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2024年度実践記録 #1「黄金の3日間」

初めまして!

 公立小学校で教員をしているJと申します。セミナーや書籍等で学び始めるようになってから、どうしてもinputの量に比べてoutputの量が足りていないことを気にしていました。そこで、自分の実践記録や学んだことの振り返り等を、noteにまとめていくことで、outputする機会を増やしていくことにしました。自分自身の振り返りという側面もあるので、読みづらいところもあるかもしれませんが、もしよろしければ、読んだ感想等を教えていただけると幸いです。

2024年度のテーマ

徹底的に追試する

 さて、今年度教員生活11年目を迎える私ですが、テーマとして「徹底的に追試する」を掲げました。これまで、様々学んだことを追試することにどこか後ろめたさを感じる自分がいました。そこには、「真似するのはよくない」「自分の実践を作らなければいけない」そのような考えがあったからです。子どもたちには「どんどん真似しよう!」と言っているのにも関わらず、自分がそうできていない。そこに気づいたことで「まずやってみよう!」という気になりました。また、追試することで分かるその実践のよさもあるだろうし、きっとその中に自分らしさも入ってくるのではないかとも思っています。
 そこで、今年度は「徹底的に追試する」をテーマに、実践を重ねていきます。書いていく内容の中には〇〇先生の実践だなとなるものもあるかもしれませんが、やってみた感想とともにまとめたいと思います。

どれだけ準備ができていたか

 2024年、追試をテーマに掲げてスタートした訳ですが、新年度はじまるにあたって、渡辺道治先生と古舘良純先生のセミナーやVoicyの報送を参考にしながら準備を進めてきました。お二人が話されていることの共通点は、【先を見据えて準備をする】ということだと思います。学級経営ノートしかり、グランドデザインしかり、どれだけ子どもたちの姿をイメージして準備をしているかが、出会に大きな力をもたらしてくれるのです。
 そこから、11年目にして初めて、グランドデザインの作成に着手し(まだ完成ぜず‥)、学級経営ノートの中身を大幅に変更しました。「理想を定め心を決める」頭の中でふわふわと持っていたものを、言語化するのって大事だなと思いました。
 おそらく教員人生の中でもっとも準備をして迎えた今年度のスタート。いつも以上に子どもたちとの出会いにわくわくしていました。

2024年度黄金の3日間

4月8日(0日目)

 勤務校は、始業式が行われた後、すぐに入学式があるため、新しいクラスの子どもたちとの出会いの瞬間は一瞬で終わってしまいます。できることはプリントを配布することと呼名をすること。そのため、その時までに全員の名前を覚え、笑顔で顔をあげて呼ぶことを意識しました。昨年度スタートのときの写真しかなく、顔もそれで覚えていたので、改めてそこで顔と名前を一致させながら出会いの瞬間を味わいました。
 喜んでくれている子、少し警戒して距離を感じる子などいましたが、終始笑顔で楽しいスタートを迎えられたと思います。顔と名前の最終確認をするために、iPadで全体の写真を何枚か撮って、さようなら。じゃんけんをして初日を0日目を終えました。

4月9日(1日目)

 この日、絶対やるときめていたのは、次の4点
①全員の名前を心を込めて呼ぶ
②所信表明
③叱るパターンの説明
④キーになりそうな子を褒めて一筆箋を渡す

 まず、教室にいくと電気がついていました。黒板のメッセージにも書いていたのですが、誰かがつけてくれた様子。子どもたちに尋ねると、キーになると思っていた子でした。早速褒めるポイントがきた!ということで全体で取り上げ、その後一筆箋を渡しました。
 その後は、簡単な自己紹介の後、所信表明。今年は「かしこくカッコよく」でいこうと決めていたので、子どもたちに語りました(渡辺道治先生追試)。キーワード的に語ることで、その後の指導にもたくさん使えることがとてもよいと思いました。
 そして叱るパターンの説明。これも渡辺道治先生のスタートアップセミナーをもとに、「何度言っても直さなかったとき」「命の危険があるとき」「人の不幸を喜んだとき」としました。具体例を交えながら説明したので、子どもたちもよく聴いてくれていたと思います。
 その後は、教科書を配ったり、学年集会をしたりして初日を終えました。渡せた一筆箋は2枚。少し物足りなかったですが、リズムに慣れていくしかないと思います。

4月10日(2日目)

 この日は、急遽入ったiPadの設定に少し手間取りました。4年生の子どもたちですが、まだ入力等には慣れておらず、時間がかかりそう。少しずつできるように練習を重ねていきたいと思います。

 国語の時間には、帯でやろうと考えている漢字学習の仕方について伝えました。土居正博先生のご著書にある「漢字スキル音読」、スタプロフィナーレにて、かつ先生が見せてくださった、空書きと指書きの指導をしました。漢字スキル音読に関して、初めてということもあり最後まで集中して読んでいました。やる意味を伝えしっかりと取り組ませる。大切だなと思いました。

 この日はもう1時間国語。ここでは、宿題で取り組もうと思っている自主学習ノートの説明。自主学習ノートに取り入れるのは「けテぶれ」実践です。スライドを使った説明の後、実際に3年生の漢字の復習に取り組みました。ノートをテレビにうつしながら一緒に進めていくことで、子どもたちに「型」を伝えました。子どもたちのノートを見てみると、やはり「型」を伝えるのはとても大切だということがわかります。2年前、5年生でしたときには説明のみだったのでうまく軌道にのらなかったという反省を生かすことができました。どの取組も守破離の考え方を意識して進めていくのは大切だなと思いました。

4月11日(3日目)

 この日まで午前授業。そこでこの日のうちに翌日の給食や掃除についての確認を終わらせておかなければいけません。ある程度、こちらでイメージはもちつつ、子どもたちに尋ねることも大切にしました。「当番はどうやってやる?」「ルールはどうしようか?」聞かれた子どもたちは驚いていましたが、みんなで決めることを大事にしたいんだよねというと、たくさんの意見がでるようになりました。大枠は決めてあとは、実際にやってみながら確認することに。この辺りは、あまりきっちり決めすぎないことも大切かなと思っています。

 また、算数の授業びらきも行いました。今回は、渡辺先生の追試でノートの型を教え、みんなでやってみることにしました。間違えた答えは消しちゃいけないんだよと伝えるとえ!?という表情の子も。1回目は多くの子がポイントを意識してノートを書くことができました。しかし、ここで満足していてはあっという間にこの授業の意味がなくなってしまいます。毎回の授業の中で繰り返し繰り返し伝えていきたいと思います。

 さらに、昨日やった自主学習ノートの練習を算数でやってみました。ここでも「けテぶれ」を使ってやってみたのですが、どうも漢字と違って「れ」が難しそう。自分で問題を作って解いたり、他の単元の学習をしたりといくつか提示しましたが、子どもたちにしっくりきていない感じがしました。これは、やりながら他の子のノートを紹介するなどして、イメージを膨らませていかなければいけないと思っています。

黄金の3日間を終えて

 4月1日の時点では、「大丈夫かな?」という不安がとても大きかったのですが、子どもたちの素敵な姿にたくさん出会えた3日間でした。教師であるこちらの方が子どもたちから安心と期待をもらったような気がします。それもこれも、準備のおかげ。渡辺先生がおっしっていた「準備は大きな成果を生む」というのを実感できました。ここで満足せずこの1年走り続けたいと思います。

終わりに

 勢いよく書いてみたのはいいものの、広く浅い文章になってしまいました。また、書くのにもなかなかの時間がかかる。次回からはもう少し絞った内容で1000字くらいにまとめて書く練習をしていこうと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました!