安倍晋三の「国を滅ぼしてきた悪政」と小池百合子の「都を溶かしてきた屠政」とが相乗効果を上げてこの「美しいはずの日本国」はいよいよ落ち目一途
安倍晋三の国政(酷政)が日本を壊し,小池百合子の都政(屠政)が東京を潰し,いよいよこの国は「世襲3代目の政治屋」や「詐欺師まがいの伏魔殿女帝」によって,森嶋道夫が四半世紀前に『なぜ日本は没落するか』1999年を公刊し,警告した危機が回避できなくなった。森嶋の理論的な予測はみごとに実証された。
※-1 安倍晋三の悪政・失政・暴政
『株式ウイークリー』編集長だったという「福井 純」が「浜 矩子教授はアベノミクスの本質を知らない マネックス証券 チーフ・エコノミスト村上尚己氏に聞く」と題した一文を,『東洋経済 ONLINE』2013年5月29日に書いていた。
だが,この福井 純という人物と村上尚己という人物の2人は,当時,アベのトンデモ為政を,ごく単細胞的にヨイショしていただけの〈政権側の走狗〉であった事実を,いまとなっては隠すことができなくなっていた。
それゆえ,その後における彼らの有識者としての立場は,なんということもなく,本当はただの「おべんちゃら使いの無識者の立場」に留まっていたことを,無残にも露呈させた。
浜 矩子(当時は同志社大学経済学部教授,現在は同学名誉教授)は,アベノミクスの提唱に対しては即座に,「アホノミクス」だと切り捨てた(吐き捨てた)かのように,それこそ,まさに断罪したがごとき手厳しい判定を下していた。
前段の記事のなかで,福井 純が村上尚己にいわせたつもりらしい「アベノミクスのデタラメ経済政策の結末」は,たとえば本日,2024年6月29日の『日本経済新聞』朝刊1面(左上に配置)のつぎの記事からも,一目瞭然であった。
村上尚己などが上記の記述のなかで語った誤謬の数々は,いま読み返してみるまでもなく,ただただ赤面する以外になにもなかった。その『東洋経済 ONLINE』のなかで彼らがかかわって流通させた記事は,現在の時点となってみるに,できれば削除されて消えてしまったらいいのに,などと考えている(切望している)はずである。
上の,本日『日本経済新聞』朝刊の記事だけでなく,アベノミクスが成功などできなかった事情が,より明白になっていた時期に,それも「ヨロヨロと進行していた安倍晋三の第2次政権」はすでに,経済学の研究者から批判点として指摘された問題点どおり,実質においては,ヨレヨレのクタクタ状態になっていた。
たとえば,つぎに挙げる諸図解は,「アベノミクス」が「アホノミクス・ウソノミクス・ダメノミクス」であるほかなかった「ゆえん:真実」を,端的にかつ的確に批評していた。
安倍晋三の背中に悪乗りしたかっこうで,この日本国の2010年代における政治経済の運営を泥酔状態にしてしまい,「どこまでつづくこの道の泥濘か」という惨状にしたのは,ほかならぬあの黒田東彦前日銀総裁であった。
「世襲3代目の政治屋」の3流ないし4流くらい〔そのまた以下だが〕の才覚や実力しかない甘ちゃん=ボンボンたちが,日本の政治・経済の運営に当たってきたのだから,森嶋道夫が「未来の予測ではなくして,絶対的に確言していた」ように,この国はいまでは完全に沈没しつつあるかのような様相を呈している。理の必然であったことになる。
森嶋道夫『なぜ日本は没落するか』は1999年に岩波書店から公刊されていた。それからちょうど四半世紀の時間が流れた現在となってみれば,この森嶋(生死年:1923-2004年)はきっと,草場の陰から「それみたことか」と苦笑(?)しているかもしれない。同じ日本人だが……。
※-2 小池百合子の都政=屠政に観てとれる黒百合性
小池百合子の悪業は「自身のカイロ大学卒業」をめぐって現在,日本社会のなかへ異臭を拡散させている最中の「学歴詐称疑惑」だけではなかった。たとえば,小池自身の暗部をよくしる人物が,つぎのように報道した別件の解説もあった。
以下に,「『小池都知事の身内は天下り天国』『役員報酬は平均1200万円』 元秘書,副知事が外郭団体の社長&理事長に」『デイリー新潮』2024年6月26日,https://www.dailyshincho.jp/article/2024/06261132/ を全文紹介する。
a)「天下りを温存したほうが得」
