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DIY活動記録 ~山川邸編~
「DIY活動記録 ~池田邸編~」の記事に続き、今回は山形市東原にある「山川邸」の紹介です!
これらのDIYは、本校の加藤優一教授が定期的に開催している空き家勉強会で相談された空き家を建築環境・デザイン学科の学生でDIYしようということになり、始まった企画です。
山川邸とは
山川邸は築45年の一軒家で、4人分の個人部屋と共有キッチン、16畳の共有スペースがあります。現在は既に3人の学生が住みながらDIYをしています。
仕組みは池田邸と同じく、初年度の家賃をDIYの費用に充てる形です。
現在山川邸に関わる主なメンバーは、建築・環境デザイン学科の2年生4人(住人)です。この4人が卒業する前には、山川邸に住みたいという人を募集し、新たなメンバーでのシェアハウスとして受け継いで欲しいと考えています。
施行内容を紹介!
第1回目の記事は壁と床の施工についてです!
※現在山川邸は共有スペースのみDIYを進めています。
襖から壁に
施行の始まりは2024年9月末。防音・断熱を考慮して、襖だったところを壁に作り替えました。
L字型に隣接していた空間から、プライベートが確保された個人部屋へと変化!
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隙間をウレタンフォームで埋めた状態
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隙間はパテ埋め
畳からフローリングに
次に、畳から正方形が並ぶ形のフローリングにする作業です。畳を剥がし、根太と断熱材を入れ、色を塗っておいた仕上げ材を打ち付けます。光の反射が気になったため1番最後につや消し材を塗布しました。
スリッパが無いと足が凍ってしまいそうな床から直接座っても平気な床へと生まれ変わりました!
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壁塗り
次に壁塗りです。和室特有の砂壁であったため、初めにプライマーで塗り固めた後、白の塗料を塗布しています。日焼けなどで変色していた部分は無くなり、モダンテイストの家具も似合うような部屋に変化しました!
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作業は全て学生のみで行っているため施工の荒さはありますが、1年生から3年生まで協力してもらいなんとか形にすることができました。
苦労したこと
施工経験の無い学生も多く、様々な場面で躓きました。特に苦労した点を3つにまとめました。
1つ目は、部屋の歪みに対応することです。築年数が経っている為、直角はほぼなく、工夫しながら微調整して施工しました。歪み具合も全ての箇所で異なるため、数ミリのズレを毎度計測しながら進めていく必要がありました。
2つ目は、材料調達です。材料が足りず作業中に買い出しに行ったり、作業を中断せざるを得ないなどの場面がありました。逆に計算ミスで、ロスが出てしまったことも、、。
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3つ目は、スケジュールを計画・管理することです。
作業を円滑に進めるための計画など、基本的なところが重要だと実感しました。課題やアルバイト、他のプロジェクト活動などと両立をしながら、隙間時間を使って作業をすることが大変でした。
デザインを考え、施工方法を調べるとこから始まり、各材料の種類を決定し、計算し調達する。また効率の良いように作業を順序立てて、作業場の事前準備、道具の準備や調達をするなど。長い材はトラックでも運べなかったり、実際に見てみると色や質感がイマイチだったり、初めてだからこそ予期せぬところで沢山の時間を使いました。
学び
施工方法に限らず、道具の基本的な使い方やコツなどを学びました。
また段取りや、どの作業にどのくらい時間がかかるのかなど、実際に施工してみないとわからない経験や失敗が多くできています。自由に作業ができている環境に本当に感謝しないといけませんね。
今回の記事はここまでです。
次回はさらなる変化が見られるはず、、!
無理のない範囲で頑張ります!お楽しみに!
文 二戸こゆき
写真 山川邸