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童歌 前書き

今度書こうと思ってる小説の前書きです。読まなくても面白くなるよう描くつもりですが、読んでもらえたら嬉しいです


わらべうた

世の中には、子供への躾として「わらべうた」と呼ばれるものが存在する。
今は少なくなったが、青信号の時に流れる「とおりゃんせ」なんかがわかりやすいだろうか。

文明が発達し、時代が進んだ現在では、もはや童歌は躾としてすら扱われなくなって来ている。
まあものによっては響きがよくわからなかったりするし、躾として扱うにしても不気味な雰囲気だったりと、正直「子供に聞かせる」にしては作りが若干物々しい。

しかし、童歌が躾けようとしているのは本当に「子供」なのだろうか?

これらの歌には各々成立に歴史があり、発案者は大昔に生きた先祖だ。
もしも先祖の意図が「子供に向けた歌」ではなくて「今後生まれてくる子孫に向けた歌」だったとしたら…?

時代の進行に伴って失伝した歌なども存在する現代、私たちは意図せずに「禁忌」に触れる恐怖を忘れてはならない。忘れてはならない。伝えなくてはならない伝える必要がある伝えなくては守らなくては封じなくては◾️さなくては捧げなくては崇めなくては信じなくては生きる死ぬ生きる死ぬ生きる◾️ぬ◾️◾️◾️ーーー。





嗚呼、◾️しいなぁ

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