目下,小池百合子都知事(71歳)が先行し,前参議院議員の蓮舫氏(56歳)が追う展開となっている東京都知事選。
劣勢を挽回したいなら,蓮舫氏は公約に「天下り撲滅」をくわえてみるのがよいかもしれない。なにしろそれは,小池都知事がついぞメスを入れられなかった都の「暗部」なのだから。
「彼女は “東京大改革” などといっていますが, “天下り撲滅” を訴えたことは一度もありません」
そう語るのは,『築地と豊洲』(都政新報社)などの著書で小池都政を批判してきた元都庁幹部の澤 章氏だ。
「あえていうならば,役人を手なずけるために,天下りを温存したほうが得だと思っているから残しているのではないでしょうか。そこに手をつけると,役人からの反撃を受けたり,関係がぎくしゃくしたりする可能性があるから,そういう面倒なことはやめた,という感じだと思います」
そして,彼女のごく身近な人物の処遇にも,天下りの慣習などが “利用” されているのである。たとえば,小池氏の元特別秘書で,地域政党「都民ファーストの会」の代表を務めたこともある野田数(かずさ)氏(50歳)だ。
b)「誰もが疑問に思う人事」
「野田さんは小池さんが知事になった当初から右腕として支えていた方ですが,途中から関係がぎくしゃくするようになったといわれています。そして2019年に東京都の外郭団体の一つである『東京水道サービス株式会社』(当時)の社長に就任するのです。
仲違いした野田さんを放逐してしまうとなにをいわれるか分からないので外郭団体の社長の座を用意したのではないか,とささやかれていました」(澤氏)
「東京水道」社長の座はこれまで,東京都の水道局長が定年退職したあとに天下るポストだった。しかし,
「小池さんはそういう経緯を差し置いて,自分の子飼いの,政治的に任用していた人をあてがった。水道事業の経験がない野田さんが『東京水道』の社長に天下るなんて,誰もが疑問に思う人事です。小池さんの命を受けた副知事や総務局長が野田さんでもできそうなポストを探し,『東京水道』社長という案を提示したのでしょう」(同)
ちなみに,「東京水道」の平均役員報酬は約1200万円だ〔だが,社長であればもと高い年収のはずであり,1500万円くらいまでは推測可能だが〕。
c) 副知事が外郭団体の理事長も兼任
そしてもう一人,「優遇側近」として疑惑の目が向けられているのが,「ヤフージャパン」の社長,会長を務めた後,2019年に東京都の副知事に就任した宮坂 学氏(56歳)だ。小池氏に抜てきされ,都政のDX化を担当している人物である。
「宮坂さんは2023年に新たに設立された外郭団体,一般財団法人『GovTech 東京』の理事長にも就任しています」と,都議の上田令子氏はいう。
「DXの取り組みなんて,別に外郭団体を立ち上げるのではなく,都が自分たちで直にやればいいのです。『GovTech 東京』を挟むことで,議会のチェックができなくなりますし,団体人件費や施設維持費など諸経費のコストが別途発生するわけです。それを負担するのはほかならぬ都民なのです」
先の澤氏もこう話す。
「『GovTech 東京』は,宮坂さんが副知事を辞めたあとに仕事をする場所として新たに設立したようにみえます。『GovTech 東京』という名前からして意味がよく分からないし,なにをしているのかもいまいち伝わってきません」
「天下り」に「新ポスト」。特別に手厚く遇されているように映る小池氏の「新・旧側近」たちはどう答えるか。まず野田氏は,
「オレ,天下りっていわれてんの? いやいや,ごめんなさい。そんな話,聞いたことないから」などといい,あくまで自身の「東京水道」社長就任は妥当であると強調。
d) また宮坂氏について東京都に取材を申しこんだところ,以下の回答が寄せられた。
「GovTech 東京は,これまで推進してきたデジタル化の歩みを加速し,区市町村を含めた東京全体のDX実現へとさらにステージを引き上げるため,昨〔2023〕年7月に設立しました」
「GovTech東京の理事長には,グローバルな視座と質の高いサービスを生み出す能力・実績,さらに行政の仕組みを理解し,区市町村と協働できる手腕が求められることから,法に基づく手続きを経て,宮坂副知事が GovTech 東京理事長に選任されています」
