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東大阪・瓢箪山駅前商店街は何故衰退しない?繁盛している秘密とは?
秋らしく、過ごしやすくなってきましたね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、そんな秋の気配もなんのその。熱気があって、活気に満ちた場所をご紹介します。
それは、大阪府東大阪市にある瓢箪山駅前商店街です。
全国的に商店街の衰退が目立つ中で、ここはそんな雰囲気など微塵も感じさせません。
令和の今でも、お年寄りを中心に子どもから大人まで、活気にあふれています。
そのエネルギーの秘密は、どこにあるのでしょうか。
1.天皇もお通りになった、重要な宗教街道
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近鉄 瓢箪山駅を中心に南北に貫いた商店街があります。
北側はサンロード、南側がジンジャモール、そして東側は瓢箪山駅前東商店会。
このうちサンロードとジンジャモールは、なんと国道170号線上にあります。
国道の上に、商店街?!
そうなんです。
実はこの国道、サンロードの北側で車両は日中通行止め。
国道なのに車が走れない区間があるというのは、全国的にも珍しいのではないでしょうか(笑)
この道、昔はかなり重要だとされていました。
『東高野街道』と呼ばれ、天皇が高野山へ参拝するために整備された、宗教街道でした。
時代を下れば大坂夏の陣など、歴史上重要な合戦の舞台にもなったとか。
開通後、多くの人々に利用され親しまれ、愛されてきました。
この街道沿いに多くの店が並び、それが商店街の原型となった訳です。
国道になったのは、ずっと後の話。
単なる昔ながらの駅前商店街だと思っていたら、こんな歴史的背景があったとは驚きですね。
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信号のところで車両は進入禁止
2.豊臣秀吉創建の瓢箪山稲荷神社
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ジンジャモールという名前を聞いて、ピンと来られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ジンジャ」→「神社」。
正解です!
名前の由来となった瓢箪山稲荷神社があるのは、ジンジャモール東側です。
神社のある西側には、6世紀末頃に作られた古墳があり、瓢箪の形をしています。
地名の由来はここからですね。
創建はなんとあの、豊臣秀吉。
辻占が有名で、今でも参拝客で賑わう神社です。
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3.ノスタルジックな個人商店と大型スーパーがうまく共存
商店街には喫茶店や昔ながらの駄菓子を売る店、観賞魚の店、本屋などがあります。
昭和の頃にはよくあった、懐かしい雰囲気ですね。
ただ、この商店街、やはり摩訶不思議な部分があります。
八百屋さんや果物屋さんがある側に、大型スーパーがあるんです。
しかも、どちらも盛況です。共存しています。
お客さんは、その日の気分によって、好きな場所に好きなものを買いに行けるんです。
この幅の広さは、便利の一言。
活気がある理由の一つかもしれませんね。
4.これぞ、大阪名物!個性的な瓢箪山の人々
最後は、なんといっても大阪の下町パワーがさく裂しているところです。
ある意味、一番商店街を盛り上げている存在なのかもしれません。
個人的に印象に残っている人たちは、以下の通りです。
・商店街を歩けば「なあ、今何時?」と知り合いのように聞いてくるおばあちゃん。
・服はピンクで、髪飾りは黄色、蛍光色の衣装で堂々と歩く活力ある女性。
他にも、キリがありません。
本当に元気な街だと実感できます。
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店のBGMは、80代の人が青春時代に聞いていた歌です
まとめ
重要な歴史的背景があり、地元の人々に愛されていることが活気のある理由だとわかりました。
観光地から外れていて、地元の人しか行かない場所です。
しかし、ディープな大阪を知りたいなら、個人的にはこの場所はおすすめ。
一見変わっているように見えますが、優しくて面白い人たちが多い『ザ・大阪』だと私は思っています。
もし、興味を持った方や近くに来た際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
良い一日を。
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参考URL
http://blog.livedoor.jp/jinjamall/archives/4212307.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/5007aab8cbfb6dfd2dad09e1cab91e6b3f897c12