チ。おもれ〜!!!

現在放送中のアニメ、『チ。ー地球の運動についてー』が面白い!!!

アニメオタクを自称しつつ、ショート動画ばかり観てしまい、結局なかなかアニメを観れていない怠惰な私。
しかし、唯一毎週追えているアニメが、チ。である。数年前に何かの大賞を獲っていたし、書店でもよく見かけたので、勿論既チ。の作品であった。

アニメ放送ならば、無料で(セコい!)観られるしお得〜と思い、迷わず録画した。
母にも薦めて一緒に第一話と連続放映の第二話を観た。

そっからなんやかんや毎週毎週、晩御飯時に母と観ている。
最初こそ私の熱量の方がデカかったが、回を重ねるごとに、寧ろ母の方から「チ。観よ!チ。!!」と言い出すようになった。
親子喧嘩を起こして互いに殺気立っていたときですら、チ。を観ている間だけはその場は平穏であった。


ざっくり説明すると、天動説がまだ信じられていた時代に地動説を追究する話だ。
天動説やら地動説やら言われるとなんだか難しそうだと思うかもしれないが、まったくそんなことはなく、私のような馬鹿でもうきうきで楽しめる。広く色々な人にわかりやすいよう工夫して描かれているのかもしれない。
天体という人間外の活動について取り扱っていながらに、人間の心情描写も惹きつけられる。
そう、この作品一言で表すなら「アツい!!!」

ただ、一つだけ注意が必要な要素があって、それが拷問描写。割とエグい。なんなら作品自体が、拷問描写から始まる。
しかも、そういった拷問が実際に行われていたであろうことを考えると、なかなかに心を抉ってくる。同時に、その残酷さを、炬燵に入りご飯を食べながら、フィクションとして消費できる安心も感じる。
異教徒として殺されるかもしれない。
文字通り、命をかけて知に挑むキャラクター達を観ていると、勉強を怠けてネットサーフィンをしまくっている自分が心底情けなくなってくる。
改めて、勉強できるって贅沢なことなんだよなぁと。

ちなみに、主題歌もめちゃくちゃいい。
OPはあのサカナクション作曲!
EDはあのヨルシカ作曲!
豪華だ〜!!

今まであまりサカナクションの音楽に触れてこなかったのだが、本作のオープニングテーマ『怪獣』があまりにも良すぎて、とても興味が湧いた。そのため私の中では最近『新宝島』が流行っている。
二曲とも冒頭の軽やかさがとても好き。何かが始まるようなわくわくが音に潜んでいる感じがする。フルがとてつもなく待ち遠しい。

ヨルシカ、というかn-bunaさんの曲は以前から好きで、本作エンディングテーマの『アポリア』もめちゃめちゃ良かった。とっっっってもヨルシカとチ。の作風が合っているなぁーと。美しいものに出会ったときに時折感じる、心をきゅっとする切なさを、曲を再生するたびに味わっている。ちなみにこちらの曲も、冒頭が好き。

現時点での最新話、11話まで観た。
1クールアニメの場合11〜13話で終わる印象なので、もしかしたらチ。もあと数話で終わってしまうのでは!?と心配になり、何クール放送なのかを検索。
すると、なんと2クール連続放送らしい!!やった!しかも、原作漫画が全8巻と割と短めなので、最後までアニメで描かれる可能性が高いらしい!!やった!!!

冬の空は澄んでいるらしく、比較的星が見えやすい。最近の私は夜空を眺めるたびにチ。を思い出す。
面白い漫画があって、だからこその素晴らしいアニメがある。そしてそれを、家族とともに美味しいご飯を食べながら観る。その光景の延長線に、綺麗な空がある。
「この世は、最低というには魅力的すぎる。」



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