大捕物、けたたましい叫び!逃げ惑う女!
あ−あ、驚いた!飼い猫がネズミをくわえ帰宅した。この行為は、親愛なる者へのプレゼントらしい。選ばれし者が、食す優先順位を得る。
エッ!誰が食べるの?
勿論、私ではない。
居間の天井で時々、運動会が開催されて、とても賑やかだった事がある。
ネズミは普段は外にいて、寒くなると、夜に家の中に侵入するらしい。
しかも15ミリの隙間が有れば、簡単に入れるそうだ。驚き!
家内は「恐ろしい!」と、業者への依頼を強く提案した。
依頼する前に、我々は、参考までに専門業者の動画を見た。
プロは隙間を塞ぐ事や粘着板を下に置きこれにネズミを導く。毒餌も有効な対策だそうだ。
この動画を見た息子は、「素人でも出来そう」と、ジョイフル本田に、走った。
息子帰宅後、隙間の特定と毒餌を設置。事の進展を待った。
猫がネズミをくわえて戻ったのはその対策を講じた日の、夕方だった。
外で猫に見付かり捕獲されたと言う事は、普段はやはり外で活動しているのだ。
そして夜間、餌を求めて家に侵入するのだろう。
我々の推論に確信が持てた。
これで解決と言いたい所だが、猫がネズミをくわえて戻った所までは良い。
その後の家内のギャーッと言うけたたましい叫びと同時に、猫が驚いて、口を開いた所から大捕物が始まる。家中、大騒ぎ!
ネズミの印象が余りにも悪すぎるのだろう。
ジメジメした不衛生な暗所に生息し、病気をまき散らす。何でも噛んで駄目にしてしまう。
これはきっとドブネズミなんだろう。大きさも巨大な事がある。
今回のネズミは運動会の足音からクマネズミと判断した。問題は毛ジラミ位しか思い付かない。
さて、現場は1階和室。外にあるダンボールを中に運び、逃亡阻止のフェンスを設置した。
殺虫剤を噴射。動きを封じた。
暫くし猟犬ならぬ猟猫を現場に投入。
動きを観察していた愛ちゃんが最後、的確に仕留めた。
現場には家内の悲鳴と逃げ惑う姿がクッキリと残された。
以上 現場からでした。