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kanekanemori
ニデックの牧野フライス製作所に対する買収提案(8) - 牧野フライスが事業計画策定を公表
牧野フライス製作所が事業計画を策定
ニデックと牧野フライスの間での書面でのやりとりが続いていますが、本日牧野フライス製作所が事業計画策定を公表しました。以下になります。
https://ir.makino.co.jp/news/pdf/2025/20250212.pdf
FY27の目標を一部修正し、新たにFY25からの5ヵ年計画を策定しています。数値は次のとおりです。
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私は牧野フライスの株式を保有していないため、同社の過去の財務数値を把握しておらず、将来数値について詳しいコメントは出来ませんが、FY27のROEが当初目標より+1.5%になっているほか、総還元性向が60%までアップしている点が目にとまります。
営業利益率や総資産回転率は前回計画の数値から大きな変化はないので、財務レバレッジの分の変化がROEの向上に繋がっているのだと思います。
目標達成の施策については次の記載があります。
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牧野フライスの機関投資家株主が数値の達成確度をどう判断するか
あとはこの5~6年先の事業計画値を牧野フライスの機関投資家株主に訴求出来るかがポイントかと思います。
FY23の実績値と比較するとFY29の目標値はかなり高いのですが、この数値の実現可能性の確からしさです。将来の話は2~3年先であっても常に不確実性がつきまとうものですので、機関投資家としてはこの事業計画に記載の施策を書面で見ただけでは、正直何とも判断できないところがあるかなとは思います。
このあたりは、牧野フライスは主要機関投資家に事業計画値の達成に向けた施策の具体的内容を個別に説明することになるのかも知れません。