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健康マインド(名作ドラマ❗)夢千代日記 映画化で「完」

1985年(夢千代日記)は映画化されました。
浦山桐郎監督の遺作で、東映京都撮影所の製作です。
この(名作ドラマ)はテレビドラマを前提にしてるので外伝です。

早坂暁もNHKの3部作の後で続編の企画があったが、この映画を夢千代日記の最後として完結させた。
主演の吉永小百合も、夢千代の生涯の閉じ方に関して浦山監督と意見を交えてこだわった作品です。

公開時の映画ポスター

興業的には、ヒットしたテレビドラマの映画化としては不満だったようです。
自身もテレビドラマに出演した岡田裕介プロデューサーが手掛け、(キューポラのある街)で吉永を育てた浦山監督の作品なので気合が空回りしたのか❓
映画は難しいですよね〜、私個人としては夢千代は原爆症に耐えて生きて、湯里の温泉地を見守る存在になる様な展開が見たかった。
悲劇にこだわり過ぎたのではないか?とも感じます。
松竹の「男はつらいよ」みたいに出来なかったですかね〜。
「男はつらいよ」はテレビドラマでは死んでいた寅さんを生き返らせて映画にしたんですが❓

社会派監督と呼ばれ、寡作な浦山桐郎の最後の作品(10作品目)で、原爆症の扱いも微妙だったのでしょうが、新薬が出来て夢千代が病気を克服するストーリーだと、世界観が変わってしまうのかな〜❓

映画版のキャスト

キャストに関しては、ケーシー高峰が居ないのが残念です。
あまりにはまり役過ぎたので敬遠されたのかも知れませんね。

TV版 偽医者(ケーシー高峰)と看護師(伊佐山ひろ子)
ケーシー高峰の名演が偲ばれます❗

テレビドラマからは吉永小百合と樹木希林のみ重なっています。北大路欣也は唯一、夢千代と肉体的にも結ばれた男性ですが、そのあたりも映画はドラマとの違いを意識し過ぎたのではないか?と思います。

ドラマ作品にも運命がありますね。


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