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怒りとは

対人で嫌な思いをした時の理由や
対人をなるべく避けたい理由の
大きなウエイトを占めるのは
【怒られる】【叱られる】【否定される】
などではありませんか?

ここでは【怒られる】【怒り】についての解説とその時の対応について説明します!

そもそも
【怒り】とは何か?

心理学者のアドラーは、人が怒りの感情を持つ理由として
4つの目的を果たそうとしていると述べています。

『支配』
親子や上司と部下などの関係で、相手を自分の意のままに動かしたいと思う気持ち
『主導権争いで優位に立つ』
夫婦間、社内、仲間内で、主導権を握りたいという気持ち
『利権擁護』
自分の権利や立場を守りたいという気持ち
『正義感の発揮』
正しいことを教えたいという気持ち

この4つの目的を果たそうとして現れるのが怒りです。
しかし最初に感じるのは怒り以外の感情です。最初の感情はあとから怒りに変わるのです。人は最初に感じたものを心の奥に追いやってしまい、気づいていないこともあります。

最初に感じる感情を一次感情と言い、『悲しみ』『虚しさ』『苦しみ』『心配』『さみしさ』などがあります。
これらの一次感情が大きければ大きいほど、二次感情である『怒り』として表現されます。怒りは一瞬で湧いてくるので、一次感情に目を向ける時間がないのです。

①職場での例を考えると

スタッフ:「プレゼン資料、締切1日過ぎてしまいました。すみません。」
上司:「なにやってるんだ!」「納期は守るようにと何度も指導しただろう!」

というやりとりが仮にあった時に
上司はどんな感情が先にあると思いますか?
前述した通り、
いきなり怒りは生まれません。

☀︎プレゼン資料が締切に間に合わなかった
→『焦り』『不安』
間に合わなかったどうしよう?
間に合わなかったけど大丈夫だったかな?
☀︎何度も指導している
→『虚しさ』『悲しみ』
指導方法が間違っているのかな...
何度も指導しているのに効果がないのかな...
どんなふうに指導すれば良いのか...

と、このように感情が生まれます。

しかし期日を守れなかった部下の行動から
•自分の立場は大丈夫なのか
『利権擁護』
•正しいことを教えていかなければならない
『正義感の発揮』
という目的が生まれます。

その目的を果たそうとして『怒り』がでてくるのです。

②日常生活で考えてみると

あなたとの待ち合わせに、連絡をせずに30分遅れてしまった時の会話で

恋人:「遅れてごめんごめん」
あなた:「遅れるなら連絡くらいしろよ!まったく!」

あなたは待っている間に、
急用ができて来れなくなったのではないか
『心配』
途中で事故に巻き込まれたのではないか
『焦り』
を感じていたはずです。

やっと現れた恋人を見て安心したと同時に心配が怒りに変換され、「まったく!」という言葉が出てくるのです。そして「(心配したじゃないか)」という言葉が隠れているのも事実なんです。

このように考えると
実は【怒られている】としても
別の感情だったり、別のことを考えていた結果の感情が露わになっていることがわかります。

私も怒られるのは苦手です...
しかしその奥にある
心配してくれた、不安だったという第一感情に目を向けると視点が変わりませんか?

怒られないようにしようと考えなくていいんですよ。
不器用な人や言葉足らずの人が多いのは事実ですが、少なくとも【怒る】ということはあなたへ関心をもちあなたのことを『心配』したりする感情があるということです。
関心のない人に対して【怒る】ことはありません。
また【怒る】側になる時も、第一感情をそのまま相手に伝えてみてください。
ちょっとしたことですが印象が変わりますよ。

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