法律相談で話していること:覚醒剤・大麻・麻薬等の「所持」(否認)
こんにちは、弁護士の髙野です。弁護士に相談に行ったとしても、それで何が解決するのかがよくわからない。そういう声をよく聞きます。そこで今回は「自分名義の車から違法薬物が発見されたが、まったく身に覚えがない。」という男性を相談者として、私が普段どのように法律相談に対応しているか、実際の相談の流れにできるだけ合わせて、お話していきたいと思います。
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事案の内容
髙野「はじめまして。弁護士の髙野と申します。これからご相談に乗らせていただきますが、適切なアドバイスをするには状況を正確に把握する必要があります。まずはいま何に困っているのか、どういう状況なのかをお話しいただけますか。」
あなたは30歳の男性です。昨日の朝、突然自宅に〇〇警察署の警察官がやってきて「家宅捜索をする」といってなにかの紙を見せられました。一人暮らしをしているマンションの部屋の中を調べられた後、駐車場に止めてある車へ案内するよう言われました。あなたは言われるがまま車へ案内し、警察官が車内を調べ始めました。すると、助手席の足元を調べていた警察官のひとりが近づいてきて「これは何だ?」と言いました。その手には半透明の結晶のようなものが入った小さなジップロックがありました。あなたはまったく身に覚えがありませんでしたので「知りません。なんですかそれ。」と言いました。すると警察官はため息をつき「これから鑑定に回す。結果が出たら連絡するから逃げたりしないように。」と言って帰っていきました。あなたは突然のことに動揺しましたが、以前「身に覚えがない事件で呼び出しを受けたらそれまでに弁護士に相談するように」という弁護士のXでの投稿を見たことを思い出し、その弁護士に法律相談を申し込みました。 その後、なんで車からあんなものが出てきたのかを考えていたところ、一つ思い当たることがありました。あなたの車は納車してからまだ1ヶ月ほどで、自分以外が乗ったのは過去に一度しか有りませんでした。それは2週間ほど前、久しぶりにあった友人と酒を飲み家に泊めた後、翌日車で駅まで送った際のことでした。あなたはその友人が持っていた違法な薬物を車内に落としたのではないかと思うようになったのです。
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