小さいころの勘違い
こんにちは。E太郎です。みなさんは小さいころしていた勘違いはありますか? 例えば、テレビに出てくる人は全員お金持ちだと思っていたとか、雲は綿菓子でできていると信じていたとか。
私は、みんながみんな、小説の登場人物のように思考していると思っていました。大体の小説の登場人物は鮮やかに自己表現をして、会話をするごとに深い洞察や示唆に富んだ言葉を口にします。小さいころ読んだ児童向けの小説でもそうでした。
ある日、ふと思いました。これはまずいぞ、と。物語の主人公はこんなに深く物事を考えて暮らしているのに、私はのほほんと、うっすら楽しい毎日を暮らしている。それだけではなく、私は口に出すまで自分の発言のことさえ深く考えていない。これは高校生になれば、大人になれば自然に治っていくのか、それともみんな努力して小説のような人間になっていくのか。
でも、よくよく考えてみると、小説の登場人物があれほどスマートに振る舞えるのは、作者が時間をかけて推敲した台詞を話しているからなのですよね。現実の会話では、そこまで洗練された言葉のやり取りは難しい、そんな事実に気づいたのは結構最近になってからでした。でも、まだ確証は持ててなかったり…。
しかし、私も年齢を重ねるにつれ、それに近いものを手に入れたのです。会話をするたびに、頭の中にニコニコ動画の弾幕が流れてくる、おやじギャグが口をついて出るなど。やったーー!
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