いずれにしても,リストラの恐怖におびえ,再就職先の確保に四苦八苦している庶民からすれば,お二人の「社長・理事長ライフ」はなんともうらやましいかぎりである。これぞ小池氏の真骨頂,身内ファースト。
〔2024年〕6月27日発売の『週刊新潮』では,野田,宮坂両氏の件を含め,都庁幹部たちの天下りの実態を,役員報酬のリスト付きで4ページにわたって詳しく報じる。
安倍晋三による日本の政治・行政の私物(死物・私権)化は周知の事実であり,それが現状日本の堕落・腐敗・惨状をもたらしてきた第1の要因だと決めつけて,なんら疑問がないほどにすでに「歴史の真実」になっている。
安倍晋三はこの国を破壊した。この「世襲3代目の政治屋」の甘ちゃんボーイは,一国の最高指導者としては,ただの「初老の小学生・ペテン総理」(ブログ『くろねこの短語』命名)であったとか,
「幼稚と傲慢・暗愚と無知・欺瞞と粗暴」が売りであった「国賊政治家の見本」みたいであった人物岸 信介を外祖父にもつ,それこそできそこないの「ボクちん政治屋」であったしか,人物像は描かれない。
もっとも,話題を公平に紹介しておくためには,アベ・ヨイショの本がゾッキ本ごときに豊富に制作・販売されている事実も断わっておく。
彼や彼女がこの国の政治面,経済面のみならず,社会面,文化面でも確実に,崩壊というか溶融させてきた事実ならば,盛りだくさんにその実績が陳列されている。
※-3 都政は悪政の舞台と化し,その屠政ぶりの極悪さばかりがめだっていた
アベノミクスを当初から一貫して「大批判してきた」のは,浜 矩子だけではない。そのなかには浜と同じく早い時期に基本から「アベノミクス批判」を講じたのは,伊東光晴であった。
経済学者であれば,それも御用学者ではないという確実な限定を付しての話題とするが,アベノミクスを称賛してきた学者たちはまさに,曲学阿世のやからであり,「本物のまがいもの」である識者でしかなかった。
国利民福の視点などごま粒ほどにさえもちあわせなかった「綠に化けたぬき」,すなわち亡国者のこの都知事に,大都市東京(国家予算は北欧の1千万人台の人口を有する国々の規模に相当する)の経営など任せたら,破壊しまくるに決まっていた。
あの安倍晋三君の場合だと,政治屋としてその真贋に関する判定はすでに確定していたが,小池百合子の都政(屠政)から分析・理解できる評定も,アベ君と同じかあるいはさらに悪質でもあった。
重大な問題があった。都庁の記者クラブは小池都政の実態を,その事実に即して報道することなど,だいぶ以前から放擲していた。事後,小池都政の事実を伝えない役目を果たしてきたのだから,彼らは「反面記者」になりはてていた。
すなわち「社会の木鐸」としての役割を果たすべき大手新聞社やテレビキー局の記者たちは,都庁クラブにおいても「小池百合子の親衛隊(護衛兵)」になりはてていた。そして,いまでは言論機関のありようをすっかり完全に「害悪」化させた。
今日からだとほぼ10月前であったが,ブログ『半歩前へ』(このブログは以前なんどか読んだことがあったが,久しぶりに再会した)が,つぎのように論じていた。同ブログはつぎのように,屠政担当者の小池百合子に向けてならば,とくに「100%(以上)まっとうに妥当する見解」を披露していた。
※-4「新聞,テレビを批判する深いワケが私にはある!」『半歩前へ』2023年8月24日,https://1188kswhbri2951.seesaa.net/article/500477116.html =
当ブログ「半歩前へ」は,日本のマスコミを痛烈に批判しつづけている。〔だが〕なぜか(?)といぶかる向きがあるので説明する。
私は以前,共同通信の記者だった。社会部時代は成田三里塚闘争をはじめ,ロッキード事件,田中金脈事件などを取材。政治部に移ってからは福田赳夫,大平正芳両首相を担当した。
当時といまとでは時代背景が異なるので一概にはいえないが,それにしても安倍晋三以降の新聞,テレビの体たらくは,報道の末席を汚していた者としてとても看過できるものではない。
ソンタク,迎合,自主規制。報道の体をなしていない。
私たちの時代は,首相や官房長官の記者会見は内閣記者会が仕切っていた。
