疑問を追求することと経営者の資質 INFJ
不動産賃貸業の雇われ社長をしている。
本来は夫が引き継ぐべきだったけれども紆余曲折の末引き受けたとき、夫に、伽羅は経営者に向いてると言われた。
私はそれをずっと、自分がやりたくなくて丸投げするために言いくるめようとしてきよってからに!!と思っていたのだけれど。
事務所のトイレが調子悪いらしい。一緒に働いている親戚からLINE。『トイレの流れが悪いので、業者さんに今度見てもらいます』
ありがたい! 以前だったらきっと『トイレの調子が悪い?ようなのですが』とか『取り替え?修理?していただければ』みたいな文言でLINEが来てたけど、『では担当お願いしますね』と丸投げし返してからは、軽微な修繕は一旦自分で動いてくれるようになった。今まで任せられたことがなかったからだったのか。意外に素直な良い方であったのだ。
でも、5日後に来たLINEで、ずっこけた。『トイレ交換、見積もり18万円です』
ええ!? トイレ交換しないと直らないってことですか!? 何故? トイレのどこが壊れていて流れが悪くなる……? 排水でなく? 高圧洗浄とか尿石溶かす薬とかじゃないの??
やり取りの末、判明したこと。
私の理解では、流れが悪い=流したときに水が流れていかない、だから排水管あたりの詰まりかけと思っていたけれど、『水の出が悪い』とのこと
水の出が悪い=つまり給水の問題? 水道管との繋ぎ目のストレーナーが詰まってるとか、水道の問題か。タンクにも原因がある可能性も。なんか具体性にかけててあやふやだな
実は、親戚は修理について全く念頭になく、トイレを新しくしたいと業者に頼んだらしい。だから不具合の原因については究明されてない
もう一度見に来てもらいますとのこと
なるほど……。トイレ不具合=事務所のトイレは古いから交換しかない!と思い込んだからなのか。なるほど……。それはしょうがない。けど、すぐに鴨ネギにされそうな人だなぁ。不具合のたびにトイレ新しくしてたら、唸るほどお金があったとしてもすぐ底を尽きそうよ。
『今後もできれば、どのような故障でもまずは修理できないか、修理したとして何年ぐらい持つのか聞いてもらいたいです。また、修理は無理だと取替を勧められた場合にはその理由も聞いて欲しいです。お手数をおかけしますが。どうぞよろしくお願いします』
と返信した。おかけしますが。の句点に、私のイラつきがちょっと現れてしまった。
で、結局私が事務所に行く日に合わせて、もう一度業者さんに見に来てもらって判明したこと。
どこにも不具合がなかった!
業者さんが来る前に、それで、どんな風に不具合があるんですか!? と確かめに行った。どんな不具合でどんな修理になるか知りたいじゃない? もし修理が無理なら何故かも知りたいじゃない? 業者さんにタンク内の説明してもらえるかもしれない!! ワクワク、みたいな。
でも、流しても、どこも流れは悪くない。古いトイレだけど、タンクの手洗い蛇口からも充分水量はあるし、排水も全く問題ない。え……? どういうこと……?
どうも、夏の暑さとしばらく事務所に来ていなかったために、トイレの封水が蒸発で減ってしまって、流したあとの便器内の水位がやけに低い=トイレ壊れた!!となったようだった。
なんてこと。世の中、こうやってトイレを新しくリフォームする人は多いのかもしれない。それで経済は回っているのか………!!
せっかく来てくれた業者さんには丁重に謝って帰っていただいた。18万円得したなぁ。その分法人税払うことになるかもだけど、無闇にトイレを新しくするより長く使うことの方がいわゆるSDGsなんちゃう。良かった良かった。
私の『疑問を追求する性格』は、思いの外、経営に有利なのかもしれないな、と自然と感じられた。夫は純粋に褒めてくれてたんだろう。ここは素直に受け止めるか。