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My Favorite Things -MOVIES-

カサブランカ 1942年 米国

中学2年の時に、深夜映画としてTV放映を鑑賞し、余りの感動で興奮して眠れなかったことを今でも覚えています。それ以来長い間、生涯ベスト1の映画でした。


制作はまさに第二次世界大戦中で、主題に世界情勢がバックグランドにあると思うとまた違った感慨があります。
モロッコ(実質的なドイツ占領下)の首都カサブランカでナイトクラブを運営するリック(ハンフリー・ボガート)とかつての恋人イルザ(イングリッド・バーグマン)が再開する。イルザは対独レジスタンスの指導者ラズロ(ポール・ヘンリード)の妻として。
レジスタンス運動の為、渡米を計画するラズロ夫妻と阻止を企むドイツ軍
そこにかつての恋人リック(ハンフリー・ボカート)が絡むストーリー

ラストは、かつての恋人イングリッド・バーグマンとアメリカでの新たなる人生の出発ではなく、レジスタンス活動の指導者の妻となり、彼を支えるよう説得し、二人を見送るリック(ハンフリー・ボガート)その説得する言葉一つ一つが胸に響きます。
良い意味で見るものを裏切る展開とリックの男としてのふるまいに深い深い感動を覚えました。
以降、生きる指針のひとつになったような気がします(「ボギー俺も男だ!」のウッディー・アレンのように)https://eiga.com/movie/49332/
この映画の魅力は、ストーリー(脚本)の秀逸さでありイングリッド・バーグマンの美しさであるのはもちろんだが、なんといってもボガードの圧倒的な存在感、人として男としての生き方に尽きる。

好きなシーンのひとつは、
ドイツ占領下のブルガリアから避難し、渡米を夢見る新婚夫婦。お金の工面のため警察所長に体を売ることを決意する美しい妻に相談され、ビザの購入資金を助けるために、リックがルーレットでの夫を八百長で勝たせる場面
いやあ、ホントにかっこいい!

この映画では多くの名言も生まれているように、セリフが重要な要素となっています。字幕だと文字数制限があり、本来の意味、行間まで伝わらないケースもあります。その点吹き替えの場合、字幕より忠実に語彙を伝えられます、自分の場合、初見がTV映画の吹き替えだったことが、よりこの映画の魅力を堪能できたのではないかと思っています。
(ハンフリー・ボカート役 久米明)よくナレーターをしていた方です

最後に、
クランクインした時点では、結末が決まっておらず。
監督のマイケル・カーティスは、二通りの結末、いずれになってもいいように撮影を進めたといわれています。それに対してイングリッド・バーグマンは業を煮やし、「どちらを愛すればいいの!」と監督に詰め寄ったらしいです。このことが結果的に有名なラストシーンを生んだのかもしれません。






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