,『裏金は問題と感じないから問題でない』と主張する自民党といっしょ。そんな記者たちに国民はなんの期待もしないでしょう」

 と指摘し,こう続けた。

 「報道機関の重要な役割は国民に代わって権力者に質問すること。そして権力をチェックすること。それをできない報道機関は存在意義がありません
 (以上,AERA dot.編集部・板垣聡旨)

以上のごとき『AERA dot.』の説明・批判であったが,たとえばアメリカ議会関係での大統領や政府幹部たちと記者たちの会見における質疑応答の様子を,実際に観たことがある人は大勢いるはずで,その様子はきわめて自由に闊達に,しかもよけいな制限などなしに,トコトン展開されていく。

 「1社1人」はひとまず置いても,「1人1質問だけ」とか「フリーランス」にはなるべく質問させないように,しかも都庁クラブの記者たち(幹事社)が自主規制している実際の運営は,まるで記者としての基本使命などなにも分かっていないまま,自分で自分の首を絞める対応であった。

 安倍晋三の第2次政権時,あの菅 義偉が官房長官になって,本当にひどい,会見などとはとうていいえないやりとりが,国民たちの目前で長いあいだ「みせつけられてきた」が,その悪習慣が都庁でも小池百合子がすっかりそのサル真似をしている。

 『サルでもできる弁護士業』幻冬舎メディアコンサルティング,2008年という本があったが,小池百合子の都庁における演技ぶりをみていると,「サルでも務まる都知事」という本も企画・出版できそうである。

 しかも,小池百合子は自分が訊かれるとまずい案件(そもそもが自分ではまともに答えられないし,だから論点外しの詭弁ばかりを繰り出している)をたくさんかかえてきたので,

 前段で話題にしたような,フリーランス橫田 一の質問の場合(百合子は「排除します」というこの大失敗を犯した)もあってか,まともな記者からの厳正な質問が自分に浴びせられても,どだい真正面から誠実に答えることなどできないゆえ,自分が受けたくない質問が向けられる事態の突沸を,非常に怖がっている。彼女がニタニタ笑ってはぐらかして質問者に答える場合でも,そのときは実際には本当のところ,一番困る場面になっていた。

 さて,2024年6月12日午後2時半からもたれた都庁内における「小池百合子へのぶら下がり」会見では,

 佐藤 章が「朝堂院大覚の・・・」と問いかけた瞬間,「白百合風の表情」を保っていたはずの小池が突如,「黒百合の感情(彼女精神の本質)」を露呈させる態度になった

 そして,ただちにその場から逃亡するように立ち去った。もっとも,彼女が支配する都庁内の出来事であったが,この庁舎は大きいし広いから,その逃げ道は悠々に開けていた。

 「こんなイカサマ性に富んでいただけの女性が東京都知事」であった。これからもこの女性が知事の座に就いているかぎり,日本の大東京がこれからよくなるといった希望は抱けない,ということにならざるをえない。

 つぎの画像資料は主に,小池百合子が都知事として2016年7月から1期目を勤務していたあとの総括である。

以下似たような総括だが日本維新の会作成
当人:小池百合子はこれでもそれなりにやってきた成果(?)
だと答えていたが要は減らず口


 

 ※-5「『激しい言葉』と『鋭い質問』は違う 舛添疑惑の過熱報道に残る違和感」『YAHOO!JAPAN ニュース』2016年6月17日 19:25 配信,https://news.yahoo.co.jp/articles/36d433cbfa061b59731664fc7308253689915d28 (原文は『THE PAGE』掲載)

 a) 政治資金をめぐる一連の問題で辞職する東京都の舛添要一〔現在は前〕知事に対して,「今回は報道ががんばった」という声が当の報道界から出ている。確かにきっかけは,週刊文春によるスクープであった。しかし,過熱する一方の報道を目にしながら,いいようのない違和感を抱いた人も多かったのではないか。

 舛添氏の政治資金をめぐる問題に火を付けたのは,週刊文春の〔2016年〕5月5日・12日合併号(4月27日発売)。『告発スクープ 舛添知事 「公用車」で毎週末『温泉地別荘」通い』」〔であった〕。

 そして,5月11日発売の5月19日号では,「舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!」とたたみかけた。舛添氏は第2弾が出た直後の定例記者会見で釈明に追われ,説明の度に疑惑が増すという循環に陥ってしまった。

