日記2023/11/07 リフレ派理論の探求
友人から、リフレ派の理論に基づく量的・質的金融緩和政策について質問され、それを友人に説明するために、その土台を作った元日銀副総裁岩田規久男氏の書籍を読み込んだ。一般的にリフレ派は、金融政策によってすべてが解決すると考えている経済学者達という誤解があるが、多くのリフレ派経済学者は民間のバランスシートが損なわれ、投資が滞った際に金融政策の効果は限られており、財政政策への注力も重要と認識している。あくまで、量的・質的金融緩和政策はバブル崩壊によって傷がついたバランスシートへの恐怖感を払拭すべく市場心理に焦点を当て、予想インフレ率を調整し、ETFやREITを通じて株式や不動産市場に働きかけるものだ。
またリフレ派の金融政策の弊害として悪い円安が指摘されるが、円安が継続することで、海外への設備投資が抑制され、国内投資が促進されることによる産業の空洞化の是正等良い側面も期待できる。単に物事を一方的に悪いと決めつけるのではなく、深く考えることの大切さを再認識した。表層的な理解にとどまらず、積極的に質問し、真の理解を追求する友人の姿勢は見習いたい。
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