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オバマ大統領に対する黒人差別的な発言を露骨に放っていた金 美齢,なぜこの老女は大口をたたくのか,人間としての品位が疑われた醜悪な言動

 ※-0 金 美麗という氏名の「何様だかしらぬが傲岸不遜のオバサン」だったこのオンナに関する回想メモ

 金 美麗オバサンは多分,その氏名のとおり華麗(加齢)なる優美(有媚)な「日本国における人生行路」を記録してきた人物だと思われる。御年は1934年2月7日生まれであったから,本日現在,90歳である。

2024年12月6日閲覧・採取

 最近はさすがに,日本のマスコミ・メディアにはしゃしゃり出てきて,しかも「オオキナな顔」で,おまけにいちいちエラそうに,それも奇妙なまで自信(過信・盲信?)に満ちあふれた「話をする」のが得意であった,この金 美麗オバサンは,

 いま現在,交替しようとしているアメリカ大統領バイデンの,そのまた前代の大統領であった,オバマ(バラク・フセイン・オバマ2世:Barack Hussein Obama Ⅱ,1961年-,大統領の任期は 2009年1月20日から2017年1月20日まで2期務めた)に対して,たいそう無礼で無教養な発言を,しかも差別になるほかない「放言的な態度」でもって,平然とご披露していたことがあった。

 本日のこの記述は,世の中から絶えない「差別と偏見の問題」を,同じアジア人の立場にありながら,それも同じに白人系の人間たちからは “平等に” その差別・偏見を受けてきている〔はずの〕「われわれ黄色い人種でもある台湾人の金 美麗」といった「知識人もどき」の,おまけに人間的な様子としてはずいぶん「エラそうな態度ばかりめだっていた」このオバサンに関して,その思い出話風な「人物譚を印象論的に記述し批判しておく」ことにした。

 以上は,本日 2024年12月6日において旧稿(最初は2016年2月20日に公開した)であった「以下の本文」を復活,再掲するにあたりひとまず,付加して書いてみた前文である。この文章は標題としては,

 「前・オバマ大統領に対する黒人差別的な発言を露骨に放っていた金 美齢,なぜこの老女は大口をたたくのか,人間としての品位が疑われた醜悪な言動」

と,若干微調整的に少し変えてみた文言も出たが,最初に設定しておいた,つぎの要点になんら変質したところはない。なお丸山和也という弁護士の氏名は,関連してほかの記述のための材料を提供してくれていた人物の1人であったので,ここにその氏名が登場させられていた。

 要点・1 丸山和也の先駆者に位置する金 美齢,この老女も「オバマを黒人だから」といって,差別的な発言をしていた

 要点・2 旧台湾反体制派の生き残り老女が吐いた黒人差別的な発言の歴史的な意味

 要点・3 「いまや遅まきの大年増・辻説法師」〔← これは『流動2001 社会情勢論考サイト』(2009年03月18日20:45)「黙れ 金 美齢」より借りた文句〕

本記述の要点3つ


 ※-1 金 美齢(1934年2月7日生まれ)の履歴には,こういう項目が記述されていた

 ★-1 日本滞在中の1962年,台湾独立運動を推進していた台湾青年社(後の台湾独立建国連盟)に参加。

 早大在学中には,台湾独立建国連盟が発行する英語版の機関紙の編集長を務め,他の台湾人留学生らと大学同窓会「台湾稲門会」を結成。そのため,夫とともに反政府活動家として政府のブラックリスト(黒名単)に掲載された。旅券は剥奪され,日本で事実上の亡命生活を送った。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12150244277 から


 ★-2 1987年7月15日,台湾で1949年5月20日以来38年間続いた戒厳が解除。翌年,李 登輝が台湾人初の中華民国総統に就任。台湾民主化の流れのなかでブラックリストを解除され,31年ぶりに帰国した。翌1988年,学校法人柴永国際学園(3月),JET 日本語学校(4月)を設立。