 甘利 明・前経済再生担当相の “口利き疑惑” をはじめ,週刊文春は最近,政界からみのスクープを立てつづけに掲載していた。その連続に溜飲を下げた人も多い。なぜ,週刊文春ばかりがこうしたスクープを連発できるのか。逆にいうと,どうして新聞からこの種のスクープが影を潜めたのか。

 b) 週刊文春の新谷学編集長は今〔2016〕年3月,インターネットメディアのインタビューに応じ,

 「いまのメディアは,批判をされない,安全なネタばかり報じる傾向が強まっているように思います。評価が定まったものに対しては『悪い』『けしからん』と叩きますが,定まっていないものは扱いたがらない

 と語っていた。

 新谷氏のこの言葉は,新聞やテレビの “ダメさ加減” を的確にいい当てていた。つまり,既存の大マスコミがリスクを取らなくなった,ということである。
 
 c) 経営悪化で調査報道が縮小傾向

 かつては,新聞報道が「政界疑獄」のきっかけを作ったことがあった。竹下 登内閣を崩壊に追いこんだ朝日新聞の「リクルート疑惑報道」(1988年)はその最たる実例である。

 そうした取材・報道は「調査報道」と呼ばれるが,調査報道には時間も経費もかかります。成功するかどうかも途中では分からない。週刊文春も甘利氏の疑惑では,一年もの時間を費やして取材し,確たる証拠を握るまで報道しなかった。

 しかし本来,人も資金も潤沢に有しているはずの新聞・テレビは最近,失敗を恐れ,ほとんどリスクを取らなくなった。

 その理由は2つあった。

 ひとつは部数減や広告収入の減少などにより,新聞・テレビの経営環境が急速に悪化していること。とくに,かろうじて調査報道を支えてきた新聞の凋落ぶりはいちじるしく,全国の日刊紙は1年間で合計100万部前後も部数を落としてきた。

 こうなると,会社は,金のかかる調査報道の比重を落とし,危ない橋を渡ることを避けようとします。経営上,リスクを取らなくなる。

【参考画像資料】

これは減少率だけの表示なので
実部数については以下の補注に若干説明する

 参考画像資料補注) 1年前の2023年6月時点における主要紙の発行部数は,「朝日新聞 約430万部,読売新聞 約686万部,毎日新聞 約193万部,日本経済新聞 約175万部,産経新聞 約102万部である」だったと報告されている。

 もっとも,毎年ごとにこの統計はさらに確実に目減りしている。

 また電子版は『日本経済新聞』の場合が一番多く,2024年1月16日現在で90万2222人と報告されているが,アメリカ大手紙において電子版発行で大いに成功している新聞社とは大差があり,およそ一桁小さい数字である。

 註記)「NYタイムズ,純利益18年ぶり水準 『デジタル』伸びる」『日本経済新聞』2024年2月8日 2:10,更新 4:38,https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07DE00X00C24A2000000/

 日本のとくに大手新聞社は,電子版への重点移動に手こずっていると観察するほかない。というか,この記述内で問題にしているがごとき,「言論機関として本来の使命発揮に関して顕著に劣化してきた趨勢」のなかでは,その電子版で期待しうる調査報道の充実がおぼつかないでいる。

補注

〔記事に戻る→〕 特別報道部を作り,鳴り物入りで調査報道を進めていた朝日新聞も,福島第1原発事故の「吉田調書」問題をめぐる失敗をきっかけとして,特別報道部の体制を事実上,縮小してした。これも “失敗” に懲りて,リスクを取ることを恐れた一例といえよう。

 一方〔もうひとつの理由〕,経営悪化によって,社員のリストラに着手した新聞社も少なくない。こうなると,現場でもリスクを恐れ,記者がますます冒険をしなくなった。

  「行政のいうことをそのまま書いていればいい」
  「街の楽しい話が読まれるはずだ」

 そんな「自粛の空気」が取材現場にじわじわと広がってきた。政治資金収支報告書の点検などはかつて,調査報道の基本中の基本であったたが,舛添知事問題が起きて「初めて政治資金報告書なるものをみた」という都庁詰めの記者もいた〔というからなんともいいようがない〕。

