教科書には載っていない!? 9割の人が知らない植物の「血液型」
朝の情報番組を見ていると、よく「血液型占いのコーナー」を目にする。
あれは実に非科学的なモノであり、当然全くの根拠がない。信じるだけ無駄である。
きっとそういう風に思われてるんだろうな~と思いつつ、やっぱり占いというのは見てしまう。今日の自分がラッキーなのか知りたいではないか。
そして、今日のラッキー血液型は「B型」であった。
つまり、ウチで栽培しているセロリには、素晴らしい1日が待っているのだ。
「え?」となった人も多いと思うが、実は植物にも血液型がある。
もちろん植物の体に血液は流れていない。しかし、植物の体には「クロロフィル」という、人間でいう「ヘモグロビン」と非常によく似た構造をもつ物質がある。違いは、物質を構成している中心元素が「Fe」か「Mg」かというだけだ。(ヘモグロビンが「Fe」、クロロフィルが「Mg」をそれぞれもっている。)
植物の体には、血液検査の際に人間の血液とよく似た反応を示す物質がいくつか含まれており、およそ1割ほどの植物は、人間とよく似た糖タンパク質をもっている。ふしぎなことに、このタンパク質を検査すると、植物の血液型も人間と同様に、「A型」「B型」「O型」「AB型」の4種類に分類できるのだ。
A型やB型の植物には聞き馴染みのないものが多いが、「ダイコン」「ゴボウ」「ブドウ」「ナシ」など、私たちがふだん口にする野菜や果物の多くはO型で、「ソバ」や「スモモ」はAB型だ。
一方で、面白いのは「モミジ」である。
モミジは黄色から徐々に赤色に変化していくが、黄色の時期は「AB型」、赤色の時期は「O型」と測定部位や時期によって血液型が変わってしまうのだ。
赤ちゃんを生まれてすぐ検査すると「A型」だったが、その子が大人になってから検査すると「B型」だった、ということが人間にもある。
人間と植物の間には思わぬ共通点があって、自然のフシギというのにいつも感心してしまうのだ。
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