 ★-3 2000年に発足した民進党の陳 水扁政権では,日本に亡命していた黄 昭堂ら,ブラックリスト組の200余名らとともに,中華民国総統府国策顧問の一員となった。

 ★-4 2005年2月28日に総統府国策顧問を辞任,同年5月20日に復帰したが,2006年6月2日に総統府が機構改革のため国策顧問ポストを置かないことになり再辞任。

 ★-5 2009年9月,日本へ帰化

 註記)https://ja.wikipedia.org/wiki/金美齢 2016年2月20日閲覧による。

 金 美齢は今年(2016年当時)で82歳,日本国籍を取得していたが,この行為は半世紀は遅かったようにも感じられる。金の,ふだんからマスコミに登場していた記事,その披露する語り口・態度は,たいそうな高慢チキな印象を,誰にでも与えていた。よほどの大物だと自分を認識しているつもりであったらしく,それだけに毛嫌いする人も多く,この老女の顔はみたくないと感じていた。

 しかも,彼女の発言する内容は,思想やイデオロギーを同じにしない者からみると,そのいちいちにまったく説得力が感じられなかった。たとえ,全面的に対立する相手であっても,多少はなにか共通する認識だとか概念だとかありそうなものであるだが……。

 けれども,この人の場合,なにをいっても・やりあっても「ケンカにしか」なりそうにない。ともかく,コーマンという字にさらに点のついた=「傲慢」の気質が,非常によく〔ではなく逆に悪く〕伝わってくる老女であった事実だけは,確かであった。


 ※-2 丸山和也の「オバマは黒人,奴隷ですよ」よりももっとひどい金 美齢の先駆的な黒人差別的な発言

 いま〔2016年当時〕から2年前になる記事であったが,「金 美齢氏の『オバマが白人だったら,あのレベルでは大統領に当選しなかった』発言が波紋」(『日刊アメーバニュース』2014年02月24日 03時45分,提供:ガジェット通信)は,もろに黒人に対する差別発言をした「金 美齢の〈このいいぶん〉をとりあげ,批判していた」。

 金 美齢のこの種の差別を意味する発言(放言)は,丸山和也が先日〔ここでは2016年2月17日に〕国会参議院内の会議(参院憲法審査会)で発言した,アメリカ大統領の「オバマは黒人で奴隷の子孫ウンヌン」というトンチンカンな差別的発言に関連していたもので,こちらよりもさらに悪い見本として先行させえていたのが,この老女の放っていたそれも正々堂々たる黒人差別的な悪意に満ちた発言であった

 黒人だったら「 ▼ ▲ であり」,白人だったら「 ◆◆ である」,あるいは「黄人だったら??」といった紋切型の断定的な「金 美齢」式の発言内容は,アメリカ社会史における積極的是正措置(affirmative action)の歴史をあえて,念頭に置いてなされたものと推察してみるに,このオバサンの感性面での性悪さは別品であった。

 さて,この affirmative action は,主に米国で用いられる「積極的優遇(差別撤廃)措置」であり,「女性・被差別少数民族の雇用・教育の機会を増す積極的な政策」と解説されている。

 註記)https://ja.wikipedia.org/wiki/アファーマティブ・アクション 参照。

 仮に金 美齢のいう点が,オバマ(黒人が父・白人が母であるからいってみれば,すなわち白人でもあり黒人でもありうるのだが)に向けて,前段のごとき「正真正銘」の差別が具体的に当てはまり,実際にそうであってもかまわぬかのようにいい放ったのであれば,この点は,つぎのような〈関連する説明〉からも提示される疑念・批判に対して,まずさきに,真っ向からきちんと対応(応答・回答)できねばならない。

 前段に参照してみたウィキペディアの説明にはさらに,こういうことが書かれている。

 最近のカリフォルニア州では,州立大学の入学審査において積極的差別是正措置の適用を禁じる法律が住民投票により採択された。結果として,これらの州立大学(私立は関係なし)で白人の新入生の数はたいして変わらなかったが,黒人の入学率が下がり,アジア系の入学率が上がった。しかし,入学後に落ちこぼれたり,退学する黒人やラテン系の学生の割合が減ったため,実際に卒業する黒人やラテン系の学生の数は変わらないという結果になった。

