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健康マインド(カラフルな魔女♥)角野栄子②

(魔女の宅急便)は映画と原作で様々な違いがあります。原作者の角野栄子さんは映画化にあたり強い要望は出さなかった様ですね。
視覚的に一番違うのは主人公(キキ)の髪型で、原作ではロングヘアですが、映画はショートです。
当時の手書きのアニメでは、ロングヘアで空を飛び回る画像は大変だったので、ショートにしたとの事です。映画の脚本は最初は一色伸幸氏でしたが宮崎駿が担当します。
映画のスポンサーで(宅急便)の商標登録権を所有していた(ヤマト運輸)の意向、制作側の徳間書店、日本テレビ。配給の東映との関係でギリギリの状況でしたが、興行成績がなんとか及第点だった事でその後があった訳ですね。

私は原作の存在を知りませんでしたので、ヨーロッパにある昔話が原作だと思っていました。

角野栄子さんの原作の構造が素敵だった事は当然で、映画の感動も最後は原作の構造に戻って行きます❗

個人的にこの映画がヒットしたのは、最後の場面の「お父さん、お母さん、お元気ですか。私もジジもとても元気です。仕事の方もなんとか軌道に乗って、少し自信がついたみたい。落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです」この言葉で普通の女性としての普遍性を獲得したからだと思います。
特に(落ち込むこともあるけれど)の部分です。

制作側もこの言葉をプロモーションで入れてましたので、女の子の成長物語にしたかったのでしょうね。

原作は35歳になったキキは双子の母親になり、子供達の旅立ちを見送る最後になっています。
キキの13歳からの22年間の物語として完結します。
原作者の角野栄子さん50歳の時の作品で、大学生の時に写真週刊誌の『Life』で見た、「鳥の目の高さから見たニューヨークの風景写真」と、娘のリオが中学生の時に描いたイラストに着想を得て執筆されたとの事ですから、母親から娘へのメッセージが込められているのでしょうね。

誰にでもある13歳の時にできる(魔法)と、どう付き合ってゆくか?のストーリーだとも感じます。
映画のヒットは配給当時の社会風潮や様々な要因が関係すると思いますが(魔女の宅急便)の場合やはり、原作の世界観にあると思います❗

続く。

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