共同通信社会部の先輩,村岡博人さんは毎日,官邸に乗りこんで,政治部に構うことなく定例会見の場で閣僚の不祥事を暴き,痛烈な批判を浴びせた。渦中の閣僚はいたたまれずシッポを巻いて,みずから辞任した。言論が立ち位置をしっかりと守っていた。
補注)数日前であったが,どこかのユーチューブ動画サイトが,イギリスの報道陣は「前段でのようなきびしい関係」を維持したうえで,政治家と対面(対峙)しながらジャーナリストが取材をするものだと説明していた。
ところが,現在における日本のジャーナリストは,そもそもが大手新聞社やテレビキー局の記者たちからして完全に,骨抜きされた状態になりはてている。みつけやすい大骨はもちろん,歯のすきまにならばなんとか引っかかりそうな小骨1本すらみあたらない。
まるでナマコかクラゲも同然の体たらくになっていた。もっとも,クラゲの足には毒があるというから,比較されたクラゲに口があったら,人間たちに対して「おまいう」と反撃されそうだが……。
さて,安倍晋三の第2次政権のとき,このデタラメで粗暴なやり方しかしらない政府・内閣に対して本気で言論で対抗せず,かつまた,どだいろくに批判もせず,そして「社命なり」「自分の記者なり」の任務として会社や一身を賭して報道することもむろんなく,時の流れに漫然と身をまかせる報道姿勢を護ってきた結果が,
その現状でみれば,この「ダメな日本の政治と経済と社会と文化」を充満させた(別言すれば糞詰まったみたいな)国家体制を招来させてしまうことになっただけでなく,そのあげくが,最近になるとこの国ジャパンは,あたかも政治後進国になりさがったとみなされて当然となった,世界ランキングにおける「格づけの判定」まで下される始末。
その種の根強い「政治の惨状」のなかで翻弄される「国民・市民・庶民たちに日常生活」は,いつもひたすら苦しめられる状況のなかに置かれつづけてきた。もっとも,東京都民たちはいままですでに2回も,この記述全体で論じている相手:対象,小池百合子を都知事の椅子に送りこんでいた。だから,大衆政治は衆愚を前提するほかないのかと嘆く御仁がいて当然である。
〔記事に戻る→〕 ところが,いまでは官邸に主導権を握られ,事前に質問内容を届け出たうえで質問者の人数制限までされているという。再質問は許されず,完全に官邸のいいなりだ。首相や官房長官は事前に官僚が用意した模範解答を読むだけ。これでは会見が空疎でつまらないのは当然だ。
体たらくは政治部だけに限ったことではない。都庁は社会部の管轄だが,コロナ報道をみれば一目瞭然。東京都知事の小池百合子のいいなりが都庁記者クラブ。小池の不都合なことは言いっさい報じなかった。
自分の足で取材せず,発表ものばかり書いていると感覚が鈍感になるのだろう。記者ではない。広報マンだ。
報道の基本は「権力の監視」である。仮に100%善政をおこなったとしても「本当か?」と,眉に唾して確かめるのが記者の仕事だと私は教わった。
新聞記者は台風や地震,電車の脱線,衝突,殺人や強盗など他人の不幸を取材して,おまんまを食わせてもらっているヤクザな稼業だ。そのことを自覚すべきであって間違っても威張れるような稼業ではない。
ところが,「NHKにいくか,それとも三菱商事か」とブランド志向で職業を選択する輩が増えている。このことが問題意識の低下を招いているといって間違いない。
採用する側にも問題があるが,人事担当者に聞くと「そんな学生しか来ない」と嘆いていた。「偏差値優等生」は,各社に共通する悩みである。
そこに第2次安倍内閣の誕生で言論弾圧が始まった。NHK会長の首を挿げ替えて「公共放送の私物化」に成功。続いて政権に批判的な言論人をつぎつぎ,テレビの表舞台から追放した。
安倍の天敵,朝日新聞に対しては読売を使い,でたらめキャンペーンを張り,ねつ造記事で徹底的に追いつめた。朝日はついに白旗を上げ,社長が安倍に面会を申し込むなど恭順の意を示した。
補注)ということで,だから『読売新聞』のことは,より正確には『ゴミ売り新聞』と読みかえる必要があった。ところで,このごろは北朝鮮が韓国に向けて風船爆弾ならぬゴミ爆弾を流しているそうであるが,このゴミのなかにはクソ(人糞)も混ぜてあり,このなかにはなんと,北朝鮮・人民たちお手製になる寄生虫(人間のお腹に入りこむそれ)までプレゼントされているとかであったが,ゴミ売り新聞はそれよりも高等ないし上等というか,つまり,そのやったことの意味は実質,数段も劣る新聞社であった。
