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「資本コストや株価を意識した経営」に関する「投資者の目線とギャップのある事例」等の公表(11/21に東証が公表)


11/21に東証が「投資者の目線とギャップのある事例」等を公表しました

昨日、X(ツイッター)でも簡単に紹介をさせて頂きましたが、11月21日に東証が上場各社宛てに、以下URLにある「資本コストや株価を意識した経営」に関する「投資者の目線とギャップのある事例」等を公表したことを通知しました。

このnoteでも何度か触れてきましたが、東証のフォローアップ会議で議論をしてきた内容が正式に公表されたということです。今回公表された資料は分量も多いので、ここでは細かくは説明しませんが、どんな内容のものであるのかだけを簡単に説明したいと思います。各資料の位置づけについてのみの簡単な説明となりますので、ご了承下さい。。

投資者の目線とギャップのある事例

これは以下の資料になりますhttps://www.jpx.co.jp/news/1020/mklp77000000lw4e-att/mklp77000000lw76.pdf

東証のフォローアップ会議の議事録によれば、かなりの数の機関投資家にヒアリングをして、投資家が企業の株価を意識した経営の実現に向けた対応の開示で企業と投資家の目線にズレがあるポイントを分かりやすく記載されています。ざっと読むことで、企業のどういう開示を問題に考えているのか機関投資家の視点が分かるかと思います。

投資者の視点を踏まえたポイント

以下になります
https://www.jpx.co.jp/news/1020/mklp77000000lw4e-att/mklp77000000lygv.pdf

株価を意識した経営では次の3つの対応が企業には求められています。
現状分析
 - 自社の資本コストや資本収益性を的確に把握
   - その内容や市場評価に関して、取締役会で現状を分析・評価
◆計画策定・開示
  - 改善に向けた方針や目標・計画期間、具体的な取組みを取締役会で検討
  - その内容について、現状評価とあわせて、投資者にわかりやすく開示
◆取組みの実⾏
  - 計画に基づき、資本コストや株価を意識した経営を推進
 -  開示をベースとして、投資者との積極的な対話を実施

この3つの対応について、投資者が企業に期待している取組みのポイントや、それらのポイントが押さえられていると投資者が⼀定の評価をしている取組みの事例をまとめています。資料中にある「解説」という箇所が簡潔に整理されています。

事例集 プライム市場編

以下です。
https://www.jpx.co.jp/news/1020/mklp77000000lw4e-att/mklp77000000lyh0.pdf
先ほどの3つの対応について投資家の評価の高い会社事例が沢山掲載されています。これは参考になります。

投資家の指摘を受けても、お作法とする他社事例がないと企業はどう取り組めばよいか分からないと思います。そこを詳しく他社例が記載されており、分かりやすいかなと思います。分量が多いですが、前述の「投資者の視点を踏まえたポイント」にあげられている会社の開示例を見るだけでも参考になると思います。

昨日、公表されたばかりで全文をまだ読めていませんが、今後、ポイントになる事項などあれば、X(Twitter)またはこのnoteでも紹介したいと思います。