健康マインド(宮沢賢治のイーハトーブ❗)理想郷
(イーハトーブ)は宮沢賢治の造語です。
「心象世界にある理想郷」らしいですが、よくわかりません。
1924年(大正13年)に発行された「注文の多い料理店」は宮沢賢治の生前に出版された唯一の作品集です。
人気のある作品集ですので、色々な装丁で出版されてます。
収録作品は下記の9作品である。
「注文の多い料理店」以外の作品は知らない人もいるでしょうが、宮沢賢治の生前出版された作品はこの「注文の多い料理店」と詩集「春と修羅」だけでした。
岩手県花巻市に産まれた早熟の天才は、実家は裕福な商家で1915年に盛岡農林学校に首席で入学、特待生でした。
文学と農業改革、法華経の信仰を生活の軸にします。妹(トシ)の看病で上京したりしますが、家業の商売には馴染めないながらも実家の加護の元で生涯暮します。
詩作や童話の創作は家人には(童子こさえるかわりに書いたものだ)と言った。
1922年 妹(トシ)が結核で亡くなる。
その時の作品「永訣の朝」は後年宮沢賢治の代表作と呼ばれる。
1924年 自費出版で「心象スケッチ 春と修羅」製作。
友人の助力で「注文の多い料理店」を出版しますが、文筆業に入る程の話題にはなりませんでした。
花巻農学校の教師を辞めて独自の生活スタイルを貫きます。「注文の多い料理店」は「イーハトブ童話 注文の多い料理店」の題名ですから、既にイーハトーブの構想は確立されていたのですね。
宮沢賢治のイーハトーブは(雨にも負けず)生活する人々の楽園のイメージだったのでしょう❗
私は個人的に「よだかの星」が一番好きです。
1921年頃に執筆されたとの事ですので、賢治が妹トシの看病で上京した頃ですかね。
「よだかの星」は賢治の仏教思想に触発された物語と言われていますが、醜い(よだか)が自身の存在意義に悩んで太陽に昇天する事を望みますが、「お前は夜の鳥だから星に頼んでごらん」と断わられ、星にも相手にされない。
最後に夜空を何処までも飛び続けて(よだかの星)になり夜空で燃え続けているという話です。
生きる場所のない、醜い(よだか)が天に向かって飛び続ける姿は中学生の頃から私の内で消える事がありません。
私にはイーハトーブ(理想郷)でも生きられなくて空に向かう(よだか)の姿が消えません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?