補注続き)以前,前川喜平(当時文科省次官)に関してとなっていたが,政府が企んだ謀略の意向を受けて,捏造という意味では創作力に富んだ偽記事を書いたゴミ売り新聞記者の,それも当時の,東京本社社会部長原口隆則は,トンデモない,ジャーリストの風上にも置けない「人物」となって登場していた。
まるで3流国家のなかで諜報部の手先になったかのごとき「大手新聞社の彼の姿」は,みっともないというよりは,ミジメで哀れなものに映ったことは当然である。
ところで,今日の2024年6月29日に,読売新聞社のホームページをのぞいて原口隆則の氏名をさぐってみたら,こう書いてあった。「2024年6月11日現在」の役職は「執行役員社長室長・コンプライアンス・広報担当」の「原口隆則」と。(←これをみて大笑いした)(この肩書き? とくにコンプライアンス担当? これは完全に童話以前の「おまダメ」だよね)
註記)「グループ本社役員など」『読売新聞社』https://info.yomiuri.co.jp/group/officer.html
〔記事に戻る→〕 一連の動きに新聞,テレビは震え上がった。その結果が,批判精神を喪失したマスコミの実態だ。
弱腰の経営陣,記者の劣化。これらが折り重なって新聞,テレビ離れを加速させている。そのことに気付かないのが情けない。
あとは私たち市民がしっかり目を見開いて,声を上げるほかない。(引用終わり)
このブロブ『半歩前へ』は,もと『共同通信』の記者が語っていた。日本政治の現状に対して,痛烈な批判を繰り出していた。安倍晋三はいまでは故人だが,最近のヘタレ切ったキシダメノミクスは論外にしておき,屠政の担当者として小池百合子がすでに,東京都知事の座を8年間占めてきた(安倍の第2次政権は7年と8カ月であった)がために,この賭政はすっかりスカスカに実体になりはてた。
そして,その残居の空間には,あの嘘をつくことに関してならば俄然,東京大学医学部でも首席で卒業できたのかもしれないが,幸いにも東大を小池百合子は受験していなかったし,受けても合格するわけもなかったが,
もとより,冗談にもなりえなかったこの「▲女による都政」は,彼女なりに運用してきたその「伏魔殿的なブラックボックス」ぶりによってこど,いわば暗渠内でする「秘密(秘匿)だらけの都政運営」になっていた。この屠政の舞台からは,この日本国の崩壊・溶解にかかわる「負の成果」が結果するほかなかった。
以上までの記述において一番問題となるべきは,7月7日の都知事選にさいして,選挙民である都民たちが小池百合子の真相を,まだほとんどしらない事実である。
インターネットやスマホを中心にその情報に接する人びとではなく,旧来型の報道媒体である新聞・テレビを利用して関連の情報をえている者は,以上のごとくに記述した小池百合子の「▲女」ぶりについては,その真贋を判断しうる情報なり知識なりが入手しにくい。
新聞・テレビ型視聴者たちが,もしも都知事選の投票に出向く人たちのうち多数派になるとしたら,大手新聞社やテレビキー局の責任は大きい,というかほぼ頓死状態になったとしか形容できない。
最近においてこちらの報道機関は,事実すらまともに報道しようとしない。そもそも取材そのものが下手でなった。事実報道以前の基本姿勢に難があり過ぎた。
最後に一言。小池百合子は自身の都知事3選をめざしてすでに,公職選挙法に抵触する行為を盛んにおこなっていた。東京都の各区・市町村の首長の大部分に対してだが,自分への都知事選出馬をうながすように逆に働きかけた,という疑いが濃厚であった。
また小池百合子は,自身のパー券裏金問題へのかかわりも否定できずに,これには口を濁して明確な返答を避けていた。その点でも百合子は,とてもズルイ女性であった。もっとも,長い年月をかけて切磋琢磨してきた彼女の詭弁一辺倒のヘリクツであっても,しかしこのごろはいいかげん,ボロを出しはじめている。
ところでだが,「だめだよ,黒百合子さん。そのあたりのボロは,自分の口舌からきちんと完全に《排除いたします〉と封印したおかないと……」。あとが大変なことになるからネ。
