心を操るMC
先日、BLUE ENCOUNTの対バンツアー、ASSEMBLE A NEW AGEに行ってきた。対バンはフォーリミで正直フォーリミを聴きに行ったようなもんだった。整番は1600番台だったため前で見る事もなく会場中央少し上手側で見ることになった。トップバッターはフォーリミ。独特の高音とリズム感に操られ最高のステージで胸の高鳴りはピークまで達した。ダイブ反対派だった自分は、あの瞬間だけはダイバーみんなの気持ちが分かった気がした。もっとフォーリミについての感想を書きたいが今日触れたいのはここじゃないのでこれぐらいにしておくことにする。
自分の価値観が変わりそうになった田邊さんのMC
今回BLUE ENCOUNTのボーカル田邊さんのMCで自分の"音楽"や"夢"の価値観が変わりそうなワンシーンがあった。
それは「最近ね、武道館のDVD発売したんだよ。別にここで買ってくれとか宣伝するつもりじゃないんだけど。そんでお母さんはDVDとか出すといつもよく褒めてくれるんだ、でも今回はね、ちょっと違ってね、お母さんが教えてくれたんだ、お父さんが最後拍手しながら涙流してたよって、その時、あぁ俺ってこの人たちのためにバンドやってんだなあって、この人たちにカッコよく見せたくてバンドやってんだなって」
最高に胸が熱くなった。バンドマンたるものとりあえず"ファンのために"をいかにカッコよく表現するか、だと思っていた。なぜならそれがバンドマンにとっての安全牌だから。ただ今回の田邊さんの一言でBLUE ENCOUNTというバンドたくさんのファンを抱えながら大きな舞台で活躍している理由のようなものを感じた。無論ファンを大事にしてないとかそんなことはこれっぽちも思っていないが「この人達のためにここは揺るがない」というのを根底に持っているだけで考えた方や生き方が変わるのかもしれないし同じ事をしてても大きな差が生まれるに違いない。それはバンドに限った話ではなさそうな気がした。「〇〇になりたい!」とか「〇〇の企業に入りたい!!」というような夢もいいが田邊さんのように身近にいて喜んでくれたら1番嬉しい人を喜ばせる。これも立派な"夢"なのかもしれない。初めてライブで曲やセトリ以外で考えさせられたライブになった。ASSEMBLE A NEW AGE。ありがとう。