通勤交通費
新卒で入った会社では、勿論正しい通勤の交通費を申告していた。
俺は当然みんなそうだと思っていた。
だが、新人研修中に仕事終わりに同期で飲みに行った時にMが、交通費誤魔化してることを自白したのだった。
彼は千葉の人だったが、家から駅までバスを使ってる事にしていた。
だが、実際には自転車で駅まで行っていたのだ。
往復400円程度だったけど、1ヶ月分だから1回飲みに行く金額にはなっていた。
みんな酔ってるから、ほーって感じで聞いていた。それを会社にチクるような人はいなかった。ただ、もしこいつと揉めたら、弱点の一つは確保したとは、みんな思っていたかも知らないw
俺は通勤は国鉄だけだったから、誤魔化し用も無かった。あ、昭和だからまだJRになる前ねw
JR中央線は国電だった。
NTTも電電公社で、JTは専売公社だった。
営業だったが、都内だったから移動は電車とかだった。
だから週に1回営業日報で、交通費の生産をしていた。交通費は自分でまず立て替えていたのだ。
日報で毎日交通費の明細書いておいて、それを1週間に一度精算していたのだ。
これは多少のごまかしは出来た。
歩いた区間をバスで行ったことにしたり、電話代を多めにしたり、1週間でランチ1回分浮かせられたら、良い感じだった。
それでもサラリーマンには、大きいからね。