(6)フードクラッシュ

気を失った僕をたたき起こした後、あかりは夕飯作り、僕とゆかはテレビを見ていた。
僕が夕飯を作ろうとしたのだが、
「疲れただろうから代わりに作るよ」
とあかりに言われ、ゆっくりしていた。
「お待たせ〜!」
あかりがテーブルに料理を並べていった。ハンバーグだ。
なぜか僕の席に料理が置かれておらず、床に1人分置かれていた。
「あれ、なんで僕のだけ……」
「今日は私たちが食べさせてあげる」
「さっきまでボコボコにされて疲れてるだろうしね!」
「いや、自分で食べられるよ」
「だめ!今日はお仕置きなんだから!ほら、早く床に座って!」
そう言ってゆかが素足でハンバーグを踏みつけた。
「はい、お兄ちゃん、あーん」
ゆかは足指についたハンバーグのかけらを僕の顔の前にもってくる。

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