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ビール好き必見! 古代エジプトが教えるビールの魅力!


ビール今も昔も飲み物として親しまれてきた。
古代エジプトの人々はビールを飲むだけではなく、生活のいたるところにビールを使用してきた。代表的なのはパンである。
もともとパン発祥の地とされる古代エジプトであるが、それには当時から人々に親しまれてきたビールの存在が深くかかわっている。
古代エジプトのパン職人は、ビールの泡の部分をパン生地に混ぜ込んでいたという記録が残っている。
ビールを混ぜ込むことでフワっとしたパンが焼きあがるのだ。
なぜだろう。
当時、作られていた上面発酵ビールにはビール酵母が豊富に含まれていた。この酵母がパン生地に含まれる麦由来の糖をアルコール発酵させ、二酸化炭素を発生させる。生地の中で気体が発生するため、パンがフカフカになるのだ。また、生地の中で生産されたアルコールはのちの窯焼きによって揮発するが、微量に残ったアルコールがパンに特有の香りを与えることで、美味しいパンが焼きあがっていた。
酵母の存在やはたらきが知られる前から生地にビールを混ぜ込んでいたとは古代の人の知恵に驚かされる。
ビールが混ぜ込まれてふっくら焼きあがった香ばしいパンを食べる人たちによって古代エジプト文明は成り立っていたのだ。

また、古代エジプトでは医療の面でもビールが活躍していた。
軽い鎮静剤としてビールが用いられていた記録がある。薬として使われていた記録をいくつか紹介しよう。
①    泡立てたビールと刻んだタマネギを合わせたものは便秘に効く。
②    粉末状にしたオリーブにビールを加えたものは消化促進の効果がある。
③    サフランを加えたビールを腹部に塗り、マッサージをすると陣痛が和らぐ。
等々、さまざまな使用用途がありおもしろい。
香辛料や薬草を練り合わせるときの「つなぎ」としても使われたという記録も残っている。
現代社会では、ビールがストレスを発散や、愚痴や本音等の言いづらいことを口から出してしまうための特効薬として用いられているのを散見する。
古代も現代もビールは人間の生活に欠かせないものなのだ。

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