B女に嵌められたw

大学時代の友人のMうMうくんの話である。
彼は金遣いは荒かった。ゲーセンに行くと、100円玉投入してコンティニューの連続。
昔あった筐体のポールポジションというレースのゲーム。
彼はこれにハマっていた。
予選1位でスタート時にポールポジションを取れないと、ゲームでは勝てないそうだ。
彼の必勝理論によれば。多分そうなんだろう。
それで、彼はポールポジションを取れなかったら、もうゲームをしない。手を離して、放置して、自分のレーシングカーが事故って減っていくままにする。
つまり、ポールポジション取れなかったら、もう金を捨てるのだ。
こんなMうMうくんであるが、その日はサークル終わりに駅前の下野という季節料理店にみんなで行く予定だった。
店は19:00開店なのだが、個人経営のアバウトな店だから、その時間にマスターが来てないと、開店していない。
その日も店の前に行くと、まだ開いてなかった。そこで、近くのゲーセンで時間を潰していたのだ。
MうMうくんは、その日もポールポジション。
やってると女の子が、「この辺にバッグ忘れてませんでしたか？」と尋ねて来た。俺たちは見てないから、そう答えた。するとポールポジションやってるはずのMうMうくんが、筐体から出て、周りを探して「お前らも探してやれ」と言うのだった。
結局無かったが、女の子はお礼を述べて立ち去った。
MうMうくんは、突然ゲームオーバーになっていた。
そこでキリがいいからと、下野に向かった。
開店していたので、俺たちは店内に。
飲んでるうちにMうMうくんが喚き始めた。「くそー！ポールポジション、金損した」俺たちは笑いそうになった。するとMうMうくんは、鬼気迫る顔で「ワシィ、B女にハメられた！」と言うのであった。B女とは特定の言葉であるが、コンプラ的にBとした。
その晩は、飲んでる間中、MうMうくんは、「B女にハメられ。あかん。やられた」と喚き続けていたのだった。
その女の子は、B女でもなかったし、俺たちをハメてもいないのだがw