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漆原Dに学ぶ「強引さの代償」 - 【推しの子】 #10 -

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

令和という「タイパの時代」に
提唱する連続哲学シリーズ
「マンガは令和の哲学書!」

今回は【推しの子】シリーズ 第10弾!

前巻から引き続き「中堅編」

「深掘れ☆ワンチャン!!」のコスプレ特集が
配慮に欠けた取材によってネットで炎上。
いったい これからどうなるのか!?
…という流れでスタート。

結局はルビーの機転による
持ち込み企画によって、
どうにか収拾をつけることができた。

だが、アクアが見抜いたルビーの企て。
この騒動のきっかけは、
ルビーにより作られていたのだった。

まさか あの おバカ全開 
天真爛漫キャラだった彼女が
ここまで闇落ちしてしまっていたとは、
プライベート編で宮崎に行くまでには
想像もつかなかったね。

この後 物語はルビーの
大躍進の裏で焦る かな が中心となり
スキャンダル編に続いていくのだけれども、
まさか あんなことになるなんて…
(詳しくは11巻参照)

そんな10巻を読んで見出したテーマ
それは「強引と代償」

皆さんは職場や学校、
あるいはそれら以外の日常も含めて
「強引さ」を感じて
困っていることはないだろうか?

或いは あなた自身の「強引さ」によって、
周囲の人を困らせてはいないだろうか?

「人間は社会的な生き物」と言われるくらい、
誰かと関わりあいをもって生きている。
そんな中においての強引さというのは、
時には集団を壊しかねないほどの弊害を生む。

もちろん多少の強引さが
必要な場面はあるのだけれども、
常にそれを振り回していれば
必ずどこかに歪みが生じる。
果たして誰が
その歪みの犠牲となるのだろうか。

今回は「深掘れ☆ワンチャン!!」の
騒動を題材として、
「強引さの代償」について考えていこう。


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