 つぎの【参考文献の紹介:アマゾン通販】は, 東京大学大学院教授林 香里がつぎの文句のように推薦していた。

 --朝日新聞の花形エリート政治記者だった南 彰氏による慟哭の書。ここに書かれている多くの「絶望」は,朝日新聞にとどまらない,日本社会の問題だ。大手メディアの記者たちは,この本を読んでこれからジャーナリストとしてどう生きていくか,自分事として考えてみてほしい。

  d) 記者クラブ制度と “構造的” な問題

 大手新聞やテレビが週刊誌にも追いつけなくなった背景には,記者クラブ問題も横たわっていた。広くしられるようになったが,記者クラブは原則,新聞やテレビの会社員記者しか加盟できない。

 週刊誌やフリー,ネットメディアの記者はメンバーになれず,記者会見を取材することも不可能なことが大半である。そのぬるま湯のなかで,各社の記者は「仲良しクラブ」を作り,半ば談合のような取材を繰り返してきた。

 舛添氏をめぐる報道では,こんな “構造問題” もみえてきた。語るのは大手新聞の中堅記者。

 「都庁担当は政治部ではなく,社会部です。記者にすれば,都庁は首相官邸や外務省などと比べて格下だし,都庁にはふつう,入社数年の若い記者か,やる気を失った記者しかいません」

 全国紙の場合,都内版を埋めることが都庁担当の重要な役割のひとつであり,「知事の “疑惑” にふだんは目も向いていない」(同)というわけなのである。

 e)「言葉の激しさ」=「追及」ではない

 舛添氏の釈明会見では, “中国服を着て習字を書くまねをして” といった質問も飛び出ていた。そんなニュースに接し,レベルの低さにあきれた方もいるのではないか。

 週刊文春の新谷編集長が指摘するように,取材力が低いと,おぼれかかった犬は一斉に叩きはじめる傾向がある。昨〔2017〕年問題になった “号泣会見” の兵庫県議に対する集中砲火のような報道も,そうした事例のひとつであった。

 おそらく「舛添疑惑」のような問題を取材する大手メディアの記者は今後,会見で激しい言葉をぶつけていくにちがいない。

 たとえば,2005年のことであったが,JR西日本の福知山線で列車脱線事故が起きたさい,全国紙の記者が会見で “ヤクザまがい” のような言葉で罵声を浴びせて批判され,のちに会社から処分されたことがあります。「罵声や大声=追及」と勘違いした一例といえる。

 言葉の激しさ,とげとげしさは「質問の鋭さ」とは別次元の話である。結局,日々の地道な取材こそが,いざという時に力を発揮するのではないか。

 それがないから,つねにウオッチしているはずの政治家らへの取材は甘くなり,問題が起きても記者クラブ内の「なあなあ」の雰囲気の中で追及は中途半端にしか進まず,そしてターゲットがおぼれかけているとみるや,こんどは一斉に叩きはじめる。そんな傾向が続くのではないか。

 補注)この段落の指摘は2016年時点におけるものであったが,2024年になってもますます,そうした問題性に潜伏する「病理症状」は悪化するばかりであった。

 小池百合子都知事みたいな人物は,日本の政治社会の病巣そのものに盤踞する害悪要因・主役に外ならないが,都民たち・有権者たちはいまだに彼女の本性を完全に見抜けないでいる。

 またとくに,小池百合子とこの都政と財界・体制側との癒着問題も観過できない。神宮外苑の再開発問題は,東京都心にある貴重な「緑・資産」が小池百合子のあだ名に使われた「緑のたぬき」が,その地に徘徊してどうする,こうする程度の問題などでは,けっしてなかった。

 そもそも,東京都庁職員の天下り先に悪用されている三井不動産が,その神宮外苑の再開発事業に深く携わっている。だから,財界側が都知事に立候補する蓮舫叩きに率先して動きまわるのは,当然のなりゆきであった。

〔記事に戻る→〕 舛添氏をめぐる問題でも,それがあからさまにみえてしまった。大マスコミの体たらくはいまに始まったことではないけれども,思わず,「おい,しっかりしろよ」といいたくなる日々はまだ続くのかもしれない。(引用終わり)

 以上に紹介した記事は2016年6月中の書かれていた。しかし,その後8年が経過した現在になっても,このような体たらく状態にはまったままの言論界,記者たちの活動状態から明瞭にうかがえる「その腰が抜けたも同然の取材姿勢」に対してわれわれは,たいそう失望させられてきたのだが,いまだにその惨状が改善され回復するような様相はみられない。

