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健康マインド(日本春歌考④)「シャボン玉」         

♫シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで こわれて消えた

シャボン玉消えた 飛ばずに消えた
産まれてすぐに こわれて消えた

風、風、吹くなシャボン玉飛ばそ♫

中山晋平作曲 の「シャボン玉」は野口雨情の歌詞が1922年仏教児童雑誌「金の塔」に発表されました。
雨情の長女(みどり)は産まれて7日目に死んでしまいました。
この頃は乳幼児が亡くなる事が多かったので、「〜飛ばずに消えた 産まれてすぐに こわれて消えた」が哀切に響き、「風、風、吹くな」が切実な祈りに聞えると言われます。

後年 歌詞を追加しました。
♫シャボン玉飛ンダ 屋根ヨリ高ク
フーハリフハリ ツヅイテ飛ンダ
シャボン玉イイナ オ空ニ上ル
上ッテ行ッテ 帰ッテ来ナイ
フーハリフハリ シャボン玉飛ンダ♫

「ふーわりふわり」の擬音がおだやかな子供たちが遊ぶ場面に似合いますね。

ミュージカル劇団「音楽座」に(シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ)があります。

2023年再演されました❗

遊園地で出会った作曲家を目指す青年と、孤児の佳代の二人が宇宙につながる大きな愛を描いた作品です。

子供たちの遊びだけでなく、花街では、遊女が「シャボン玉」を飛ばして、籠の鳥の我が身を嘆いたとも言われます。
「指切りげんまん 嘘ついたら 針千本飲ます 指切った」につながる世界観てすね。

続く。




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