 ここでは,こまかい議論はいちいち紹介できないが,しかし,過去からこの積極的是正措置を導入し,実際に運用してきたアメリカの社会に特徴的である「進取の気:よいと考えた措置にはすぐとりかかり実行するという姿勢」じたいに,文句(ケチ)をつける筋合いはない。

 問題は,金美 齢の発言内容;「オバマが白人だったら,あのレベルでは大統領に当選しなかった」である。丸山和也の黒人差別的な発言について説明し,批判するときに借りるべき思考にかかわっては,一般論(抽象論・普遍論)と個別論(特殊論・具体論)の恣意的な使いわけは許されない,という基本的な留意事項があった。

 金 美齢は,オバマがその affirmative action の恩恵を,あたかも受けていたかのようにとりあつかっている。実力(学力・能力)以上に待遇されてきたから,「黒人でも大統領になれた」とでもいいたいかのような口つきであった。

 しかし,オバマの場合が本当にそうであったという個別論(特殊論・具体論)による勝手で一方的な推断をもって,そのような事実があったと確認ができていたことにはなりえない。

 一般論(抽象論・普遍論)でいっても前段の指摘のように,大学で「実際に卒業する黒人やラテン系の学生の数は変わらないという結果になった」という実情が記録されてもいるのだから,なおさらのことオバマの事例については,個別論(特殊論・具体論)的な実証面からの裏づけがなく,「単なる噂話的な決めつけ」であるのであれば,金の発言は黒人差別的である以上に,すでに完全に「黒人を差別する自身の基本的な感性」までを意味することになりかねない。

 だいたい,アメリカ大統領になるまでどのくらいの関門・難関を通過してくるのかという選挙制度面の実際を想像するだけでも,金 美齢のような「単純明快」だが,およそ現実的な根拠に欠いた一方的な断定,「オバマが白人だったら,あのレベルでは大統領に当選しなかった」といったたぐいの,黒人差別的な発言が出てくる隙間は,アメリカ社会のなかにはない。

 ここで問題にしてみたところの,金 美麗が口した「あのレベル」とは個別論(特殊論・具体論)として,なにを・どのように具体的に指示しうるのか,まったく不詳であった。


 ※-3「『もしオバマさんが白人だったら,あのレベルの政治家では大統領に当選しなかった』と評した金 美齢氏の発言が波紋」http://news.ameba.jp/20140224-19/

 さきにこう断わっておく必要がある。

 アメリカ大統領として,オバマ(バラク・フセイン・オバマ2世,Barack Hussein Obama II,民主党;第56・57代)が,はたして,どのくらいの実力の水準(なにを基準・指標にとるかはさておき)を有する政治家であったかと問われたさい,戦後においてオバマの代に近いアメリカ大統領でいえば,

 ロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan,共和党;第49・50代)

 ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(George Walker Bush,共和党,第54・55代)

よりは,はるかに知性的であり,冷静な気質を備えていたように観察する。

 つぎの画像は,アメリカ政府が正式に大統領の写真として公表しているものから,ブッシュ(息子のジョージ・ウォーカー)とオバマ両名の画像を順に並べてある。なおブッシュの父親,ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュも大統領であった事実はいうまでもない(George Herbert Walker Bush,共和党,第51代)。

アメリカ白人系の世襲政治屋
正直いってかなりのバカボンであったが
このような人物でも大統領になれるらしい

よその国のことだといって安心していられない国情にあった
どこかの国もあったが
遺伝子の半分は白人系だが黒人初の大統領と呼ばれたのは
実に不思議な解釈というか呼称

そもそも肌の色そのものにこだわり政治家の資質まで
ウンヌンしたがるようだとしたらその愚昧さかげんは抜群に最高水準


 ブッシュ・ジュニアはそもそも,いかさま選挙で大統領に当選した疑いがあった。当時フロリダ州知事だった弟ジェブが,票の操作をしたりしたなどの疑いがもたれていて,いまだに解明されていない。