※-5 黒木 亮「 もはや大手メディアも共犯,『学歴詐称』で刑事告発された小池都知事の追及逃れに一役買って出る“報道機関”」『JBPress』2024年6月19日,https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81616
この記述がさらに長くなってしまうが,くわえてこの記事を最後に紹介しておきたい。
a) 昨日(6月18日)午前9時,元東京都特別顧問で弁護士の小島敏郎氏が,小池百合子東京都知事を学歴詐称(公職選挙法の虚偽事項公表罪)で刑事告発する告発状を東京地検に提出した。
小池氏が,カイロ大学卒業という虚偽の経歴を50年近くにわたって使用し,カイロでの同居人である北原百代氏らの告発や議会での質問に対して,まともな反論や詳細な説明をせず,有権者を欺きつづけており,情状はきわめて重いとして,告発に踏み切ったという。
告発に続き,小島氏は参議院議員会館内で記者会見を開いた。同氏は,学歴詐称の根拠として,卒業証書に書かれたヒジュラ歴(イスラム歴)の年が間違っていることや,卒業証明書の小池氏にかかわる動詞や形容詞が男性形で書かれ,監督統括官の署名もないなど,書類上の瑕疵が複数あることを指摘している。
さらに北原百代氏の証言,小池氏が主導的役割を果たして発出工作をしたカイロ大学声明なども詐称の根拠であるとし,本件は,外国政府の関与や影響で日本の民主主義が歪められる恐れがある重大な事案であると指摘している。
b) 刑事告発が不当なら,誣告罪や名誉毀損で訴えるのが普通
これらは筆者らも長年にわたって指摘してきた点で,ようやく司法の判断を仰ぐ道筋がつけられたことは感慨深い。小島氏は,しりうるかぎりの関係者の名前も含めて告発したと述べているので,今後,カイロ大学声明の発出工作にかかわった元ジャーナリストのA氏などが,小池氏や樋口高顕千代田区長(都民ファーストの会)らの工作の経緯を明らかにするはずだ。
告発について,小池氏は昨日〔6月18日〕,報道陣の取材に対し,「選挙に入るにあたってそのような行動をされるのはいかがなものか」と述べただけで,反論らしい反論や批判らしい批判もしなかった。下手に相手を刺激して,名誉毀損等で訴えられ,民事で司法の場に引きずり出されるのを恐れているのは従来どおりである。
刑事告発や学歴詐称という非難が不当であるなら,相手を誣告罪や名誉棄損で訴えればよいだけの話だ。それをしないのは,自分が学歴詐称をしていることを小池氏自身がよくしっているということだ。今回の選挙にあたって,「AIゆりこ」任せで,街頭演説を避ける方向であることや,昨日の公約発表をオンラインにしたことも,学歴詐称の指摘から少しでも逃げるためだろう。
c) 朝堂院大覚氏の告発
小島氏の刑事告発に先立つこと1週間の6月11日,カイロ時代の小池一家の面倒をみてきた朝堂院大覚氏が都庁記者クラブで記者会見を開いた。同氏の証言については,石井妙子著『女帝 小池百合子』でもある程度触れられているが,表舞台に出てきたことに筆者は,ついに出てきたかという思いを禁じえなかった。
補注)なお,朝堂院大覚については本ブログ筆者は,以前からしばしばユーチューブ動画サイトに登場して世論全般に向かい発言をしていたのを視聴していたので,「表舞台に出てきた」という理解については,若干違和感があった。しかしたいした問題ではないので,以前からSNSの舞台に大覚が登場していた事実のみにこだわっておく。
〔記事に戻る→〕 朝堂院大覚氏は本名・松浦良右(りょうすけ)で,現在83歳。同志社大学法学部を卒業後,船舶専門の空調・冷凍設備メーカー,浪速冷凍機工業(後のナミレイ)に入社し,会長を務めた人物だ。同氏は,エジプト産原油を輸入する事業が左前になり,債権者から追われるようになった小池氏の父・勇二郎氏と小池一家の面倒をみていた。
d) 朝堂院氏は記者会見で,つぎのような内容を述べた。
小池氏のアラビア語はせいぜい「こんにちは」「さようなら」「あなたが好きです」といえるレベルで,とうてい,大学教育に耐えられるものではない。
カイロ大学には父親がもっていたエジプトのアブドル・カーデル・ハーテム副首相とのコネで,2年に編入した。しかし,初年度の進級試験の答案はほとんど白紙で,3年生になれなかった。
