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天童寺家に見る親子の愛 - 【推しの子】 #12 -

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

令和という「タイパの時代」に
提唱する連続哲学シリーズ
「マンガは令和の哲学書!」

今回は【推しの子】シリーズ 第12弾!

前巻から引き続きの「映画編」

アイ殺しの真犯人を
断罪するための映画
「15年目の嘘」

制作に向けてキャスティングが
着々と進んでいく第12巻。

主演のアイ役を巡り、
不知火フリル・黒川あかね・星野ルビーの
3人で個人間オーディションが行われたり、
有馬かな の高校卒業、
そしてB小町の卒業が
本格的に現実味を帯びてきたり…

まさに「いよいよ終盤」といった
空気になってきた感がある。

結局、主演のアイ役は
ルビーが演じることとなったが、
親子の感情が絡む場面になると
一段と感情演技に苦しむ様子。

「子供から逃げた母親の
 気持ちを理解するシーン」
「自分を異物と認め
 母親から愛されていないと認めるシーン」
「母を解放すると共に
 自分を解放するきっかけになるシーン」
かな のアドバイスに対して、
ルビーはその意味が理解できない。

前世のルビー、すなわち
「天童寺さりな」は
両親の愛情に飢えながら
病床でその命を終えた。

齢12歳だった彼女にとって、
辛く苦しい入院生活の中で
どれほど両親のことを
想っていたことだろうか。

実際の母親の気持ちについては
続く13巻で明らかになるのだが、
この時点では あくまでルビー側の
視点しか描写されていない。

このルビー(さりな)の気持ちには
私は少し同情するところがある。

私も彼女ほどではないにしても、
両親からの愛情というものについては
あまり実感を得られずに育ってきた節がある。

人の親というものは、
果たして彼女の言うように
「無条件で子を愛する」
ものなのだろうか。

私も人の親となった経験がないから、
親側の立場については
実体験を基にしたことは
残念ながら言えない。

だが、当然ながら
人の「子」ではあるわけで、
子の側についてなら
経験から考えるものはある。

あなた は自分の子に
愛情を伝えられている?

あなた は親からの愛情を
ちゃんと実感できている?

その親子の愛情、
独りよがりになってはいない?

今回は
「子の側から見た親子の愛」
をテーマに考えていきたい。


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