 また,このブッシュ・ジュニアの学歴のうち,大学の経歴に関していえば,次段にしめしているとおり,どうみても実力相応ではないエール大学の学部とハバード大学の経営大学院に進学できていた。

 いちおう,表層的な観察になるけれども,その「学歴内容」にふさわしいと思いたいような〈人間の雰囲気:知的な容貌〉とは,無縁の顔つきを披露してきた政治家であった。

 その点にあえてこだわっていえば,このブッシュは「白人エリート層に所属していた人物であったから」,エール大学(学部)やハーバードの経営大学院に進学できたのだと(つまり縁故枠で特別に),差別も偏見もなしにいえるかもしれない。

 ブッシュはそもそも,テキサス法科大学院(1883年に創立されたテキサス州立の大学・大学院だが)には合格していなかった。ところがなんと,アメリカ大学・大学院のなかでも最高峰に位置する私立大学のそれらには,みごと合格していた。

 補注)なお最新の事情としてアメリカの法科大学院の順位付けによれば,こうなっていた。

     ◆ 最新の Law School Ranking(2024年用)
  
 1.  Stanford(変動無し)
 1.  Yale(変動無し)
 3. Chicago(変動無し)
 4.  Duke(+1)
 4.  Harvard(+1)
 4.  Pennsylvania (Carey)(変動無し)
 4.  Virginia(+4)
 8.  Columbia(変動無し)
 9.  NYU(-4)
 9.  Northwestern(+1)
 9.  Michigan(+1)
 12. Berkley(-2)
 13. UCLA(+1)
 14. Cornell(-1)
 14. Georgetown(+1)
 16. Minnesota(変動無し)
 16. Texas Austin(変動無し)
 16. St.Louis(+4)
 19. Vanderbilt(-3)
 20. Georgia(変動無し)
 20. North Carolina(+2)
 20. Notre Dame(+7)
 20. USC(-4)

 出所)https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-law-schools/law-rankings?_sort=my_rankings-asc

アメリカ法科大学院順位付け

 白人だからどうだ,黒人だからどうだというみかたでする「アメリカ大統領の比較」は,黒人(だが白人との半分はんぶんの混血だが?)の大統領はまだオバマ1人しかいないので,この比較そのものを詳細にするための材料はまだ,決定的に不足している。

 ましてや,オバマが黒人だから「ああだ・こうだ」といった,きわめて単純に判定する発想法じたいが,金 美齢という人間の精神内に控える〈単細胞的な思考の資質〉を,かえって反面からあからさまに証明した。

 その発言の浅薄さはもとより,彼女の黒人種に対する「差別・偏見」の底知れぬ深さ,そしてそのあさましさには,台湾人であることに誇りも抱いていると推察される人間であるという点など,最初からそっちのけにしてよく,ただ同じ人間である立場から感得するほかない軽蔑感を抱かせるほどに,程度が悪かった。

 以上のような金 美麗「評価」は,この人の発言をありのままにすなおに受けとっての判断であり,また最近,ユーチューブ動画サイトに登場している彼女の姿「など」,そもそもまったくみる気もない本ブログ筆者にとってはひとまず,「金 美麗に対する人間評価勘定(評定結果)」は「疾うの昔に締められていた」と結論していた。そのように措置しておいたところで,大きな間違いは生じないものと確信している。

 それよりも金 美麗は,歴代のアメリカ大統領を比較検討してみたうえで「白人大統領たちのおバカ度順位決定のためのコンテスト審査委員長を務めてみたら」よい。きっと,自分の「差別・偏見」が淀む心底のドス黒さを,多少はのぞけた気分になれるかもしれない。

 ところで,まだはっきり断わっていなかったが,本日の記述は,2014年2月23日に放送された読売テレビの人気バラエティ番組『たかじんのそこまで言って委員会』のなかで,アメリカのオバマ大統領を「もしオバマさんが白人だったら,あのレベルの政治家では大統領に当選しなかった」と評した金 美齢の発言が波紋を呼んでいた点,これを問題にしていた。