 あの安倍晋三の第2次政権は,まさしくアベノミクスでこの国の経済を破壊し,アベノポリティックスでこの国の政治を完全に谷底に突き落とした。爾来,菅 義偉⇒岸田文雄がつづいて首相になっていたが,その谷底からもはやはい上がれないような現状にまで落ちこんでいる。

 以上の記述に関連させて,最近このブログで紹介した記事を2点,アホノミクスとダメノポリティックスを端的に表現したニュースを紹介しておく。

 

 ※-6「舛添要一氏『馬鹿の集団』小池百合子氏の学歴詐称疑惑をマスコミが追及しない理由に私見」『日刊スポーツ』2024年6月13日 9時26分,https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202406130000162.html#goog_rewarded

 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(75歳)が〔2024年6月〕13日までにX(旧ツイッター)を更新。東京都の小池百合子知事(71歳)の学歴詐称疑惑問題について私見を述べた。

 舛添氏はこれまでたびたび々,小池氏の学歴詐称疑惑について言及してきたが,「小池都知事の学歴詐称疑惑問題,主要マスコミはなぜまったく言及しないのか」と切り出し,「それは,都知事の権限でみずからの利権を守ってもらうためである」と推測。

 「小池もマスコミから秘書を派遣してもらうなどの手を打っている。中国やロシアに負けないくらいに陰湿な権威主義体制だ。それを変えようとするとマスコミに刺される」と指摘した。

 小池氏は〔6月〕12日の都議会本会議で,20日告示の都知事選(7月7日投開票)に3選をめざし出馬すると表明。閉会後の囲み会見では,学歴詐称疑惑についての質問が記者から飛んだが,かぶせるように別の記者から “勝負服” 〔の色あい〕に関する〔実にくだらない〕質問が出たため,小池氏は疑惑についてコメントしないまま会見終了となった。

 舛添氏は「都庁担当は,かつては記者の幹部への登竜門だったが,いまは違い,政策の解説をしても,不勉強で質問も出ない。ある新聞社の幹部に苦情を述べたら,『済みません。あれは馬鹿の集団ですから』という自虐的な答えだった」と言及し,「小池の学歴詐称問題を伝えない責任の一端は,この『馬鹿の集団』にもあるのか」と苦言を呈した。(引用終わり)

 さて,7月7日に予定されている東京都知事選についての予測は,つぎの『Samejima Times』の動画が参考になる。

  ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=-7j-MbC0ZZY

 この『Samejima Times』の鮫島 浩は,イデオロギー的な話題・見地を争点にするのではなく,経済格差が目立つ東京都の問題に焦点を合わせて考えろと力説していた。

 それは,鮫島 浩という「元朝日新聞記者であった」が「仕事が出来すぎて干された体験あり」で,その点では,すでに氏名が出ていた佐藤 章も同じ朝日新聞記者として同様な体験をしてきたことはさておき,都知事選は前段のように蓮舫側は作戦を立てて戦ったらよいと意見していた。

 東京都民の有権者たちは,再三,小池百合子流の「化かし術」に騙されないで投票行動ができるように,最低限でも彼女の本質を理解しておく必要があった。

  本ブログ筆者は,「国政の安倍晋三」そして「都政の小池百合子」が,この「日出ずる国」を2010年代から2020年代にかけて,たいそう地盤沈下させてしまい,いまではとうとう「亡国」化の減少まで惹起させてきた事実,
 
 そして,それこそ「国賊」であるほかないエセ政治家たち,換言すると「世襲3代目の政治屋」や「有権者を女流にスケコマシするのが特技であった政治屋のこの小池百合子 」のような虚飾の人物によって,

 21世紀の日本が「衰退途上国」たる政治・経済状況を,ますます悪化させていく道程しか歩めなかったこれまでの苦境:苦行に関しては,いまいちどあらためて,安倍晋三や小池百合子のごときになる危険な為政・都政を警戒せよ,批判せよ,「排除せよ!」と要請しなければならない。

 小池百合子が表情豊かに,愛嬌タップリに受け答えする場面においてこそ,実は「彼女の嘘・偽りが盛りだくさん」に演技されていた事実を,われわれはこのさいよく思いだすべきである。

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【参考記事】


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