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#11 夏の思い出〜T1グランプリ(学級通信部門)〜

 夏休みが明けて日常が戻ってきた今日この頃。この夏、自分自分にかけた負荷の1つ。T1グランプリについて、振り返ってみようと思います。
 そもそもT1グランプリとは何か。以下のリンクのVoicyを聴いていただければわかると思いますが、渡辺道治先生がVoicy「チューニングラジオ」で企画してくださった実践発表の企画です。今回は【学級通信部門】と【授業実践部門】の2つの部門で開催されました。7月18日にリリースされたこちらの放送です。たしか前日に渡辺先生が「わくわくすることを思いついた!明日にはリリースできると思います」とのポストをされていて、どんな企画だろう?と楽しみにしていところ、このT1グランプリでした。

 リリースに気づいたと同時に購入。学級通信は3枚、授業は1本は応募する!と心に決めました。自分には、こうした実践発表など外に自分がしてきたことを出す経験が少ない、汗かき、恥をかく経験が少ないと思っていたところだったので、チャレンジするしかない!と思いました。
 結果として、学級通信部門3枚、授業実践部門は3本を応募することができました。家の洗濯機が壊れ、毎日コインランドリーに通うというミッションが、偶然起こり、集中して1人になる時間が強制的にできたことも功を奏し、提出枠の上限まで出すことができました。

学級通信部門

令和4年度学級通信No.45

 1枚目の通信は、2年前に書いた通信。自分自身が学ぶ必要性に気付き、本を読んだり、SNSで情報を集めたりし始めた頃のものです。学級通信を毎日発行している人がこんなにいるんだ。こうして自分の想いをのせた学級通信を書いている人がたくさんいるんだ。そんなことに気付かされ、自分もやってみたい!と冬休み明けから、ほぼ毎日発行をしていました。
 5年生の子どもたちが卒業式の予行練習を終えた次の日に書いた通信です。子どもたちに繰り返し伝えていたのは「最高の脇役になろう」。この日の子どもたちは、朝から本当に素敵な姿をたくさん見せてくれました。正直、体育館の準備から予行練習まで、言うことなし!と思っていました。たくさん褒めて子どもたちを帰した後、ふと思ったのです。「これで満足したら‥今日以上のものは出ないだろう‥」。言うことなし!とは思ったものの、この子たちならもっと、よい雰囲気を創ってくれるのではないか。座るその姿勢でよいよい式にしてくれるんじゃないか。そして、そうして頑張った経験は、きっと最高学年としての1年につながるだろう。という思いが強くなりました。そこで、書いた通信がこの通信です。「昨日より今日、今日より明日、少しでいいから前に進んでいこう」そんなメッセージをのせました。2日後の卒業式、子どもたちは最高の脇役として、卒業生を送り出してくれました。

 渡辺先生からは、書き出しと体裁についてのアドバイスをいただきました。確かに通信を書くときに、あまり意識していなかったなあと反省。これから書いていく通信ではもっとこだわっていきたいと思います。

令和6年度学年通信No.29

 2枚目の通信は今年度出したもの。以前のnoteにも書きましたが、自分の学校事情と立場、役割を考えると個人的に学級通信をたくさん出すのは難しくなってきました。そこで、考えたのが学年通信として発行すること。昨年度からスタートして、毎日発行2年目に入りました。今回の通信は今年度の学年通信の29号。最初のころの緊張感が薄れ、慣れが出てきているなあと感じる中で書いた通信です。渡辺先生がVoicyで話されていた劇団四季のお話と、古舘先生がVoicyで話されていた心の根の話を合わせて書きました。
 思えば、こうして子どもたちに苦言を呈するような通信を書いたのは初めてでした。読んでもらった管理職からも「いつもより攻めてるね〜」と言われました。そんな中、承認の印を押してくださったことに感謝。
 この通信で伝えたことは、今も教室に掲示してあり、ことあるごとに確認しています。慣れが起こることは当然。そこに気付くことが大切。目に見える花(行動)の部分だけでなく、見えない根っこ(心や気持ち)に目を向けて考えよう。繰り返し語っていきたいと思っています。ちなみに教室に来てくれた同僚がこれいいですね!と言ってくれたのがこの掲示。大切なことは大人の心にも届きます。

 渡辺先生からは、個にスポットを当てることをアドバイスしていただきました。具体的に、誰がどんな行動をしていたのか。その辺りは自分の通信の足りないところです。管理職の方針の中でなかなか個にスポットを当てづらいのですが、「その子に届ける」つもりで書く通信を増やしていきたいと思いました。

令和6年度学年通信No.57

 最後の通信は、今年度かいている学年通信の57号。夏休み前に唯一「この子に届けたい」と思って書いた通信です。教師人生で初めて通信の感想を自主学習ノートに書いてきた子がいました。本当に嬉しかったし、届いている子がいるんだなと実感させられました。内容に関しては、その感想の紹介なので、自分が書いた部分は少ないのですが、「自分の心が動いた」ということで応募しました。
 この通信を書いた後、感想をくれた子の保護者の方との面談の中で、「家で、こんなこと書ける4年生がいるんだね。と話したら僕だよと言っていてびっくりしたんです!」と話してくださりました。その話を聞いて、私も嬉しくなりました。
 ちなみに、1人に届けると思い書いた通信ですが、その後ノートに学年通信の感想を書くことが少しずつ出てきました。1人の心を動かすと少しずつでも周りに広がっていく。渡辺先生に以前教えていただいたことを体感しました。

 講評では、保護者だけでなく子どもたちとも双方向で通信を出している点を素晴らしいと言っていただきました。続きが読みたくなる工夫にもコメントをいただき嬉しかったです。これからも続けていこう!そんな気持ちになりました。

まだまだ長くなりそうなので‥

 最初はこのまま続きで授業実践部門も‥と思っていましたが、長くなりそうなので一旦ここまでにして、授業実践部門の振り返りは次のnoteにまとめていきたいと思います。
 渡辺先生からのご講評は、本当に温かい言葉だらけで、「もっと頑張ろう」と自分のやる気に火を灯してくださりました。たくさんのプレゼントをいただけて感謝の気持ちでいっぱいです。
 もし読んでいて気になった方は、ぜひ渡辺先生のVoicyからT1グランプリにご参加ください!もう応募は終わってしまっていますが、私の通信や授業だけでなく、多くの先生方の素晴らしい通信や授業を見ることができます。きっと素敵な学びがたくさんあるはずです。

 次のnoteでは授業実践部門について振り返っていきます。もしよろしければそちらもお読みいただけると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。