 註記)つぎの https://www.youtube.com/watch?v=u6eN6rj_eqQ で,この金による発言が視聴できる。つぎの画像はそこから一画面の切り貼り。

同上のユーチューブ動画サイトから
http://livedoor.blogimg.jp/hikoshi727/imgs/5/
要はオバマは下駄を履かせられていたという風説的な俗論を
得意になって拡散するための言論活動に熱心であった

 前段のユーチューブ動画サイトの番組から金 美麗の発言を,あらためて紹介する。

 冒頭のVTR(2014年2月23日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』のなか)で,2014年1月28日におこなわれたオバマ大統領の一般教書演説の内容に関連させてとなったが,彼女はこう述べていた。

 演説の大部分がアメリカ国内の内政問題で占められたことや,覇権拡大の動きを強める中国の脅威にはいっさい触れなかったことをとりあげて,「積極的に対テロ戦争にとり組む『世界の警察』から『弱腰外交』へと舵を切ったようにみえる,オバマ大統領の『内向き』発言に対していいたいことは?」と,スタジオのゲストに発言を求めた。

 他のパネリストが「アメリカの長期的な国家戦略と大統領の発言はチグハグなんじゃないか」「第2期オバマ政権が発足したときにアジアに主軸を移すというようなことをいったのに,実際の外交政策をみるとアジア重視にはみえない」などと発言した流れのなかで,  

 金 美齢氏は「そもそもね,オバマ氏が出てきた大統領選挙,もしオバマさんが白人だったら,あのレベルの政治家では大統領に当選しなかったと私は思ってるわけ。あの当時,ある種の旋風が巻き起こったんですよ」と発言した。

 この発言をめぐり,ネットでは激しい意見のぶつかり合いがみられる。

 ・人種差別につながる下品な発言
 ・読売テレビの人権感覚を疑う
 ・BPOはこれを問題視するべき

 ・有色人種の投票先が異常にオバマに偏っていたのは事実
 ・黒人ってことで底上げされてるのはたしかにそうかも
 ・初の黒人大統領としての知名度を利用して当選したのは正当な分析

 ・ブッシュを下回った支持率がすべてを語ってる
 ・この人も親日の帰化台湾人でなければテレビ需要はない
 ・自分〔金 美齢〕が支持する安倍を嫌ってるオバマは,馬鹿な黒人って
  いいたいだけ


 ・事実かもしれないがこういう発言は居酒屋か床屋談義でしか許されない
  のが常識
 ・差別是正措置はアメリカ人自身も疑問に感じているけど,レイシスト呼
  ばわりを恐れて口をつぐむ問題
 ・こういう発言が堂々と放送される時代になったことに驚く
 
 ・以前から,在京メディアが報道しないタブーとされるテーマについても
  歯に衣着せぬ姿勢でとりあつかってきた同番組。金 美齢氏の発言の是
  非はともかく,やしきたかじん氏が亡くなってからも,その遺志はしっ
  かり受け継いでいるようだ。  

 註記・出所)http://news.ameba.jp/20140224-19/

ちなみに「たかじん」

 金 美齢の「オバマは白人だったらあのレベルの政治家は大統領になれない」という発言が「人種差別か」どうかと問われれば,ただちに「そうだ」と答えるのが妥当である。いまどきこの種の発言をする人間が,自分が知識人・識者・専門家であるかのように立ちふるまうことは,御法度であることは自明に属する共通認識。

