「おはよう、オルゴール」 幸せとは?
こんばんは。
今回のイラストは、最近考えたお話の場面です。
人形が主人公です。
ネジを巻くとオルゴールを奏でますが、自動で動いたりはしない人形です。
持ち主にりんどうと名付けられ、とても大切にされていました。
ある日カラスに攫われた末、「きのこの森」に入り込んでしまいます。
「きのこの森」は猛毒のキノコばかり生息していて、常に毒の胞子が漂っていて、毒に耐性のある一部の生物だけが出入り、生活しています。
強い毒の胞子がりんどうの身体に作用して、少しずつ、ゼンマイの動いている間自分の意思で動けるようになって行きます。また、言葉の代わりにオルゴールの音で意思表示するようにもなります。
仲良くなった動物にネジを巻いてもらって楽しく過ごしますが、胞子の毒はりんどうの意思とは関係なく知らないうちに少しずつ人形の無機物の身体を生物に変えていき、りんどうはだんだんと人間に近づいていきます。
人間になることは幸せなのか、人形のりんどうにとって何が幸せなのかということを物語の中心にしたいと考えました。
このお話も今までのものと同じく初めから最後まで出来上がっておらず、最終的にりんどうは何を選びどうなるのかはっきりとは決まっていません。現在のところ、完成する事は無理に目指さず、良いエピソードや最良の結末が思いついたりしたら形にしたいと思っています。今後、思い立った場面をイラストとして描くことがあるだけになるかもしれません。
久しぶりに新しくお話を思いついて絵を描けたことは活力になりました。つい夜遅くまで描いて仕事中に睡魔に襲われて困ったりはしましたが。。。
今回の絵はかなり描くものが多くなってとても時間がかかり、途中でしんどくなって時々休んだりしましたが、出来ていくにつれてわくわくするような気持ちになりました。私自身の中で前よりも描けるようになっていっているような気がしたこともあったからかとも思います。(1枚目は2枚目を元に一部書き換え、拡大したものです。)
早く投稿しないとといった焦る気持ちも出てしまいましたが、私は今後も自分のペースでその時の出来る限りの力で絵を描いていくことで少しずつ精進していこうと思っています。焦ったら自分に言い聞かせようと思います。
話は全く変わってしまいますが、絵本コロンブスという作品を募集、展示を行なっているサイトの「色がテーマのポストカード展inLA」に参加させていただき、以前描いた「虹の街、銀色の双子」を少し修正して、ハガキにして提出しました。ポストカード5枚をロサンゼルスの一軒の本屋さんに置いてもらうという企画で、ポストカードを買ってもらえたらいいな、どうなるだろうかとドキドキしています。展示会の様子は写真などで送って頂ける為、楽しみな気持ちと怖い気持ちが入り混じっています。事務局の方からのメールのやり取りも細やかでありがたかったです。9月5日から15日までの展示の開催予定です。お気が向かれましたら絵本コロンブスのサイトをのぞいていただければ幸いです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。