小池氏は大学にいかなくなり,当時付きあっていた岡本秀樹という日本人の空手家と一緒に空手の雑誌をつくりたいといってきたため,朝堂院氏が(〔当時での〕400万円ほどの)金を出し,カイロで1年ほど空手の雑誌をつくらせた。
これらの証言は,北原百代氏の証言とも符合し,北原証言に匹敵する重大な証言である。
朝堂院氏は,「小池百合子は朝から晩まで嘘をついており,そういう政治家がいると国が亡びる」とも述べた。
e) 岡本秀樹という空手家
岡本秀樹という人物は,国士館大学の出身で当時,30代前半の既婚者だった。1970年にシリアに渡り,シリア,レバノン,エジプトの警察や軍に空手を教えていた空手家だ。エジプトでは,外国人や富裕層が住むカイロのザマレク地区で「サニー」というスーパーマーケットも経営し,女性関係は積極的だったという。
同氏の生涯については,毎日新聞論説委員の小倉孝保氏による『ロレンスになれなかった男 空手でアラブを制した岡本秀樹の生涯』(KADOKAWA,2020年刊)という本がある。
同書のなかには,岡本氏が国士館大学に働きかけてカイロに建設した武道センターの総裁になれなかったハーテム氏が逆恨みし,岡本氏に妻を奪われたエジプト人と結託して,警察と内務省を動かし,食品管理法違反という微罪で,岡本氏を国外追放しようとしたというエピソードが出てくる。
権力者の意向で,規則や法律が簡単に捻じ曲げられるエジプトという国の実態をよく表すエピソードである。
f) 学歴詐称疑惑を報じない大手メディアのひどさ
小池氏の学歴詐称に関しては50年近くにわたって疑われ,石井妙子氏が北原百代氏の証言にもとづいて「文藝春秋」2018年7月号に『小池百合子「虚飾の履歴書」』というレポートを発表して以来,積極的な追及がなされてきた。
しかし,追及してきたのは,上田令子議員など都議会の一部,郷原信郎弁護士,フリーのメディア関係者などで,大手メディアは文藝春秋,日刊ゲンダイと,最近になって東京新聞が取り上げる程度に過ぎない。
〔とくになぜか〕テレビや全国紙はいまだにほぼ沈黙状態で,日本のマスメディアは,いったいどうなっているのかと思わされる。
大手メディアが本件を取り上げないのは,週刊誌ネタを後追いしたくないというプライドとか,本件はエジプトやアラビア語も絡んでいて一筋縄でいかないとか,東京都からもらう広告料を失いたくないといった理由が指摘されている。
最大の問題は,都庁記者クラブでの会見では,小池氏が質問者を指名するため,気にくわない質問をした記者はつぎから指名せず,商売上がったりにするという手法で記者クラブを支配し,「喜び組」化していることだ。
g) 学歴詐称疑惑を報じることはメディアの国家に対する義務
最近,唖然とさせられたのは,学歴詐称の隠蔽にメディアがあからさまに加担した事案である。
朝堂院大覚氏の会見の翌日,知事選出馬を明らかにした小池氏に対するぶらさがり会見で,元朝日新聞記者で現在はフリーの佐藤 章氏が「昨日,朝堂院大覚さんが…」と質問を始めるや否や,
それにおっかぶせるようにテレビ朝日の島田直樹記者が「今日は勝負服の緑色の服を着ておられませんが,その理由は?」という,どうでもいい質問をして,佐藤氏の質問を遮り,うやむやにしたのである(あまりにも質問が下らなかったので,小池氏ですら笑っていた)。
東京都知事選への出馬表明後,記者団からの質問に答える小池百合子知事。この服装にテレビ朝日の記者は「今日は勝負服の緑色ではないが」と質問し,学歴詐称疑惑に触れようとしたたフリーランス記者の質問を潰した。
島田記者がやったことは,権力のチェックというメディアの役割の真逆をいく言語道断の振るまいで,懲戒処分すべきだと筆者は考える。
小島敏郎氏は以前(2024年4月17日),日本外国特派員協会での記者会見で,「日本の記者と記者クラブ対して,絶望していると同時に大いに期待もしている」と述べた。
小池氏の学歴詐称疑惑は国家の安全保障や民主主義の根幹にかかわる重大な問題であり,これを報じることは,メディアの重大な責務であると筆者は考える。(引用終わり)
以上の記事に登場した小島敏郎以外にも,都民からも小池百合子に対する掲示告発が提出されていた。
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