 そこでこういう勝手になるが,しかし当然の想定話を展示しておこう。

 金 美麗は多分,以上のように批判された自分の立場から,しかも推測であっても,かなり高い確率でこういいい返してくるはずである。つぎのように敷衍して表現しておこう。

 要するに,以下の理屈開陳は「反問的な推理」にもとづく論理の運用となる。

 「もし◇◇さんが,白人だったら,あのレベルの政治家ではね(⇒でもね),大統領に当選しなかったと私は思ってるわけ」〔とも私:金 美麗はいえます,と〕。

 白人でも何〔色の肌をもつ〕人でも・なんであっても,立候補した人間が大統領選挙に勝って当選するか否かの問題は,「白人であるか,黒人であるか」が決定的な差ではない〔とも私:金 美麗はいっておきます,たまたまオバマが黒人であっただけ,と〕。

金美麗「反論」想定

 黒人の政治家を大統領に選ぶことになった「アメリカという国家」そのものを,事実として受けとめることが重要である。アメリカという国家が,黒人の大統領を選んだからといって,金 美齢は「あのレベルの国家がアメリカだ」という具合に,なにかを格別に非難したいらしい。おかしな発言を,それも差別的に平然と,わずかの恥ずかしさもなく,口に出さた老女が実在した。

 なお,当人による履歴紹介によれば,金 美齢(きん・びれい)は,台湾出身の日本国籍の評論家だったそうである。学校法人柴永国際学園JET日本語学校理事長,元台湾総統府国策顧問。夫は周 英明。長年台湾独立運動にかかわってきた。この金と同類らしい「台湾出身の日本国籍の評論家」として黄 文雄がいる。

 ※-4「最悪のタイミング 安倍首相の親友 金 美齢氏が発した黒人差別 この発言は米国民を敵に回す発言」『リュウマの独り言』2014年3月14日,http://ryuma681.blog47.fc2.com/blog-entry-1002.html

 「浦和レッズ」の人種差別横断幕には厳しい処分だったのに,「オバマは黒人だから大統領になれた」と テレビで放言した「金 美麗」はなぜお咎めなしなのだろう。

 驚くことばかりの安倍首相の「お友達」らの暴言であるが,そのなかでもこの暴言は,今後の進展いかんでは間違いなく命とりになるだろう。おりから安倍政権のオバマ大統領批判が相次いでいるときだ。この暴言は最悪のタイミングで出た最悪の暴言だ。

 それは〔2014年〕2月23日に放映された『やしきたかじんのそこまで言って委員会』に出席していた金 美齢のつぎの発言である。

 すなわち,米国のオバマ大統領について,「もしオバマさんが白人だったら,あのレベルの政治家ではね,大統領に当選しなかったと私は思ってる・・・」。

 実際はもっとひどいことを驚くほどの遠慮のなさでベラベラ語っている。動画が消されないかぎり,誰でもみることができるから,ぜひ一見することをお勧めする。

 この発言は,これ以上ないオバマ大統領に対する侮辱である。いや,米国の国民すべてを敵にまわす発言である。金 美齢はただの私人ではない。安倍首相のインナーサークルの1人である。

 金 美齢は,自宅を提供して安倍首相とそのお友達の懇親パーティを開き,そこに安倍首相が参加するほどの間柄だ。どんなに弁解しようとも,釈明しようとも,安倍首相の考えを代弁していると米国メディアに書かれても仕方がない。

やしきたかじん・画像
http://www.jprime.jp/entertainment/man_talent/16762 から


 それにしても大阪読売テレビはよくもこのような発言を放映したものだ。『やしきたかじんのそこまで言って委員会』はぶっつけ本番の生番組ではない。事前に収録して,その後編集して流される番組だ。製作担当者はなぜそのまま流したのだろう。

 もはや撤回はできない。そして米国の主要メディアは日本に特派員を置いている。この金美齢の発言を見逃すはずはない。米国の記者が日本たたきの格好のネタとして書けばたちまち全米に伝わり,米国国民のいるところになる。安倍首相は思わぬかたちで最大の危機に向かいあうことになるだろう。(引用終わり)

 この※-4の記述内容と同質の記述を,さらに次項※-5に引用する。なお,こちらは昨日〔ここでは2016年2月19日で最新だった(当時での話だが)〕の記述であった。


 ※-5「丸山議員の奴隷発言があぶりだす金 美齢氏のもう一つの暴言『天木直人のメールマガジン』2016/02/19 07:23,http://foomii.com/00001/2016021907233531612

 丸山議員が参院憲法審査会の場でオバマ大統領に関して,「黒人,奴隷が大統領になる」国などと発言して大問題になっている。このような暴言は,さっさと非を認めて議員辞職して終わらせるしかない。ところが丸山議員は議員辞職を拒否しているらしい。議員に固執する丸山議員も,それを許す自民党も愚かだ。必らず辞めざるをえなくなる。

 長引けば長引くほど安倍自公政権は追いこまれる。そして,長引けばもっと深刻なことになる。なぜならば,安倍首相の最大の友達である金 美齢氏がテレビで同様の暴言をおこなったのは,ついこのあいだだったからだ。

 彼女は,皆がみているフジテレビの政治番組で,オバマ大統領のごとき政治家は黒人だったから大統領になれたのだ,などといってのけた。これは,丸山議員の暴言に劣らないほどの暴言だったが,見事に封印されて終わった。

 それが蒸し返されないためにも,安倍首相は早く丸山議員を辞めさせたほうがいい。それが蒸し返されたら大変だ。丸山議員の辞職は早ければ早いほどいい。(引用終わり)

 金 美齢流の「オバマ大統領のごとき政治家は黒人だったから大統領になれたのだ」という差別的発言は,わわれわれが通常からよくしりえているように,「安倍晋三は岸 信介の外孫だったから首相になれたのだ」といった表現とは,まるで次元の異なった〈人種差別〉の典型的な発露・公表である。

 こういう発言をする人間が日本のマスコミ界のあちこちに,大きな顔をして「大言壮語」しながら歩きまわっていたのである。

黄 文雄・画像
http://worldforum.cart.fc2.com/ca14/90/ から


 金 美齢のお仲間に相当する亡命的台湾人のもう1人,黄 文雄は,こういっていたという。

 黄は,アメリカに住む友人からアメリカに住むよう誘われても,日本にいるのが一番いいとしている。日本を出ることが嫌で,海外に出ても一週間以内に戻ってしまうという。それは,日本人の「他人を思いやる」文化に依るところが大きく,日本人は他人のために個を滅することを厭わないという類稀なる気質に,自分を含めた世界の人々が惹かれるのだと述べている。  

 註記)https://ja.wikipedia.org/wiki/黄文雄_(評論家)

 要は,金 美齢も黄 文雄も日本という国,この国の民たちにひどく「甘えている」のである。甘えているだけならまだいい,金のようにトンデモナイ〈差別的な発言〉もしらふで平気でできる,昔から日本に在留してきた「元・亡命台湾人たち」が,この日本国内にはいる。

 「ニッポン ヨイトコ,イチドハ オイデ。モウ ソコクニハ,カエリタクナク アリマセン。コッチノ ヌルマ湯サ カゲンハ,ホンマニ ヨイデ……」ということか?

 ※-6「やしき・たかじん(家鋪隆仁)」の韓国人コンプレックスは力道山並み?

 前述のように,金 美齢の「黒人差別的な発言」の場を提供したテレビ番組『たかじんのそこまで言って委員会』を創りあげたやしき・たかじんに言及しておきたい。

 屋敷は1949年10月5日,大阪市西成区生まれ,2014年1月3日死去(満64歳)。学歴は桃山学院大学経済学部中退,龍谷大学経済学部中退。職業は歌手・タレント・司会者・ラジオパーソナリティ(活動期間;1971年-2014年)。

 屋敷は自分の「在日」というルーツをひた隠しにしていた。やしき・たかじんの評伝本には,生前語られなかった事柄も掲載されている。友人に「実は親父は韓国やねん」と泣きながら語ったことがあった。芸能界ではいっさい語らず,視聴者の反応を気にしていたと推測している.

 やしき・たかじんの父の権 三郎は,在日韓国人1世である。権 三郎は生涯にわたって帰化しておらず,日本国籍は取得していない。両親は正式に結婚しておらず,たかじんの本名である「家鋪」は母親の姓である。芸能界やスポーツ界には,在日の韓国朝鮮人の2世,3世が多数いる。屋敷はその1人に過ぎないともいえる。

 角岡信彦『やしきたかじん伝』(小学館,2014年)は,大阪市立大学の朴 一に,こう解説させている。

 やしきは「番組のなかで韓国や北朝鮮についてしゃべるわけですが,そのまなざしは在日だったと思いますよ。2人で(在日コリアンについて)話をすることはできなかった。それはやっぱり,かなり嫌がってたと思う。タブーに切りこむ番組やったのに,自分の出自はいえなかった。彼のもどかしさ,苦しさは,力道山といっしょだったと思いますね」(208頁)。    

朴一の話
 

 この屋敷隆仁に力道山を比較するのは,必らずしも適切ではない要素があるが,あえて比較してみる。力道山は,現在の北朝鮮を出身地としていた「れっきとした韓国人1世」であった。だが,屋敷は在日の2世として生まれていた。

 同じように出自を隠すにしても,その深層心理の構造・機能のありようは,同じではない。複雑に異なっていた。できれば克服していきたいはずの対象である「その出自問題」が放置されたまま,いつまでも1人だけで深く悩み,心理的に葛藤してもきた。

 くわえて,やしき・たかじんの場合をみるに,母は日本人であっても「在日として抱えていた苦悩」それじたいについては,両親が隣国人同士である場合の条件と同一であった。だが,彼の人生に隠蔽的に記録されていた「在日意識のありよう」についていえば,これには全面的に同情することはできない。

 「自分自身の本体・本心」を隠蔽させているこの種の在日系芸能人・タレントは,日本社会のなかにはまだまだ,潜在した形態で大勢が生息している。けれども,こうした隠されてきた事実こそが実は,

 日本社会側にいまも顕在・潜在を問わず生きつづける強烈な他・異民族差別意識,これがいままでじっくりと育んできた「あからさまな負の蓄積」,さらにいえば,日本社会のなかに伏在する「いまも生きた負の遺産」の明証物なのである。

 日本という国はその代わりに,日本人受けばかりを狙った言論活動をしているつもりである金 美齢のごとき,まったき中途半端なエセ的知識人を,自由・勝手に跳梁跋扈させる言論社会空間を提供してきた。

 金 美齢流に「オバマのごとき政治家は黒人だったから大統領になれたのだ」という差別的発言が発生する社会的な背景事情は,いまもこの国のおける底流として伏在している。金がそこまであえていったのであれば,たとえば,つぎのようにも論断しておくべきであった。

 いま亡き安倍晋三だが,「安倍晋三のごとき〈世襲3代目の政治屋〉」は岸 信介の外孫だったから首相になれたに過ぎない」。ここまで書いてきた気づいたことがある。「そうか,そういう▲カ息子の宰相」「ボンボンの甘ちゃん」のシンチャンだったから,やしき・たかじんとも付きあいがうまくでき,いい仲になれていたのか……。

【参考記事1】 本日2024年12月6日のこの改訂のために記述をしている最中につぎの『金曜日』の記事に再度出会った。末尾になるがリンク先住所を指示しておきたい。

 「安倍首相の “お友だち” 金 美齢氏が侮辱発言-『オバマが白人なら当選しない」『金曜日』2014年3月19日 5:54PM。リンク先住所はこの記述の題名に貼ってある。

 この記事からはとくに,つぎの段落の意見のみ抽出しておく。

 元駐レバノン大使で作家の天木直人氏は,「これはオバマ大統領批判にとどまらず人種差別と戦っている米国国民すべてを敵に回す暴言だ。金美齢氏が安倍首相に近い言論人であることは皆がしっている。米国は安倍不信をさらに強めるだろう」と語っている。

金美麗の差別発言

【参考記事2】-たかじんとシンチャンの仲はこうだった,大阪・関西地域では,たかじんが在日韓国人2世だという事実は周知も同然であった-

【参考記事3】


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